これまでの放送
アンコール放送 眠れるエネルギー 地熱を掘り起こせ
地球科学環境
2009年8月15日放送
江原幸雄九州大学大学院教授
鈴木 真二東京大学大学院教授
世界3位の地熱資源大国、日本。地熱発電は地下にある熱水や蒸気でタービンを回して発電する。発電時に二酸化炭素を排出しないという利点があるが、蒸気が溜まった場所を正確に掘り当てることは困難。そこで地震観測の技術を応用して地熱を探りあてる技術開発が進んでいる。また海外では、地下深くの熱い岩盤に水を注入して水蒸気を作る方法も実用段階に入り、世界中で地熱資源の利用が可能になりつつある。地熱の最新研究に迫る。
放送内容
めぐみの一歩
潜入!地熱発電所
福島県の地熱発電所を訪れた安さんが見たのは、発電所の外にある地下2,000m付近まで掘られた井戸。そこから高温の蒸気を取り出し、タービンを回すことで発電を行うという。地熱発電は、燃料がいらず、24時間休まず、季節を問わずに地球からエネルギーを得ることができる。
日本の地熱資源
地熱の有効利用をめざす研究の一つとして、地熱資源の実態調査が行われている。井戸の温度や各地の温泉成分、火山の地下構造データなどを統合し、日本の地熱資源量は2,347万kwということがわかった。これはインドネシア、アメリカに次いで世界で3番目の量だという。
地熱が“見えた!”
地下深くに存在する地熱資源のありかを詳しくとらえるために、地震観測の最新技術が活用されている。また、センサーを小型化し、精度の高い観測機器を開発することで、きめ細かい地熱資源探査に役立つと考えられている。
世界が注目!地熱 新技術
オーストラリアのクーパー盆地では、40社を超えるベンチャー企業が地熱発電の開発を進めている。火山国ではないオーストラリアでは、蒸気や熱水を取り出すために従来の2倍、地下4,000mを超える深さの井戸を掘っている。この試みが成功すると、世界中どこでも地熱資源を利用できるようになると注目が集まっている。
ZEROブレイク
タービン秘話
地熱や火力、原子力の発電に欠かせないタービン。日本で蒸気タービンの発電が始まったのは、およそ100年前といわれている。そして21世紀になり、日本は世界一のタービン王国に成長した。世界各国からの注文が相次ぎ、世界のトップシェアを占め続けている。