かながわ鉄道さんぽ

2日目
入生田~風祭

箱根登山鉄道編5月16日(木)~17日(金)放送

戸塚 大船

※小田原~箱根湯本間は小田急電鉄の車両となります。
※箱根湯本で乗り換えが必要になります。
※スイッチバックのある山岳鉄道区間は箱根湯本~強羅です。

箱根登山鉄道とは?

神奈川県西部、箱根山を登る箱根登山鉄道は日本有数の山岳鉄道。明治21年(1888年)に設立した「小田原馬車鉄道」にはじまり、大正8年(1919 年)には箱根湯本~強羅間で運転を開始しました。小田原を始点としていますが、山岳鉄道は箱根湯本から強羅までの全長8.9km、7駅の区間。その間の標高差が450m弱にもなるのは驚きですね!100メートル進むごとに最大で8メートル上がるという急勾配、半径が30mの急カーブ、3か所のスイッチバックという特色を交え、自然の中をゆっくり進む箱根登山鉄道。四季折々の景観はどれも見応えがありますが、多くのアジサイが咲く初夏は格別。この時期は「あじさい電車」の名で親しまれ、多くの観光客が訪れます。

『城下町小田原で伝統をつなぐ、若き職人たち』

箱根登山鉄道
小田原

1日目

5月16日 木曜日

出演者

キャスター
坂井芳江 ( さかいよしえ )
小田原漆器案内
工房石川 店長  石川康代 ( いしかわやすよ ) さん、木地師  鈴木友子 ( すずきともこ ) さん
小田鋳物案内
柏木美術鋳物研究所 鋳物士  柏木照之 ( かしわぎてるゆき ) さん

※中継時(18時~)は暗くなりますので、リハーサル時(16時ごろ)の写真も使ってご紹介しています


5月の中継は箱根登山鉄道の小田原駅から。小田原駅ホームでは箱根方面に向かう電車の発車時に"箱根八里"のメロディが流れます

小田原駅東口のデッキにやってきました。本番直前に雨が振り出すあいにくの天候でしたが、坂井キャスターは元気、元気♪

小田原駅の西口、東口には小田原ゆかりの人物像が設置されています。西口は戦国時代に小田原を治めた北条早雲(そううん)。
そして東口は…そう小田原生まれの農政改革指導者、二宮金次郎ですね

駅の東口を出て右手、南方向に小田原城が見えました。昭和35年に復元された天守閣の内部には、古文書や武具などが展示されています

駅前の街灯にも北条早雲の肖像画と家紋をデザインした旗が掲げられ、城下町小田原の雰囲気を盛り上げていました

駅から7分ほど歩いた所にあるお店にやってきました。
店頭には木の器が積み上げられています

こちらは小田原漆器の製造・販売を行っているお店。箱根山系の木材を用い室町時代にはじまった小田原漆器は、昭和59年に国より「伝統的工芸品」の指定を受けました

店主の石川康代さんは「木目を生かした昔ながらの素朴な漆器のほか、近年は洋食などにも合うモダンなデザインや色彩の漆器も作っています」とお話ししてくださいました

販売店舗の奥には製造工房がありました。小田原漆器は、木材を器の形にする木地師(きじし)さんとその器に漆を塗る塗師(ぬりし)さんが、分業で作業をします

木地師さんの工房にやってきました。壁面にズラッと並んだ工具は轆轤鉋(ろくろかんな)と言い、木を丸くくり抜く作業に使用するもの。この轆轤鉋を作るのも木地師さんの仕事だそうです

木地師として働き出して4年目の鈴木友子さんにお話をお聞きしました。鈴木さんは大学卒業後不動産の営業をしていましたが、「ものづくりに携わる仕事をしたい」という想いを強くしこの世界に転身したそうです

将来の夢をお聞きすると「一人前の職人になって、小田原に工房を構えたいですね」と答えてくださった鈴木さん。まだまだ若い職人さんだけに今後が楽しみですね

次にうかがったのは小田原鋳物の製造販売をしているお店。溶かした金属を型に流しこみ固める鋳物製造は、戦国時代から江戸時代にかけ小田原で栄えましたが、現在はここ1軒のみです

現在こちらの工房では、鐘や仏輪(おりん)、卓上型の呼び鈴や風鈴など音が鳴る"鳴物(なりもの)"と呼ばれるものを主に製造しています

「音が美しく余韻が長くなるよう、金属の配合など工夫して作っています」とお話しいただいたのは、鋳物師の柏木照之さん。中継でも鐘や風鈴の音を聴いていただきましたが、いかがだったでしょうか?

工房の炉(ろ)を見せていただきました。実際に作業をする時の炉の温度は1000℃以上。工房の温度も相当上昇するそうです

国会の振鈴(しんれい)や黒澤明監督の映画に使用する風鈴なども手がけてきたこちらの工房。その鋳物技術を今後どんな風に継承していくのか見守ってゆきたいですね



写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)

2日目
入生田~風祭


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