かながわ鉄道さんぽ

2日目
金沢文庫

横浜市金沢区編4月17日(木)~18日(金)放送

金沢シーサイドラインとは?

金沢シーサイドラインは、横浜市金沢区の沿岸約10.6kmを結ぶ交通として、平成元年にオープンしました。専用軌道をゴムタイヤのついた車両が走る”新交通システム”の一種で、新杉田駅~金沢八景駅間にある14駅をおよそ25分で結びます。現在、車両の運行はすべてコンピューターによる自動制御。踏切もない専用軌道を走るため、発着時間の遅延がなく、開業以来無事故である高い安全性も評価されています。また、専用軌道が高架のため、走行中の窓から東京湾などが一望でき、まるで海の上を走っているような眺望の良さも魅力です。

『春のお出かけにピッタリ!の行楽情報① 野島公園』

金沢シーサイドライン
野島公園

1日目

4月17日 木曜日

出演者

キャスター
坂井芳江 ( さかいよしえ )
野島掩体壕案内
横濱金澤シティガイド協会  望月勉 ( もちづきつとむ ) さん
旧伊藤博文金沢別邸案内
公益財団法人 横浜市緑の協会  高山智恵子 ( たかやまちえこ ) さん

※中継時(18時~)は暗くなりますので、リハーサル時(16時ごろ)の写真も使ってご紹介しています


4月の中継は横浜市金沢区から。シーサイドラインの前方に見えるのが八景島、手前右に見えるのが野島です

野島公園駅で降り、横浜市最南部の平潟湾(ひらかたわん)に浮かぶ小さな島、野島に向かいました

面積およそ17.6haの野島は、中心から西側が住宅、東側が公園として整備されています。まずは野島公園にある稲荷神社に詣でて…

坂井キャスターが今年度も無事に中継ができるよう、お願いしました

野島公園は海抜57mの野島山を中心に整備された公園です。山の裾野に沿うように作られた遊歩道を海に向かって歩いていると、あれれ?トンネルのような大きな穴が見えますね

実はこの穴、太平洋戦争中に戦闘機を格納するために作られた掩体壕(えんたいごう)と呼ばれるもの。国内でも最大規模であるという“野島掩体壕”について、横濱金澤シティガイド協会の望月勉さんにお話を伺いました

戦争末期に掘削されたこの掩体壕は、当時横須賀にあった海軍の戦闘機を格納する予定だったそうですが、実際には使われずに終戦を迎えたそう。今は出入り口が封鎖され中に入ることはできませんが、近年金沢区の戦争遺構として注目されているということでした

野島公園の東側、野島海岸にやってきました。500mほど広がる砂浜は、横浜市唯一の貴重な自然海岸。4月~5月にかけては潮干狩りを楽しめるとあって、多くの人で賑わいます

野島海岸の潮干狩りは無料ですが、①2cm以下の貝は採らない ②一人で2kg以上の貝は採らない ③幅15cm以上ある道具は使わないという3つのルールがあります。みなさんマナーを守って楽しみましょう

沖にはノリの養殖に使われる“のりひび”と呼ばれる竹筒も見えました。現在は生産量が少ないので周辺の直売所でしか購入できませんが、風味の良いノリは昔から野島の名産品だったそうです

野島公園の北側にある「旧伊藤博文金沢別邸」にやってきました。ここは初代内閣総理大臣、伊藤博文の別荘だったところ。建物や庭などのある敷地はおよそ700坪、現在横浜市によって管理され、無料で一般公開されています

庭はおよそ30種類200株が植えられたボタン園になっていました。赤や白、ピンクなど色とりどりの花は 4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えるそうですよ

写真は“越後獅子”という種類のもの。幾重にも花びらが重なったピンクの花は大きくて華やかですね。ボタンは金沢区の花でもあります

伊藤博文の別荘であった建物は、明治時代、東京近郊の別荘地として人気のあった金沢の歴史を今に伝える貴重なもの。横浜市は平成18年に市の指定有形文化財に登録し、老朽化した建物を創建当時の姿に復元しました

案内をしていただいたのは施設の管理職員、高山智恵子さん。明治31年に建てられた茅葺寄棟屋根(かやぶきよせむねやね)の建物は大きく3棟で構成され、雁行形(がんこうがた)と呼ばれる配置になっていることなど説明していただきました

「最も格式の高い客棟を海に一番近い位置に配しているため、客間からの眺めは素晴らしいですよ」という高山さんの案内で客間から外を眺めると…

ガラス戸の向こうに松の木と石灯籠がある庭が見え、その庭の先には一面の海が広がっていました。まるで1枚の絵のような、ぜいたくな眺めですね。この景色を伊藤博文も見ていたのでしょうか…



中継こぼれ話

■野島掩体壕は金沢区に残る戦争遺構。横須賀にあった海軍の戦闘機を格納するため、昭和20年(1945年)3月~6月末までのおよそ3か月間、掘削工事が行われた記録が残っているそうです。野島山の東西をトンネル状に結んだ施設の長さはおよそ260m。双方の出入り口は幅20m、高さ7mほどあり、外から見るとコンクリート造りに見えますが、出入り口以外の部分は素堀のままであるということでした。現在は出入り口が封鎖されているため中の様子はわかりませんが、国内最大級の掩体壕を見に来る人のため、出入り口には説明板が設置されています。

野島山をぐるっと半周すると、中継した海側の出入り口とは反対の出入口を発見しました~
野島と夏島(現在の横須賀市夏島町沖にあった島)に掩体壕を作って戦闘機を100機格納する計画だった…など、説明に熱が入る望月さん。ベテランガイドさんだけあって博識でいらっしゃいます

写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)

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