毎週土曜 午後10:00〜10:35 NHK教育
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#263
263 眠れるエネルギー 地熱を掘り起こせ

温泉などの恵みをもたらすのが地下にあるエネルギー「地熱」。この春、産業技術総合研究所・地熱資源研究グループは、全国各地の1万件以上の地熱データを収集し、その調査結果を報告。それによると日本は、インドネシア、アメリカに次いで世界3位の地熱資源大国だという。地熱資源の利用法の一つが地熱発電。地下2,000m付近にあるマグマで熱せられた水や蒸気を地上に取り出し、タービンを回して発電する。発電時に二酸化炭素の排出がほとんどなく、地球温暖化対策にも極めて有効だが、地下の蒸気・熱水が溜まった場所を正確に掘り当てることは極めて高度な技術を要する。そのため東北大学などでは地震観測の技術を応用した地熱探査技術の開発を進めている。さらに、地熱資源は世界的にも大きな注目を集めていて、例えば温泉や火山と無縁だったオーストラリアでも、地熱資源の開発が始まっている。これは従来の地熱発電の倍、地下4,000mを超える深さまで井戸を掘り下げ、そこにある熱い岩盤に人工的に水を注入して水蒸気を作り出す方法だ。この方法が成功すれば、世界中どこでも地熱資源の利用が可能になるとされている。いまだに日本では開発が十分に進まない、眠れるエネルギー「地熱」。その研究の最前線に迫る。


【出演】 キャスター 安めぐみ
    山田賢治アナウンサー
     
  コメンテーター 鈴木真二
(東京大学大学院教授)
     
  専門家ゲスト 江原幸雄
(九州大学大学院教授)

めぐみの一歩 潜入!地熱発電所
福島県の地熱発電所を訪れた安さんが見たのは、発電所の外にある地下2,000m付近まで掘られた井戸。そこから高温の蒸気を取り出し、タービンを回すことで発電を行うという。地熱発電は、燃料がいらず、24時間休まず、季節を問わずに地球からエネルギーを得ることができる。
日本の地熱資源
地熱の有効利用をめざす研究の一つとして、地熱資源の実態調査が行われている。井戸の温度や各地の温泉成分、火山の地下構造データなどを統合し、日本の地熱資源量は2,347万kwということがわかった。これはインドネシア、アメリカに次いで世界で3番目の量だという。
地熱が“見えた!”
地下深くに存在する地熱資源のありかを詳しくとらえるために、地震観測の最新技術が活用されている。また、センサーを小型化し、精度の高い観測機器を開発することで、きめ細かい地熱資源探査に役立つと考えられている。
世界が注目!地熱 新技術
オーストラリアのクーパー盆地では、40社を超えるベンチャー企業が地熱発電の開発を進めている。火山国ではないオーストラリアでは、蒸気や熱水を取り出すために従来の2倍、地下4,000mを超える深さの井戸を掘っている。この試みが成功すると、世界中どこでも地熱資源を利用できるようになると注目が集まっている。
ZEROブレイク タービン秘話
地熱や火力、原子力の発電に欠かせないタービン。日本で蒸気タービンの発電が始まったのは、およそ100年前といわれている。そして21世紀になり、日本は世界一のタービン王国に成長した。世界各国からの注文が相次ぎ、世界のトップシェアを占め続けている。
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