インド洋大津波の発生から間もなく2ヶ月。いま被災地では、今後の復興のあり方をめぐるさまざまな課題が浮かび上がってきている。
最も深刻な被害を受けたインドネシアのアチェ州では、膨大な支援物資は届いているものの、住民に送り届ける体制が追いつかないのだ。各国の緊急支援部隊は撤退を始めており、インドネシアは国連やNGOなどと協力して復興を進めるとしているが、必要な機材や人材が圧倒的に不足しており、早急な復興を阻んでいるのが現実だ。 復興計画をめぐる政府と住民の思惑のずれも明らかになってきた。被災前に村があった海岸地域での住宅建設を規制しようと考える政府に対し村を早くよみがえらせたいと自宅の再建を始める住民達もあらわれた。
未だ十分とは言えない津波からの復興。人々がかつての暮らしを一日でも早く取り戻し、安全な日々を送るようになれるためには、今何が課題となっているのか、現地からの報告を通して考える。
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