放送内容
ZEROのつぼ
中米やオーストラリアで両生類の大量死に関わっていると言われるカエルツボカビ。
カエルツボカビは壺状の袋を作る真菌の一種で、人には感染しないが、一部の両生類に寄生すると、皮膚のケラチンを栄養として繁殖する。
日本では、去年12月にペットとして飼育していたカエルから初めて見つかり、その後、野生のウシガエルからも見つかった。 それを受け、環境省により、日本国内での分布を把握するための野外調査が始まった。まず調査が行われたのが沖縄県。 沖縄県には日本にいる43種のカエルのうち20種が生息している。さらにその多くが琉球列島の固有種であるため、その影響が心配されたためだ。 現在までに沖縄県からは、カエルの大量死は見つかっていない。
さらに国立環境研究所ではカエルツボカビのDNAから遺伝子を詳しく調べている。 その調査のなかで、カエルツボカビは遺伝子の型によって少なくとも三つのタイプが存在するらしいことがわかってきた。 このことは今まで知られていなかったタイプのカエルツボカビが日本にすでに存在しているという可能性を示している。
多くの謎に包まれたカエルツボカビ研究から最新情報を伝える。
【出演】
キャスター
安めぐみ
熊倉悟アナウンサー
解説
藤原正信(NHK解説委員)
コメンテーター
鈴木真二(東京大学大学院工学系研究科教授)
カエルツボカビ 日本で発見
カエルツボカビは人には感染しないが、一部の両生類に寄生し、繁殖する。 日本では、去年、ペットのカエルから初めて見つかり、その後、野生のウシガエルからも見つかった。
進む野外調査
日本国内でカエルツボカビの野外調査が始まっている。まず、固有種が多く生息する沖縄県で行われた。 今のところ、カエルの大量死などは見つかっていない。
遺伝子に新事実
カエルツボカビは遺伝子の型によって、少なくとも三つのタイプが存在するらしいことがわかってきた。 今まで知られていなかったタイプのカエルツボカビが日本にすでに存在しているという可能性を示している。
日本のカエルの安全は?
日本の在来種でも感染実験の予備実験を行った。外来種はおよそ1ヶ月で急性ツボカビ症を発症し死んでしまった。 しかし、現在のところ、在来種での発症は見られない。
カエルツボカビの治療法
カエルツボカビに感染していても、治療すれば治る。
また、ミジンコがツボカビを食べるという報告もあり、カエルツボカビ病を抑制する可能性を探っている。
トウキョウダルマガエル
カエルは農業に役立っている。
トウキョウダルマガエルは稲につく害虫を食べる。 もし、田んぼからカエルがいなくなると、大量の農薬をまかなくてはならなくなる。 有機栽培には、カエルをはじめ、生き物の力が欠かせない。