自由律句らぶ
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平成29年9月分
【番組内で紹介した投稿句】

@


A


B

【解説】
<@句目>
⇒最近、すっかり風が気持ちよくなってきましたね。M.Mさん、「秋の顔」は独自性があっていい表現ですね。コメントでは虫の音にも秋を感じられたようですから、今回は、コメントの内容を生かして心地いい秋の様子を表現してみるとどうでしょう。
●参考句●虫の音ささやき秋の顔になる

<A句目>
⇒辛い時とか落ち込んだ時にホッと花が咲いていると癒されますね。句に実感がこもっています。日常の小さな幸せを感じる句となりました。ここではサボテンを入れた方が効果的でしょう。
●参考句●慰めるよう咲いてサボテンの一輪

<B句目>
⇒コメントに「充実感を日々実感します」とありました。仕事も終わり、「今日も一日、よく働いた」という充実感でしょうか。りかさん、充実した生活をまるで詩のように表現しましたね。毎日の生活が、あの空のように無限に広がっていくように思えたんでしょう。そこで、コメントの「充実感」をもう少し句の中に表現してみるとどうでしょう。
●参考句●空も満ちていく今日の一歩
⇒「空」とこの「も」があることで「空も」「私も」という2つの言葉を融合し、「満ちていく」で、「自分の心」の充実感を空に掛け合わせて表現してみました。



【俳人の句】

【解説】
⇒この句は昭和8年の句です。彼岸の時期、よく田畑の畦道に列を成して咲いているのを見かけます。山頭火は行乞の途中で彼岸花を目にして、そうだお彼岸だと思わずつぶやいた句ですね。まさにお彼岸は、彼岸花が知らせてくれるようでもあります。彼岸花が咲いているのを見てお彼岸入りを知るという、季節感のある句となっています。

【その他の投稿句】

※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。あしからずご了承ください。また句はご投稿いただいた原文のまま掲載しています。あしからずご了承ください。

酔春(静岡県・70代男性)
酔春(静岡県・70代男性)
⇒天候の急変に翻弄された今年の夏でしたが、本降りの雨も落ち着いた表現で、雨を味わっているようです。少し動きを出してみました。
●参考句●雫したたる犬と本降りを急ぐ

福村益子(下関市・70代女性)
福村益子(下関市・70代女性)
⇒秋の虫が静かに鳴きはじめました。それはまるで蝉への鎮魂歌のようだという作者の感性は素晴らしいです。「に聞こえる」を削るとどうでしょう。
●参考句●蝉の鎮魂歌を秋の虫が奏でる

塚本多美枝(岩国市・60代女性)
⇒ラジカセも今では珍しくなりましたね。懐かしい歌はその時代に連れて行ってくれます。
●参考句●ラジカセからあの頃のフォークソング

滝部マーガレット(下関市・70代女性)
滝部マーガレット(下関市・70代女性)
⇒生産者である友の名前の付いた野菜を見て、達者なことを嬉しく思う作者。知らない所で気にかけてくれる友がいる。嬉しいですね。

きさらぎ(光市・70代女性)
きさらぎ(光市・70代女性)
⇒自然のなんでもない様子に人生観を詠い、感心させられる句です。「流れている」は「流れる」にするとスッキリします。

都忘れ(下関市・80代女性)
都忘れ(下関市・80代女性)
⇒「たっぷりの虫の声」がいいですね。初秋の夜を味わっておられます。

中村好徳(周南市・60代男性)
中村好徳(周南市・60代男性)
⇒短律でいいですね。滑稽でちょっと切ない共感できる句です。

三宅仁代(下関市・90代女性)
⇒天災も人間のいざこざも関係無しと、大らかな曲線でぶらさがっている瓢箪の姿が頼もしく、癒されますね。「ぶらり瓢箪」で読者の想像に任せてみるのもいいでしょう。
●参考句●天災も人災もぶらり瓢箪

佐藤茂子(萩市・80代女性)
佐藤茂子(萩市・80代女性)
⇒ずっと繋がってきた縁のお陰で今の自分がいる。お盆にはあらためて先祖やご縁のあった人たちに感謝する気持ちも深まりますね。
●参考句●沢山の縁を紡いで一人のお盆

芝田隆至(下関市・80代男性)
芝田隆至(下関市・80代男性)
⇒トラブルにも落ち着いて対応する息子さんの姿に、頼もしく誇らしい思いをされましたね。
●参考句●トラブルに冷静指示する息子は眩しい

