安全なはずの家の中での事故で死亡する”家庭内事故死”。高齢化を背景に、去年、その数が交通事故による死者の数を上回った。特に65才以上の高齢者では、家庭内事故での死者は交通事故の死者の2倍にのぼる。特に多いのが転倒事故。床やドア付近などの一見危険の少なそうな場所で起きるものも少なくない。段差だけでなく、照明の暗さ、マットやコード等の障害物など複合的な要因が絡んでいるためだ。対策も進んでいる。
去年は全国2058市町村で「転倒予防教室」が実施され、来年度からの介護保険改革には転倒防止訓練が盛り込まれる。家庭内事故を防ぐためのリフォームや「転倒予防食」の研究も進む。家庭内事故の実態と対策を伝える。
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