かながわ鉄道さんぽ

2日目
弘明寺

3日目
上大岡

京急本線編 10月12日(水)~14日(金)放送

日ノ出町 弘明寺 上大岡

京急本線とは?

京急本線は、東京都港区の泉岳寺駅と神奈川県横須賀市の浦賀駅をむすぶ鉄道路線。昭和6年12月に横浜~黄金町駅間が開通し、現在の京急本線が全線開通しました。総延長およそ57kmの路線には50駅を設置。うち36駅が神奈川県東部、川崎市、横浜市、横須賀市の3市にあります。神奈川県東部地域を南北に走る京急本線は、地域住民の生活や通勤を支える路線であるほか、三浦半島方面の観光路線としても知られています。

『アートイベントで町の再生を! 黄金町バザール2011』

京急本線
日ノ出町

1日目

10月12日 水曜日

出演者

キャスター
船本由佳 ( ふなもとゆか )
黄金町バザール案内
特定非営利活動法人 黄金町エリアマネジメントセンター  小串文俊 ( おぐしふみとし ) さん
黄金町バザール案内
アーティスト  増田拓史 ( ますだひろふみ ) さん
黄金町バザール案内
アーティスト  瀧健太郎 ( たきけんたろう ) さん

※リハーサル時(16時ごろ)の写真と、中継時(18時以降)の写真が混在しています。ご了承ください。


京急本線横浜駅から横須賀方面に向かって2駅目。日ノ出町駅前にやってきました!

日ノ出町の駅は、駅前の県道218号線を横切るように高架になっています。駅の周囲はスーパーや飲食店などが軒を連ねているので、駅舎の外観は見えにくくなっています

駅前を東に向かうとすぐ、大岡川の流れが見えてきます。大岡川には遊歩道が整備され、その遊歩道に「日ノ出涌水(ひのでゆうすい)」がありました

ここ日ノ出町は野毛山の裾野にあたるため、昔から涌き水に恵まれた地域だったそう。この湧水もそのひとつとして保全されているそうです

大岡川を南下し、黄金橋近くまで来ました。ここで本日案内をお願いしている小串文俊(おぐしふみとし)さんと合流です。小串さんは生まれも育ちも現在のお住まいもこの地域。これから小串さんと一緒に、この地域で現在開催中のアートイベント、“黄金町バザール”をまわります

“黄金町バザール”は、平成20年(2008年)からはじまったアートイベントで、今年4回目。日ノ出町~黄金町エリアにあるスタジオ、空き店舗、路上、空き地、壁面、橋上、線路の高架下などさまざまな場所を会場としてアート作品が展示されます。今年はアーティスト約30組が参加し、27会場が設置されました

京急電鉄が走る高架下付近に来ました。この辺りは、平成17年(2005年)に横浜市と神奈川県警が取締りでこの地域の違法風俗店を一掃するまで、違法風俗店がいっぱいあったそうです

展示会場のひとつに入ってみると、そこは何やら不思議な形をした動くオブジェが・・・! まるでおもちゃ箱に迷い込んだようににぎやかな会場ですね。ここはアーティストの野田智之さんが手がけた作品が並んでいます

作品にはネックレスや手鏡、造花やオモチャ、時計などが使われているものも。これらはこの地域の家庭から収集した“なぜか捨てられないモノ”たち。野田さんが住民の方と交流しながら、モノを集め作品に作りあげました

この黄金町バザールでは、野田さんのように地域の人と関わりを持つ“コミュニケーション型のアーティスト”が多いのが特徴。地元住民が提供した素材を用いたり、制作過程を公開したり、見に来た人が作品に関わるような展示が多くあります

アーティストの増田拓史さんの拠点に到着しました。増田さんは今回“食”文化に注目し、地元の家庭を訪問。各家庭に伝わる料理を集めて「黄金食堂」というレシピブックを発行し、さらにその料理を再現して提供するという、一風変わったアートを実践中でした

増田さんが用意してくれた料理は、「ドゥさんの冬瓜スープ」。ベトナム戦争の混乱期に日本にやってきて、現在はこの地でお店を経営するドゥさんが提供してくれたレシピを再現しています。鶏ベースに冬瓜の入った優しい味に、パクチーの独特の風味がアクセントとなったスープでした
※パクチーはタイ語。中国語では香菜、英語ではコリアンダーと言われるハーブ

家庭のレシピという“日常”を本にまとめ、更に料理を再現する・・・。増田さんのこうした作業は 一見アートとは無関係のようにです。でも“料理”によって、この地域の普段は見えない部分を掘り起こし、“食べる”という形でさまざまな人たちへ紹介していく、それが地域から発展したアート活動なんだといいます

こちらは今年8月にオープンした新しい施設、高架下新スタジオの「かいだん広場」。木材を使った階段状のスペースは、演劇やダンス、トークショーなどいろいろな使い方ができそうです

「生まれ育った愛着ある地域だが、一時の荒廃ぶりはひどく、真剣に引っ越しを考えたこともある」と話してくれた小串さん。違法風俗店の一掃を経た今、アートの力を借りて再生しようとしているこの町の未来を支えたいと思っています

平成21年(2009年)に開所した黄金町交番。屋根の上には鷹のモニュメントが設置され、この地域の防犯に目を光らせています。

中継最後に立ち寄ったのは、日本茶インストラクターのいるお茶専門店。黄金町バザールでは、アート作品を見ながら散策が楽しめるよう、カフェや食堂、ショップなどの店舗も協力しています

こちらの2階、喫茶スペースからは大岡川がよくみえますが、秋も深まったこの季節、さすがに午後7時近くなると、暗くなってきました

中継終盤に出演していただいた映像アーティストの瀧さん。この日はアーティストトークに出演されていました。瀧さんのような映像作品は、辺りが暗くなるほどはっきりと鑑賞できるため、夜も楽しめます

かいだん広場にある柱や梁などに投影されている瀧さんの作品。等身大の女性がうずくまったり、のぞき込んだり、何かを捨てたり・・・と、動く様子が次々と映し出されます。夜の町に浮かび上がる映像に、一瞬ドキッとする方も多いでしょうね

写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)

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