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アンコール放送 衝撃の発見! 身長1m 小型人類の謎
生命科学
2010年2月20日放送
佐倉 統東京大学大学院教授
数年前、インドネシア・フローレス島の洞窟で見つかったもう一つの人類、ホモ・フロレシエンシスの痕跡。その発見は世界に大きな衝撃を与えた。大人でも身長が1mしかなく、脳の容積は400mlとチンパンジー並みの大きさなのに、石器など道具を使い、狩りもしていた。こうした進んだ文化を持つ人類が小型化したという事実は、人類学の常識を超えていた。発見の現場から、東京大学大学院の佐倉統教授がリポートする。
放送内容
小型人類はこうして見つかった
2003年9月、インドネシアのフローレス島で人骨化石が見つかった。場所は高さ20m、幅50mの洞窟、リアン・ブア。およそ1万8千年前の地層から出てきたその頭の骨の周囲は41cmと小さいが、大人の骨だった。長い腕に短い脚、大きな足という特徴を持ち、安定した2足歩行と木登りの両方に適していたと考えられる。最大の特徴は身長がおよそ1mと小柄なこと。これまでに知られている最も小さい人類とほぼ同じ大きさである。
小型人類はどこから来たか
リアン・ブアで見つかったホモ・フロレシエンシスの祖先の候補のひとつとして考えられているのが、ジャワ原人である。このジャワ原人が島嶼化してホモ・フロレシエンシスになったというのだ。しかし、人類学者の馬場悠男さんは、アフリカを出たある小柄な原人のグループが、北からの海流に乗ってフローレス島にたどり着いたのではないかと考えている。
小型人類の驚異的な脳
ホモ・フロレシエンシスが持つ容積400mlの小さな脳は、驚異的な能力を持っていることがわかった。精巧な石器と動物の骨が同じ地層から見つかっているため、ホモ・フロレシエンシスは、石器を作って器用に使いこなし、狩りをしていたと考えられる。チンパンジーほどの小さな脳では考えられないほど、優秀な力を発揮していた。