16年前の阪神・淡路大震災の時、発生した負傷者は4万3千8百人。しかし多大な犠牲者と復興の陰に隠れ、社会的な注目が集まらなかった。去年、兵庫県が、震災で負傷し、障害を負った人たち328人を対象に実態調査をしたところ、16年たった今も、苦しみを抱える人が数多くいることが分かってきた。大災害という異常事態の中、生活再建と治療を迫られ、支援も無く孤立してきた実態が浮き彫りとなったのだ。調査は大災害に備えるための教訓として注目が集まり始めている。番組では、調査と独自取材により、震災で負傷した人たちがたどった16年に迫り、そこから得られる教訓を伝える。
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