6月、ワシントン条約締約国会議で、欧州ウナギに関する規制が採択された。ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制するものだが、近年、水産物も対象とする傾向が強まっている。背景には、世界の漁業資源が、危機に瀕しているという状況がある。このまま乱獲が続けば、2048年までに天然の漁業資源がなくなるという指摘もされている。魚消費大国である日本にとっても重要な問題である。今後、海の生態系を乱さず、水産資源を保護していくためにはどうすべきか、徹底的な漁業量の規制によって漁獲量を回復させたノルウェーの先進的な取り組みなどを取材し、持続可能な漁業を目指すための課題を考える。
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