2009年12月22日 (火)「“秋春”に富む」中澤輝
辞書には、春秋(しゅんじゅう)に富む、という言葉が記載されています。意味は、『年若く、将来性があること』。
今回の題名、敢えて、春と秋を置き換えました。【秋春(しゅうしゅん)に富む】は、表記を間違えたわけではありませんよ!
私の造語です。高校球児の皆さんの心に届けば幸いです。
その思いは、最後に記載します。
ご存知のように、高校野球は、年に2回春と夏に甲子園で大会が行われます。前者は「選抜」、後者は「選手権」という言葉が大会名に含まれています。
秋に開催される都道府県大会・地方大会は、翌春の選抜甲子園出場を目指した熱戦の場となります。この両大会での戦績が、出場校を選抜する上で重要な資料となるからです。
私は、10月31日(土)~11月5日(木)まで千葉県で開催された「第62回秋季関東地区高等学校野球大会」へと足を運びました。
決勝と準決勝の実況担当という役割と共にです。
関東7県の代表校15校が集まり開催されました。
舞台となったのは、千葉県野球場。千葉市中心部からモノレールに乗る。所要時間は9分。
高台にあり、その所在地から「天台球場」とも呼ばれます。
バックスクリーンのすぐ後ろには住宅が立ち並ぶ様子が伺える。
そして、もう一つ、市原市臨海球場。千葉駅から内房線に乗って五井駅下車(所要時間18分)。バスに乗り換え10分の距離。
海が近く、常に風を感じられるスタジアムです。外野フライが強い風に押し戻され、内野のすぐ後方にポテンと落ちる場面を散見しました。
両球場には、連日、熱心な高校野球ファンや各校応援団などが多数駆け付けて一球入魂のプレーを見守りました。
結果は、(我らが)神奈川県を制した「東海大相模」が、関東大会においても頂点に登り詰めました。新チームが結成と共に掲げた目標は、“関東制覇”。見事成し遂げた球児の表情は、最高に誇らしげでした。
そして、育てた選手たちの成長に目を細めたのは、門馬 敬治 監督です。しかし、すぐにいつもの強い眼差しに戻り、「これからが勝負です」とも。
5年ぶり5回目の優勝、おめでとうございます。
もう一つの神奈川県代表校「桐蔭学園」は、準々決勝で敗れはしましたが、素晴らしい試合内容を披露してくれました。
私がスタンドで耳にしたのは、高校野球を見続けている皆さんが口にした次のような声でした。「野球を知っている野球だ」、「必ずもっともっと強くなる」など。
土屋恵三郎が率いる桐蔭野球部は、観客を唸らせる野球を披露してくれます。再会が非常に楽しみなチームです。熱戦、ありがとうございました。
準決勝、決勝と解説席に座って頂いたのは、岩井 美樹(いわい・よしき)さんです。
国際武道大学野球部監督、2006年日米大学野球全日本チーム監督などに加え、日本オリンピック委員会 強化スタッフスポーツコーチなど幅広く活躍されている日本野球界を代表する方。
岩井さんは、試合後、『目の前の試合の解説はもちろん、このラジオ放送を聴いている野球関係者の方々が今後の指導において何かしらの参考になればと思い一言一言を発していました』と語っていました。
確かに、スタンドでラジオに耳を傾けながら試合を観戦する人の中には、岩井さんの言葉に何度も何度も頷く姿が見られました。
私自身も、隣に座りながら頷きっ放しでした♪また、是非、放送席で御一緒出来ればと思います。その時は、私自身がもっともっと成長した姿で!
最後に、【秋春に富む】に込めた思いです。
秋の大会で結果を残した(=秋に富む)チームは、是非、春の選抜甲子園でも結果を残す(=春にも富む)ことを望みます。
一方、結果を残せなかったチームは、その悔しさを胸に抱えつつ、春にかけて力を蓄え(=秋~春に富む)、夏に大輪を咲かせて欲しいと思います。
今年で秋季関東地区大会の実況は、3年連続となりました。
毎年毎年、感動が蓄積されていきます。
野球というスポーツを通して出会う監督・選手・高野連・関係者・ファンなど多くの皆さんに感謝いたします。
投稿時間:09:57
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