かながわ鉄道さんぽ

みなとみらい線編 2月15日(水)~17日(金)放送

横浜~元町・中華街 馬車道 日本大通り

みなとみらい線とは?

みなとみらい線は、横浜市西区の横浜駅から中区の元町・中華街駅までを結ぶ鉄道路線。横浜からみなとみらい21地区、関内地区を結ぶ路線として、平成16年2月1日に開業しました。総延長4.1kmを約8分で結ぶ路線は、全線が地下で、横浜、新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通り、元町・中華街と6つの駅が設置されています。沿線には、大型の会議センターや大型商業施設が立ち並ぶみなとみらい21地区をはじめ、赤レンガ倉庫などの歴史的建造物や中華街、元町商店街、山下・山手界隈など、エキゾチックな雰囲気が味わえる見どころが満載。駅や車両も、街や海をイメージした横浜らしさが感じられるデザインとなっていて、ビジネスから観光まで様々な目的で利用されています。

『番組初の全駅下車! みなとみらい線駅めぐり』

みなとみらい線
横浜~元町・中華街

1日目

2月15日 水曜日

出演者

キャスター
船本由佳 ( ふなもとゆか )
みなとみらい線案内
横浜高速鉄道株式会社  大石龍巳 ( おおいしたつみ ) さん

※中継時(18時~)は暗くなりますので、リハーサル時(16時ごろ)の写真も使ってご紹介しています


毎月第3週、神奈川県内の鉄道沿線から中継をする「かながわ沿線さんぽ」。2月は横浜の中心部を走るみなとみらい線です。
みなとみらい線の横浜駅ホームから、船本キャスターの一声で中継がスタートしました

みなとみらい線の車両は、横浜の海を思わせる青に、伸びゆく都市をイメージした黄色を配したデザイン。今回はこの車両に乗るだけではなく、全ての駅に降りて中継をする“番組初!”の試みにチャレンジします

ご案内は、横浜高速鉄道の大石龍巳さん。
中継前はやや緊張気味とおっしゃっていた大石さんですが、本番では各駅にまつわる由来や特色をわかりやすくお話しいただきました。
「へぇ?」「知らなかった?」ということもたくさんありましたね

横浜駅の次は新高島駅です。みなとみらい線は全線地下区間を走りますが、この駅のホームは地下およそ27m。
路線のなかでも一番深い位置に建設されています

落ち着いたトーンのホームは、天井高が7mあり、地下とは思えない開放感ですね。
みなとみらい線の駅は各駅にデザインコンセプトがあって、建築家が違うのも特徴。新高島駅のテーマは「海」と「モダン」です。

駅名は開港時代に土木・建設分野などで活躍した人物、高島嘉右衛門(たかしまかえもん)に由来。開港時の横浜で地域の発展に寄与した実業家で、今の高島町周辺を埋め立てて土地をつくりました

みなとみらい線のホームでは、ある場所に来るとカモメの鳴き声が聞こえる仕掛けになっています。これは目の不自由な利用者の方に、階段やエスカレーターの場所を知らせるためのもの。
みなさん知っていましたか?

新高島駅から電車に乗って次の駅、みなとみらい駅に到着しました。こちらの駅は「船」がモチーフ。船の内部のようにホームの天井や配管などに青や赤、黄色などの原色を使ったチューブが配され、躍動感が伝わるデザインです

電光掲示板の向こうに見える青いチューブは空調設備。空調の吹き出しを床から取り出すことで、天井内の配管を減らし、約3.2mの天井高を確保しているそう

なんと、“地下4階のホームから空が見えるところがある”ということで、大石さんに案内していただきました。
ホームを元町・中華街寄りの場所に移動して上を見上げると…

あ、ガラス越しですが確かに空が見えます。駅と直結する商業施設の吹き抜け空間の先に空が見えました。みなとみらい駅の地下4階から建物5階の天井先の空が見えるなんてビックリですね

クイズは、「今まで乗り降りしてきたみなとみらい線車両の座席シート。実は、横浜にちなんだあるものがデザインされています、それは何でしょう?」というものでしたね。正解は「横浜スカーフ」でした!

さて、みなとみらい駅の次の駅、馬車道駅まで移動してきました。
赤レンガ倉庫や神奈川県立歴史博物館など歴史的建物が残るこの地区。駅のコンセプトは「過去と未来の対比と融合」なのだそうです

褐色のレンガが印象的な馬車道駅のホーム壁面。
このレンガは過去を象徴する素材として、ホー ムばかりでなく駅全体に多用されています

次に到着した駅は日本大通り駅。こちらのホームは歴史的建物の内部をイメージしたデザインになっています。
なるほど、アーチ型の天井や白色の花崗岩(かこうがん)石材など、周辺建物を思わせるフォルムや素材ですね

ここがみなとみらい線の終着駅、元町・中華街駅です。白い陶版の壁面は今までの駅の中でもひときわ明るく見えますね。
この駅のコンセプトは「グラフィカルな一冊の本の空間」。
その一端は、ホーム壁面を見るとわかるそうですが…

あ、ホーム壁面に昔の風景が現れました。そう、横浜の開港時(1859年)から40年間ここにあった外国人居留地の風景です。
ホームの壁面は当時の絵ハガキ60枚をつなぎ合わせ、まるでひと繋がりの町並みのようになっています

元町・中華街駅は、こうした当時のハガキや写真などの図版194点を、陶版タイル3500枚に焼き付けて駅全体に配置。国際都市横浜の歴史が視覚的にわかるつくりで、利用者の目を楽しませています。
ホームから各出口に向かう途中には風景だけではなく、等身大の人物や外国から伝わった物などにも出会えます



中継こぼれ話

■中継では行けませんでしたが、馬車道駅の三択クイズに出てきた壁面を後日撮影してきました。クイズは、「改札を抜けた壁面にこの土地ゆかりのあるものがオブジェとして飾られていますが、そのあるものとは何でしょう?」でしたね。

答えは、「かつてこの土地に建っていた古い建物のパーツ」。
現在この壁面にあるのは横浜銀行旧本店で使用されていた金庫扉や、階段手すりなど9点が展示されています

写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)