これまでの放送
疲労に迫れ
医療生命科学
2008年9月20日放送
渡辺 恭良21世紀COEプログラム「疲労克服研究教育拠点」リーダー
美馬 のゆり公立はこだて未来大学教授
身近な現象「疲労」。しかしその科学的なメカニズムはほとんど解明されていなかったが、日本の大学や研究機関によって大規模な研究が行われ、さまざまな成果があがっている。
その一つが疲労の度合いを数値化する方法で、疲労の客観的な診断が可能になる。また、疲労と脳の知られざる関係も明らかになりつつあり、過労死の原因解明も期待されている。
その一方で有効な抗疲労薬品の研究開発も進められている。解明進む疲労の研究最前線に迫る。
放送内容
めぐみの一歩
疲労の数値化1
身体的・精神的な疲れ具合や体調など38項目・4点満点の問診表形式で、安さんの疲労度を数値化。自己申告ではあるが、疲労度要注意との総合結果が出た。
めぐみの二歩
疲労の数値化2
指先の脈から自律神経の情報を得る装置と、唾液に分泌されるβアミラーゼを測るための試験紙を使って、安さんが実際に実験測定。客観的な疲労度を数値として知ることができた。
脳に意外な動きあり
f-MRIで脳を測定したところ、視覚刺激だけによる疲労で機能低下が起こるのは、視覚中枢だけでなく、聴覚にまで及ぶことが分かった。これは脳が過剰に働くことにブレーキをかけている状態だと考えられる。
新発見!疲労回復物質
抗酸化作用が多く含まれる物質を探し出す研究が行われている。分析の結果、運動疲労に大きく作用するというイミダゾールペプチドと呼ばれる物質が存在し、それは鶏の胸肉に含まれることが分かった。
ZEROのつぼ
疲労研究のヒーロー登場
ラットに運動させることで疲労研究がなされてきた。その研究の中でラットが驚異的な能力を持つことが判明。30分間泳がせ休憩、これを毎日続けると、初日に55分かかった疲労回復が、7日後には8分にまで短縮。驚異的なラットの疲労回復のメカニズムに注目が集まっている。
ラット
科学∞
夢の太陽電池
地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスの排出が、今問題となっている。今年7月、従来の太陽光発電の弱点を克服するため、新しい太陽電池開発の国家プロジェクトが始まった。ナノレベル構造を使い、目には見えない赤外線を使った発電を可能にすることで、従来の2倍、40%の効率で発電しようというのである。発電効率が2倍になれば火力発電に匹敵する大規模な太陽光発電所の実現も夢ではないと考えられている。
新型太陽電池