形山弘子(光市・70代女性)
形山弘子(光市・70代女性)
⇒幼い頃の楽しかった夢を見た日は、優しい気持ちで過ごせそうですね。
●参考句●遠い日の私を乗せてSLの夢

コスモス栄ちゃん(周南市・70代女性)
コスモス栄ちゃん(周南市・70代女性)
⇒いつまで続くかと思われた猛暑もあっさり影をひそめ、朝晩はぐっと涼しくなりましたね。体調に気を付けましょう。
●参考句●猛暑一転して秋に起こされる夜明け

河野一遊(下関市・80代男性)
河野一遊(下関市・80代男性)
⇒二句とも戦争体験者の苦汁の句です。こうした体験記を残すことは大事なことですね。実感がひしひしと伝わる秀句です。

清水美枝(山口市・80代女性)
清水美枝(山口市・80代女性)
⇒亡きご主人も被爆の後遺症に苦しまれたお一人だったのですね。そうした方々の事を思うと、戦争が二度と起こらないことを祈るばかりです。

岡成安子(周南市・70代女性)
岡成安子(周南市・70代女性)
⇒雄大な牧場の風景ですね。「芝刈り機」も面白いですが、少し詩的にしてみましょう。
●参考句●大草原を平らげる阿蘇のあか牛

松浦章(岩国市・80代男性)
松浦章(岩国市・80代男性)
⇒コメントには紅葉をイメージしたとありますので、その事も句に入れて見ましょう。
●参考句●紅葉に思い馳せて蝉時雨にひと休み

美都(下関市・女性)
美都(下関市・女性)
⇒赤とんぼは夏にも見られますが、何となく秋のイメージですね。是非自分のリズムで挑戦してください。
●参考句●くるり赤トンボの気まぐれと遊ぶ

荒木勉(東京都・男性)
荒木勉(東京都・男性)
⇒過労死が社会問題になって久しいですが、喘いでいる社会人の切実な様子が、独自の詩の世界で、美しく表現されていることが余計に痛々しさを感じます。

藤井君江(宇部市・80代女性)
藤井君江(宇部市・80代女性)
⇒秋は人を詩人にするのでしょう。とても美しい句ですから、少し言葉を省くともっと印象的になります。
●参考句●長月はバイオリンに似てさざ波

ほろほろ(東京都・50代男性)
ほろほろ(東京都・50代男性)
⇒平易な言葉の中に茫々としたイメージが膨らみます。漠然とした不安感を表現した作者らしい句です。

詞意魔の輝久(大分県・60代男性)
詞意魔の輝久(大分県・60代男性)
⇒地下足袋と包丁の音で、実直で丁寧な暮らしぶりが伝わります。穏やかな幸せが表現されました。

中島節子(下関市・70代女性)
⇒そうですね、助け合って頑張りましょう。一字空けはいりません。少し詩的にしてみましょう。
●参考句●老夫婦これから二人で一枚の絵

山のくまさん(岩国市・60代男性)
山のくまさん(岩国市・60代男性)
⇒夏野菜のゴーヤも今年の暑さは我慢できなかったかもしれませんね。
●参考句●猛暑うんざりゴーヤも日陰に

なおぼん(下関市・60代女性)
なおぼん(下関市・60代女性)
⇒涼しくなりましたね、共感できる人も多いでしょう。
●参考句●便座ひんやり秋が始まる

takuonly(宮崎県・50代男性)
takuonly(宮崎県・50代男性)
⇒秋になると空気も澄んで星も美しく見えますが、流星でしょうか。
●参考句●降る星を浮かべてコップ酒

招き猫(山口市・70代女性)
招き猫(山口市・70代女性)
⇒溜息の出るような実感のこもった句になりました。「物のなか」を削ると余韻がでます。
●参考句●いつの間にかお一人さま捨てても捨てても

向井桐華(愛媛県・50代女性)
向井桐華(愛媛県・50代女性)
⇒石榴の印象がよく表現されました。倒置するとどうでしょう。
●参考句●石榴ぱかっと割れて伏魔殿

ローズ(神奈川県・50代女性)
ローズ(神奈川県・50代女性)
⇒子供の頃は親の事情は理解できず、距離をおきたくなることもあります。心を痛めた切ない思い出ですが、父親を詠む親孝行な句です。

佳子(下関市・70代女性)

宮川初子(下関市・80代女性)
宮川初子(下関市・80代女性)
⇒八十八年、身体を支えてくれた足に感謝する作者。もうひと踏ん張り頑張ってもらいましょう。
●参考句●八十八年働いた足を励まし洗う

