かながわ鉄道さんぽ


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川崎市多摩区編10月15日(木)~16日(金)放送

『秋だ!文化祭に行こう!川崎市多摩区編① 多摩区民祭と日本民家園』

小田急小田原線
向ヶ丘遊園

1日目

10月15日 木曜日

出演者

キャスター
竹平晃子 ( たけひらあきこ )
多摩区民祭案内
多摩区民祭実行委員会 会長  三竹隆雄 ( みたけたけお ) さん
日本民家園案内
川崎市立日本民家園 学芸員  畑山拓登 ( はたやまひろと ) さん

※中継時(18時~)は暗くなりますので、リハーサル時(16時ごろ)の写真も使ってご紹介しています


10月の中継は、川崎市多摩区からお伝えしました。初日は小田急小田原線の「向ヶ丘遊園駅」が最寄り駅です

南口から10分ほど歩くと、次第にゆるやかな坂道になってきました。街路樹の紅葉に秋の気配を感じますね

坂を上った先には、川崎市最大の緑地帯「生田緑地(いくたりょくち)」があります。ここは面積が横浜スタジアム68個分、およそ179ヘクタールもあり、広場や池のほか、博物館や美術館など文化施設も点在しています

この生田緑地を会場に10月17日(土)に行われた「第38回多摩区民祭」について、実行委員会会長の三竹隆雄さんに聞きました

区民祭は特産品の販売や音楽やダンスのステージ公演のほか、ミニ電車や本物のパトカー、消防車に乗ることができる子ども向けアトラクションなど内容も盛りだくさん。三竹さんは「今年は、去年の来場者数8万人を上回りたいですね」と意気込みを語ってくれました

奥に進むと、「川崎市立日本民家園」がありました。日本民家園は日本各地の古民家を移築した野外博物館で、昭和42年(1967)に開園しました

生田緑地は丘状になっており、坂道のメインストリートの両側にさまざまな時代や様式の古民家が立ち並んでいます。国の重要文化財に指定されている建物もあるんですよ

民家園を案内していただいたのは、学芸員の畑山拓登さん。畑山さんは幼い頃から昔話や民話、歴史が大好きで、この仕事に就いたということでした

こちらは、川崎市中原区から移築したという「原家(はらけ)」。明治時代後期に造られた2階建ての民家は、日常使う玄関のほかに客用の玄関もある格式あるつくりです

窓に使われているガラスはドイツから輸入されたもので、当時は大変貴重なものでした。ただ近くからよく見ると、所々にゆがみもあります。当時の技術では平らなガラス板を作ることは難しかったんですね

宿場や商家の建物が建ち並んでいるところもありました。まるで時代劇のセットのようでした

こちらの水車小屋は長野市から運ばれてきました。直径およそ3.6mという大きな水車を動力にして、粉をひいたり、米をついたり、わら打ちなどに使われていたそうです

そして・・・最後にやって来たのはこちら!平成7年に世界遺産に登録された富山県南砺市の五箇山の合掌作りの古民家です

かやぶきの屋根が急勾配になっているのは、少しでも屋根から雪が落ちやすいようにと考えられたもの。豪雪地帯に生きる人たちの知恵が独特のたたずまいを生み出しているんですね

そんな五箇山の伝統芸能「こきりこ節」を体験できるイベントが多摩区民祭で行われるということで、畑山さんに「こきりこ節」の唄や舞に使う楽器を紹介してもらいました。まずはこちら、竹で作られた楽器“こきりこ”です

もうひとつは短冊形の薄い板をつないだ“ささら”という楽器。板の数は煩悩の数と同じ108枚あるという解説も興味深かったですね。楽器を演奏しながら唄も披露してくれた畑山さん、どうもありがとうございました



中継こぼれ話

■番組で紹介した日本民家園は、普段は午後5時で閉園ですが、今回、特別に許可をいただきました。敷地内には25の建物があり、「宿場」「信越の村」「関東の村」「神奈川の村」「東北の村」と大きく5つのエリアに分かれています。古い建物を保存するだけでなく、当時の道具の保存や活用にも力を入れていて、社会科見学や体験学習などで訪れる小学生や中学生も多いということです。中継では建物の外からしかお伝えできませんでしたので、建物の内部も一部ご覧ください。

はじめに紹介した「原家」の内部は、格式が高い部屋ほど天井が高いつくりになっているそう。当時使われていたシャンデリアもそのまま残されていましたよ
こちらは江戸末期から明治初期に建築されたといわれる商家です。座敷に置かれた火鉢やタンス、机といった調度品にも時代を感じますね
いろりやかまどがある家では、ボランティアスタッフの方が定期的に火を入れて、使える状態を保っているそうです

写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)



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