猛烈な暑さが続く日本列島。熱中症で病院に運ばれた人はこの夏、全国で4万人を超え、NHKの取材で死者は400人を超える事態となっている。なかでも深刻なのは、これまで被害が出るとは考えにくかった“夜間”に、“室内”で死亡する高齢者が続出していることだ。気密性が高い最近の住宅では、夜になっても温度が下がらず、就寝している間に命を落とす事実が浮かび上がっている。こうした中、猛暑に弱い高齢者を支援する仕組み作りは進んでいない。埼玉では、生活保護を受けられず、電気を止めていた男性が熱中症で死亡。福祉のあり方に一石を投じた。新たな災害ともいえる“熱中症”のメカニズムを検証し、対策を考える。
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