翠(下関市・80代女性)
翠(下関市・80代女性)
⇒敬老の日もありました。これから人生の本番かもしれません。元気に坂を登っていきましょう。

老人チャレンジャー(宇部市・870代男性)
老人チャレンジャー(宇部市・870代男性)
⇒ツクツクボウシが鳴はじめると夏も終わりだなと感じますね。
●参考句●秋に呼ばれてツクツクボウシ

希林(下関市・60代女性)
希林(下関市・60代女性)
⇒作者の様子が目に浮かぶようです。秋晴れは本当に気持ち良いものですね。
●参考句●深呼吸ひろげた両手から秋晴れ

 
和侮。人(下松市・60代男性)
和侮。人(下松市・60代男性)
⇒「青空に透かして」の措辞が瑞々しい印象です。沢山ゴーヤを召し上がって元気にお過ごしください。

チャトラ(静岡県・70代男性)
チャトラ(静岡県・70代男性)
⇒刈っても刈っても夏草は猛暑にもめげずどんどん伸びていきます。厄介でもあり逞しくもありますね。草刈にご苦労されているのでしょう。
●参考句●夏草伸びるだけ伸び風と遊ぶ

角田誠(岩国市・80代男性)
角田誠(岩国市・80代男性)
⇒少しずつ日暮れも早くなりました。誰とも会話しなかった寂しさが、美しい夕焼けとの対比で一層強調されました。
●参考句●物言わなかった日の夕焼け

川田恵美子(下関市・80代女性)
川田恵美子(下関市・80代女性)
⇒コメントを読んで思わず喉がゴクリ、鮎は美味しいですね。お父様の思い出も蘇りましたね。

城尾公美(防府市・50代女性)
城尾公美(防府市・50代女性)
⇒空や風に秋を感じるようになると、気持ちもしんみりしてきますね。心情がよく伝わります。

道草(周防大島町・80代女性)
道草(周防大島町・80代女性)
⇒高齢だからもう冷蔵庫は買わないという友人へ、とても前向きなアドバイスです。生きる為に必要なものはいくつになっても変わりません。
●参考句●今日を生きるための新しい冷蔵庫

しおみーたん(山口市・50代男性)
しおみーたん(山口市・50代男性)
⇒水槽にメダカを飼っておられるようです。メダカも何か思っているのでしょうか、睨むメダカに「ちょっと待てよ」などと話しかけている作者を想像しました。
●参考句●餌せがんで睨むメダカの目

清風(山口市・80代男性)
清風(山口市・80代男性)
⇒お孫さんが残していた浮き輪に賑やかだった夏休みが蘇ったようです。少し長いですが、リズムもよく寂しさも伝わります。読者に想像させるいい句です。
●参考句●置いていった浮き輪に片手入れてみる夕月

ハラアキヒロ(広島県・60代男性)
ハラアキヒロ(広島県・60代男性)
⇒お孫さんの「長生きしてね」のメッセージ、嬉しくもあり、自分もそんな気遣いをされる歳になったかと少し寂しく複雑な気持ちが句になりました。

広場 太郎(静岡県・60代男性)
広場 太郎(静岡県・60代男性)
⇒まん丸い綺麗な月に、つい奥さんを呼ぶ、丸い月のようにほのぼのとした句になりました。一緒に眺める幸せですね。

昼寝じーさん(下関市・70代男性)
昼寝じーさん(下関市・70代男性)
⇒田畑は手入れする人がいなくなるとあっという間に荒れていきます。厳しい現実ですね。

山口農(岩国市・60代男性)
山口農(岩国市・60代男性)
⇒生産者の切実な句です。農産物は手間を考えると安すぎるのかもしれません。言いたいことは半分にして読者に想像してもらいましょう。
●参考句●尽くして育てた野菜は百円均一

竹田千恵子(下関市・90代女性)
竹田千恵子(下関市・90代女性)
⇒レット イット ビー… ありのままに、素直に、自分らしく…久しぶりに爽やかで微笑ましい記者会見でしたね。

くちなし(下関市・70代女性)
くちなし(下関市・70代女性)
⇒まさにその通りですね。
●参考句●演者も客もみな高齢で敬老会

大鷹睦美(下関市・70代女性)
大鷹睦美(下関市・70代女性)
⇒じっとしている子ツバメ心配でしたね。元気に飛んでいったと信じましょう。貴重な体験をされましたね。
●参考句●子ツバメに話しかける小さな出会い

