2010年02月22日 (月)「『太陽の子』と呼ばれる“花”」中澤輝
まず、問題です!
皆さんは、どの花だと思いますか?
「ひまわり!?」、「南国で咲く花!?」、「鮮やかな原色の花!?」…etc。
太陽という言葉から、夏と結び付けてイメージが膨らむのではないでしょうか?しかし…答えは、“スイートピー”。
冬から春、まさに今の時期に咲く可憐で愛らしい花です。
どうして、太陽の子なのか!?
姿・形を見れば、太陽とリンクさせるのはなかなか難しいですよね。
スイートピーと太陽の関係…、それはスイートピーは日光が命の源だから。
スイートピーのみならず、多くの植物は生長する上で太陽光は欠かせません。中でも、スイートピーなのです。太陽光が遮られる曇りや雨の日が3日も続くと、蕾は落ちてしまいます。太陽を『母』として育つ花、そのためスイートピーは『太陽の子』とも呼ばれているのです。
特産品としてスイートピーを生産しているのが、神奈川県のほぼ真中にある寒川町(さむかわまち)。町内のあちらこちらでスイートピーハウスを見ることが出来ます。
それもそのはず、「神奈川県は日本で初めてスイートピーの栽培に成功した土地」。しかも、寒川町でのハウス栽培は、80年以上の歴史を誇ります。
地面を押し上げるように霜柱が立った、去年12月18日(金)の早朝。
私は、総合テレビのニュース番組『おはよう日本』の中で、栽培の様子を中継で全国にお伝えしました。
栽培する上で欠かせないものに、私たちの日常生活で活躍する意外なものが!花の下にご注目下さい!!洗濯バサミです。
スイートピーを英語で表記すると…sweet pea。
sweet…甘い、pea…豆。
直訳すれば、甘い豆。そう、マメ科の植物。
マメ科の植物は、地面を這うように横へ横へと伸びて大きくなります。スイートピーは放っておくと、真横に生長し続けてしまいます。そのままでは、ツルが密集してしまったり、蕾が地面とこすれて傷ついてしまったりして大好きな太陽の光を浴びられず、きれいな花は咲きません。
そこで、洗濯バサミを使ってツルの部分をネットに挟むと、太陽を目指すかのように真上へと育っていきます。結果、フリルのような優しい印象の花びらが開きます。
生長が早いのも、スイートピーの特徴。1日に3センチ、1ヶ月で1メートルも大きくなります。
ツルが伸び過ぎると、ネットの丈が足りなくなってしまいます。そこで必要になってくるのは、高さを低くするため横へずらすこと。
横にずらした後の写真が、こちら。
ずらし下げた前後でこれだけ高さが違ってきます。
花を咲かせるためには欠かせない、大事なこの作業。出荷の前まで、毎日毎日続けられます。
中継でお邪魔したのは、スイートピー栽培歴25年の福岡 誠さん(52歳)のハウス。
毎朝7時から家族総出で丹念にスイートピーを育てています。使われる洗濯バサミの数は、4つのハウスでなんと9万個!
ハウスでは、12種類もの色のスイートピーが出荷の日を待っています。
冬~春のシーズン中に出荷する本数は、20万本!!
その中で、秘かに(!?)人気の色がこちら。
黄色いスイートピー。自然には、絶対に生まれない色です。
その理由は、スイートピーはもともと黄色の染色体が欠けているからです。
しかし、赤、青、紫、ピンクなど様々な色がある中で、「どうしても黄色が欲しい」という声が消費者から寄せられました。そして、試行錯誤を経てきれいな黄色のスイートピーが作り出されました。
その方法は…写真に答えが(笑)。
白いスイートピーを黄色い水に一晩漬けておくだけです。すると、翌日には見事に染まっているのです。まさに、“一夜の魔法”♪
なお、食用に使われている着色料で染めているので安心です。美しく染めるには、着色料の分量が鍵!
黄色は春らしい上に「金運が上がる」とも言われて、最近では更に注目が集まっています。
福岡さんと一緒に笑顔で写真に収まるのは、JAさがみ 寒川営農センターの阿部 励さん。
町内の農家の皆さんと手を取り合い、より良い農産物の栽培に励んでいます(←名前の通り!)。
スイートピーの花言葉は、【門出】。
卒業式・入学式シーズンとなる春先に贈る花としては、申し分ありません。
もちろん、出荷もピークを迎えますよ。
投稿時間:13:26
コメント
スイートピーの栽培方法をはじめて知りました。マメ科の花ということは、放っておくと鞘の中に入った種(豆)が出来るのだろうか?・・・まさか食べられるなんて事は無いでしょうね?スイトピーから連想するのはやはり「赤いスイトピー」の歌かな。♪春色の汽車に乗って・・・心に春が来た日は 赤いスイートピー♪
投稿日時:2010年03月08日 19:05 | 渡辺(厚木市のバルバブル)
