かながわ鉄道さんぽ


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横須賀市編3月17日(木)~18日(金)放送

『春の観光シーズン到来! 横須賀市編① 無人島猿島で歴史散策』

京浜急行本線
横須賀中央

1日目

3月17日 木曜日

出演者

キャスター
佐久川智 ( さくがわさとい )
猿島案内
猿島公園専門ガイド  伊藤志津男 ( いとうしづお ) さん

※中継時(18時~)は暗くなりますので、リハーサル時(16時ごろ)の写真も使ってご紹介しています

3月の中継は横須賀市の無人島、猿島からお伝えしました。猿島は、横須賀中央駅から歩いて15分ほどの三笠桟橋から船で向かいます

猿島までの航路は、12月~2月の冬季は土・日・祝日のみでしたが、この3月からは毎日運行。今年も春の観光シーズンが始まりました

1時間に1本の割合で運行される定期便は、猿島発の最終便は夕方の5時です。このため、夕方6時からの生中継は難しく、今回は日中に録音したものを放送しました

雲ひとつない快晴に恵まれ、スタッフ一同意気揚々と猿島に上陸です。春休みだからでしょうか、平日にもかかわらず多くの人たちがいました

中には砂浜でバーベキューをしている学生のグループも・・・。猿島では必要な機材のレンタルもできるため、手軽にバーベキューが楽しめます

そして、1月に引き続き今月もゲストの濱野志隆さんが登場!島の開放的な雰囲気にすっかりご満悦です

そんな志隆さんに、おなじみの「各駅停車で行こう」をリクエスト♪
波音をバックに浜辺で歌う志隆さんと一緒に、佐久川キャスターもノリノリです

猿島は旧日本軍の要塞として、明治から昭和にかけて一般人の立ち入りは禁止されていた歴史があります。“海軍港”と書かれた碑もありました

こうした猿島の歴史スポットを案内してくれたのは、猿島公園専門ガイド協会のガイド、伊藤志津男さんです

島内にはかつての兵舎や弾薬庫も残っていますが、その環境を保全するために、専門のガイドが一緒でないと入ることはできません

標高40メートル、島の最高地点である展望台広場にやってきました。この場所には、かつて司令塔や監視所があったそうです

それにしても、素晴らしい眺望ですね。東京湾の向こうには横須賀の街、街の向こうには富士山も見えましたよ

ここでガイドの伊藤さんが紙芝居を披露してくれました。“猿島”と言う名前の由来になった伝説は、日蓮宗の宗祖、日蓮上人にまつわるお話だったんですね

次に向かったのは島の東側にある卯の崎台場跡(うのさき)です。ここには江戸時代、東京湾に外国船が入ってくるのを防ぐための砲台が築かれていました

外国船の出入りを警戒して造られた台場ですが、ペリーが開国を求めて来航した際は使われなかったそう。伊藤さんは「国力の差を目の当たりにして、下手なことはしないほうがいいと思ったのではないでしょうか」と話してくれました

最後に訪れたのは、第二次世界大戦時に設置された「12.7センチ高角砲」跡です。昭和20年7月18日のアメリカ軍の横須賀空襲の際に使用されたそうですが、電力不足で思うようには動かなかったということでした

レジャースポットとしての印象が強かった猿島ですが、改めて散策してみるとかつての軍の要塞としての面影も色濃く残っていることに驚きました。伊藤さんのユーモアある解説や案内でより猿島の歴史を知ることができました

猿島での収録を終え、横浜市中区のNHK横浜放送局に移動。
スタジオの竹平キャスターと、猿島から帰ってきたばかりの佐久川キャスターと志隆さんという3人で番組をお送りしました



中継こぼれ話

■東京湾唯一の無人島としても知られる猿島は、面積は横浜スタジアムのおよそ2倍のおよそ56,600㎡。三笠桟橋から船で10分とあって、横須賀を代表する観光スポットとなっています。島の南東部に広がるビーチはバーベキューや海水浴場として人気があり、夏は浜辺が見えなくなるくらいの人が訪れるそうですよ。そんな猿島は、東京湾の入口に位置することから古くから国防の拠点とされ、要塞として様々な施設が作られてきました。放送ではお伝えできなかった島の内部の様子を紹介しますね。

猿島にある旧日本軍の施設は岸壁を掘って造られているため、島の外部からはわからないようになっています。苔むした壁面はよく見ると石積みなんですよ
明治時代に築かれたという、オレンジのレンガが独特の景観を造っています
長さ90メートルもあるというトンネルは、総レンガ造り。レンガ造りの
トンネルとしてはかなり古く、貴重なものだそうです


写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)