明日からデキる!生活向上委員会「徹底検証!“塩こうじ”決定版」
発見!塩こうじの知られざる力
いま”塩こうじ”という調味料が話題を集めています。塩こうじは家庭で簡単に作れる上、普段の料理に少し使うだけでうまみをぐんとアップさせてくれる万能調味料です。このコーナーでも今年の3月に特集し、作り方やレシピを紹介しました。でも、なぜ塩こうじを使うと料理がおいしくなるのでしょうか?今回番組では、塩こうじを徹底検証しました。すると、あまり知られていない塩こうじの驚きのパワーが判明しました。「塩こうじと合わさるとうまみが劇的に増える食材」、「うまみをアップさせる調理のテクニック」など、明日からできる塩こうじのお得な使い方を紹介します。
明日から料理の達人!塩こうじの使い方「まぜる」、「漬ける」
大分県佐伯市に300年以上の歴史を持つ、こうじの専門店があります。その店の女将、浅利妙峰さんは塩こうじブームの火付け役の一人。浅利さんが行っている塩こうじの作り方や使い方を教える料理教室は、日本全国から受講者が訪れています。まずは、浅利さんに塩こうじの作り方を教えてもらいました。
「塩こうじ」の作り方はこちら→
塩こうじの使い方、その1「まぜる」。普段使っている塩の代わりに塩こうじを入れるだけです。まぜるときのポイントは、普段の塩の倍量の塩こうじを使うこと。例えば卵焼きにいつも塩を小さじ1杯入れている人は、塩こうじを代わりに小さじ2杯入れます。塩味だけでなく甘みやうまみもつくため、だし巻き卵のようなコクのある卵焼きになります。また塩こうじだけでなく、しょうゆやみそと合わせて使ってもよく、他のどんな調味料とも合います。
その2「漬ける」。塩こうじで野菜を漬けると、コクのある浅漬けが作れます。また肉や魚を漬けておき調理すると、やわらかくなりうまみがアップします。漬ける時のポイントは、漬ける食材の重さの1/10の量の塩こうじを使うこと。例えば、100gの肉を漬ける時に使う塩こうじは10gです。これは野菜や魚、きのこでも同じです。
「発見!相性抜群の食材」
しょうゆやみそなど発酵調味料の味覚について研究している東京農業大学の前橋健二さんに、塩こうじの分析をしてもらいました。すると、塩こうじに漬けてないさばに比べ、塩こうじに漬けてあるさばは、うまみ成分のグルタミン酸が約3割増えていることがわかりました。塩こうじで食材を漬けることで、塩こうじの持つ酵素が魚や肉のたんぱく質に働きかけ、うまみ成分のグルタミン酸を作り出していたんです。中でも今回、特に塩こうじと相性が良いとわかったのが「鶏肉」です。前橋健二さんによると、鶏肉自体もグルタミン酸をつくる酵素を持っていて、塩こうじの酵素との相乗効果でうまみが増えているそうです。さらに鶏肉は、塩こうじに漬ける前にフォークで突き刺したり、切り込みを入れることでよりうまみが増します。また、酵素をより働かせてうまみを増やすためには、一晩漬け込んだ方がよいそうです。ただし、塩こうじは塩分があまり高くないため、漬ける際は必ず冷蔵庫に入れ、肉や魚は2、3日以内に調理し、野菜の浅漬けも1週間以内に食べきるようにしてください。さらに、うまみを増やすためには、弱火で調理するのがおすすめです。グルタミン酸をつくる酵素がよく働くのは約50℃なので、じっくりと温める料理がいいそうです。このうまみアップのノウハウを生かし、きょうの料理でもおなじみのイタリア料理のシェフ・日高良実さんに塩こうじのスペシャルメニューを教えてもらいました。
「鶏のじっくり焼き」作り方はこちら→
気になる塩こうじの疑問、質問にお答えします!
Q 塩こうじの塩分が気になります
A 今回作り方を紹介した塩こうじの塩分は12.5%。しょうゆの約15%よりも少なく、減塩のみそとほぼ同じ塩分です。塩こうじは甘みやうまみもあるので、砂糖やしょうゆなどの量を減らすこともできます。塩こうじは小さじ1杯で約0.5gの塩分が含まれていますので、気になる方は使う際の目安にして下さい。
Q 塩こうじの材料の塩はどこまで減らせますか?
A 今回紹介した塩こうじの分量の場合、8割まで塩を減らすことができます。ですから、100gの塩を使う場合は、80gにまで減らすことができます。ただしあまり減らすと日持ちしなくなったり、味がものたりなくなって調味料として使いづらくなります。
お問い合わせ
◇スタジオゲスト
東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 准教授 前橋健二さん
みそやしょうゆ、みりんなど発酵調味料の味覚について研究を行っている
◇塩こうじの作り方を教えてくれたこうじ専門店の女将、浅利妙峰さんの店
「糀屋本店」
住所:大分県佐伯市船頭町14-29
電話:0120-166-355 FAX:0120-665-199
URL http://www.saikikoujiya.com
材料の生こうじの他、商品としての塩こうじも扱っています。塩こうじの料理教室も行っています
◇塩こうじを使ったスペシャルメニューを教えてくださったシェフ
イタリア料理店 総料理長 日高良実さん
「リストランテ アクアパッツァ」
住所:東京都渋谷区広尾5-17-10 EASTWEST B1F
※番組でご紹介した「塩こうじ鶏のじっくり焼き」はお店のメニューにはありません
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