アメリカでBSEに感染した牛が見つかって一ヶ月。年間33万トン、国内消費の4分の1以上を頼ってきた米国産牛肉の輸入を、日本政府はいち早く停止した。スーパーなどの小売りにとどまらず、外食産業や、原料として使っていた加工食品や医薬製品にまで影響は広がっている。特に日本の米国産輸入牛への依存度を象徴するのが、低価格化路線で業界トップを独走してきた牛丼チェーン・吉野家だ。
アメリカでは、感染ルートの解明と安全な牛肉供給に向けた体制作りを始めているが、日本が実施している検査体制との違いも大きく、日本での輸入再開の目途はまだ立っていない。
米国BSE発生から1ヶ月の波紋を追い、影響と今後の見通しを探る。
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