高村ノリ子(山口市・60代女性)
⇒お彼岸が近づくと一斉に曼珠沙華が咲きますね、曼珠沙華には香りは無いですが、まるで匂うようだと感じられたのでしょう。美しい棚田の情景が浮かびます。

こういち(東京都・80代男性)
こういち(東京都・80代男性)
⇒そうですね、何百年と生きてきた大樹はいろいろな事を知っているようです。
●参考句●見てきたこと聞いてみる大樹見上げる

M.M(下関市・70代女性)

倉敷のNY(岡山県・70代男性)
倉敷のNY(岡山県・70代男性)
⇒苦瓜がお好きなんですね。熟れて割れた様子を「蛸踊り」と楽しい表現になりました。もともと苦瓜はひょうきんな形ですね。

植田鬼灯(光市・70代男性)
ほおずきを見ると、奥様の人見知りする様子を愛おしく思い出されているようです。少し柔らかい表現にしてみましょう。
●参考句●ほおずき赤く人見知りの妻のしぐさ

くんたま(京都府・40代男性)
⇒夕暮れの感傷的な気持ちがよく表現されました。少し要素が多すぎるかもしれません。言葉を削って印象的にしてみましょう。
●参考句●夕暮れの風に過ぎた日が揺れる

コスモス(山口市・女性)
コスモス(山口市・女性)
⇒幼い頃の話はあやふやで勘違いや思い違いが沢山あります。大人になって話すとまるで違っていたという事ありますね。少し短くしてみましょう。
●参考句●食い違いも笑いにして幼なじみ

竹下善造(下関市・男性)
竹下善造(下関市・男性)
⇒自由律句は短い韻文です。説明にならないようにしましょう。そして断念の文学でもあります。あれこれ言いたくなりますが、伝えたい事は一つに絞り、後は読者の想像に委ねてみましょう。
●参考句●庭さき避難してくる長雨の蟹

賀代(静岡県・女性)
賀代(静岡県・女性)
⇒ロマンチックですね。「月の海」が印象的で映像が浮かびます。作者の想像の世界が広がりました。

よしあき(下関市・60代女性)
よしあき(下関市・60代女性)
⇒「葛が花を撒き」の表現は素晴らしいです。薄紫の小花が敷き詰められた様子を想像してみました。
●参考句●葛が花を撒き薄紫のベールを歩く

貞久俊子(周南市・70代女性)
貞久俊子(周南市・70代女性)
⇒新しい事に挑戦することは素晴らしいことです。是非、書道を続けてくださいね。
●参考句●やっとらしくなって筆の文字

茶々(防府市・女性)
⇒「お返事」の措辞にどれだけ猫好きかが分かります。ニャーンと鳴いて返事をするとたまりませんね。猫は何もかもわかっているのかもしれません。

山本房子(周南市・70代女性)
山本房子(周南市・70代女性)
⇒鬼灯を鳴らして遊んだ頃を思い出し、もう会えない家族や友のことを思い出すと切なさがこみあげてきますね。
●参考句●鬼灯を鳴らして戻れない日

百合(佐賀県・60代女性)
百合(佐賀県・60代女性)
⇒桃好きの家族に呆れながらも付き合っておられる。仲の良さが伝わります。桃は季節の果物ですから、手に入らない時は大変ですね。

青子(東京都・60代女性)
青子(東京都・60代女性)
⇒メルヘンですね。実際の光景だったのでしょうが、幸せな気分にさせてくれる句です。

キラークイーン(防府市・40代女性)
キラークイーン(防府市・40代女性)
⇒自嘲の句ですが、「身悶えるイモムシ」の措辞は、とても実感がこもっています。今度見かけたら是非声をかけてくださいね。

さくはな(神奈川県・20代女性)
⇒「新しい街で」の措辞に希望を感じます。足の裏に作者の心情を重ね、溌剌とした様子が伝わります。新しい生活、頑張ってくださいね。
●参考句●新しい街で足裏たくましくなっていく

こちふかば(千葉県・60代男性)
こちふかば(千葉県・60代男性)
⇒衣替えの時にふっとよぎった感傷的な思いがよく表現されました。夏の終わりという季節がそうさせるのでしょう。作者はまだまだお若い、来年もお気に入りの半袖で夏を謳歌してください。

泉天柱(岡山県・70代男性)
泉天柱(岡山県・70代男性)
⇒河原で見つけたお気に入りの石、形や色、手触りがとても良さそうです。石に対する愛情を感じます。
●参考句●眺めて撫でて掌の石

(参考句:富永鳩山)
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