かながわ鉄道さんぽ

2日目
宮ノ下

3日目
箱根湯本

箱根登山鉄道編 6月15日(水)~17日(金)放送

大平台 宮ノ下 箱根湯本

※箱根湯本と強羅で乗り換えが必要です。
※スイッチバックのある登山列車は箱根湯本~強羅の間です。

箱根登山鉄道とは?

神奈川県西部、箱根山を登る箱根登山鉄道は日本有数の山岳鉄道。明治21年(1888年)に設立した「小田原馬車鉄道」にはじまり、大正8年(1919 年)には箱根湯本~強羅間で運転を開始しました。小田原を始点としていますが、山岳鉄道は箱根湯本から強羅までの全長8.9km、7駅の区間。その間の標高差が450m弱にもなるのは驚きですね!100メートル進むごとに最大で8メートル上がるという急勾配、半径が30mの急カーブ、3か所のスイッチバックという特色を交え、自然の中をゆっくり進む箱根登山鉄道。四季折々の景観はどれも見応えがありますが、多くのアジサイが咲く初夏は格別。この時期は「あじさい電車」の名で親しまれ、多くの観光客が訪れます。

『斜面を登るジグザグ走行!“スイッチバック”と住民悲願の温泉 大平台駅』

箱根登山鉄道
大平台

1日目

6月15日 水曜日

出演者

キャスター
船本由佳 ( ふなもとゆか )
大平台駅案内
箱根登山鉄道株式会社 総合運転所 所長  山川隆信 ( やまかわたかのぶ ) さん
箱根大平台温泉姫之湯案内
箱根大平台温泉組合長  安藤庸一 ( あんどうよういち ) さん

大平台駅は標高349m。標高108mの箱根湯本駅から2駅で何と241mも上ります。
箱根登山鉄道は、こうした急斜面を“スイッチバック”というちょっと珍しい方法で登っていきます

“スイッチバック”は標高差のある斜面を登るため、車両が進行方向を転換しながらジグザグに坂を登ってゆく走行方法です。
箱根登山電車の場合、途中3か所で“スイッチバック”を行いますが、駅で行うのはここ大平台駅だけ。大平台駅のホームが行き止まりになっているのはこのためなんですね

大平台駅ではホームに車両が停まると運転手さんも車掌さんも下車。ここで車両が進行方向を変えるため、車両の前方に運転手さん、後方に車掌さんとなるよう、位置を交代するためでした。3両編成の電車の場合、前と後の高さは3.6mも違うそう。・・・ということは、運転手さんの足元は車掌さんの身長より上位置にあるということに!

この日、ご案内頂いたのは箱根登山鉄道株式会社総合運転所 所長の山川隆信さん。 “スイッチバック”のほかにも「急カーブを曲がるため短めの車体になっている」、「レールが濡れているのはレールの摩耗を防ぐため散水しているから」など、山岳鉄道ならではの特殊な性能や整備についても教えて頂きました

駅ホームからの中継を終えて大平台地区の散策へ。
ホームから急な階段をズンズン上がると、木造の駅舎が。素朴で可愛らしい駅舎です

駅前標識に見られた通り名。さざんか通り、枝垂れ桜通り、松の木通り、けやき通り、あじさい小径・・・と大平台地区の道路には花木の名前がついているんですね

大平台はおよそ200世帯。住宅や店の間を縫うように、小さな路地があちこちに通っています。今は旅館など観光業が主流ですが、昭和初期まではほとんどの住民が木工芸で生計を立てていたそうです

駅から3分ほど歩き、日帰り温泉「姫之湯」に着きました。
姫之湯を案内してくださるのは、箱根大平台温泉組合長 安藤庸一さんです

箱根大平台温泉 姫之湯は、昭和26年(1951年)に誕生した大平台初の温泉です。古くから温泉地として賑わってきた箱根のなかで、なかなか温泉が出なかった大平台。地元住民にとってこの姫之湯は待望の温泉でした。その姫之湯の源泉を屋外で流しているのが、写真の「美肌の滝」

当時(昭和20年ごろ)の村民120世帯が毎月300円×2年間積み立てて資金を作り、それを温泉掘削に当てたんですよ」と話してくれた安藤さん。高額の掘削費用を捻出し、村をあげて温泉掘削に取り組んだ様子は、姫之湯前の「温泉開発記念碑」という石碑に記されています

箱根大平台温泉姫之湯の外観。素朴な日帰りの共同浴場はファンも多く、最近は地域住民ほか、小田原近郊の常連客や旅行客など年間3万3000人ほどの利用があるそうです。緑あふれる里山で散策しながら、お湯につかってのんびりリフレッシュ・・・そんな利用がぴったりの場所ですね

中継こぼれ話

■中継では建物中に入らなかった「姫之湯」ですが、実は放送前に船本キャスターは入浴! ご近所の常連さんと会話をしてリサーチしていました。さすがキャスターの鑑~。

玄関を入ったところ。
左手にお湯、右手の階段を登った2階は休憩室
清潔で気持ちのよい玄関には、入浴料チケットの自販機も。
入浴料金は大人400円

写真と文章 : 小林孝子(鉄道沿線さんぽコーディネーター)

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