自由律句らぶ 案内
平成28年5月分
【番組内で紹介した投稿句】

@


A

【解説】
<@句目>
⇒今回は地震に関する句がたくさん届きました。熊本の地震からもうひと月以上経ちますが、まだまだみなさん大変な思いをされていますね。
岡成さんは、親友が被災されたということでとても心配でしょうね。友人の心細さや不安に寄り添っている気持ちがよく出て、印象的な句になりました。
地名をいれて具体的にすると、今回の被災だということが伝わりますね。
●参考句●南阿蘇揺れやまぬ中に友が一人


<A句目>
⇒宮崎の方から、ふるさと熊本を読んだ句も届きました。短いからこそ、込められた気持ちがストレートに伝わってくるようです。あまりに悲惨な状況に、人はよく「言葉を失う」と言いますが、「いま故郷が泣いた」これしか言葉にならなかったんですね。強い気持ちが伝わります。一日も早い復興をお祈りします。




B


C

<B句目>
⇒最近は各家庭で揚げることが少なくなってきているようですが、子供の元気な声を聞くと思わず笑顔になりますね。また季節感だけでなく社会性もありいいですね。
ただ言葉が少し硬くなりました。もっと勢いを付けてみましょう!
●参考句●少子化をふきとばすように鯉幟
⇒少子化に対しての想いを出し、鯉幟が元気に泳いでいる情景も浮かぶようにしてみました。


<C句目>
⇒孤独なイメージの強い山頭火ですが、自由律俳句雑誌「層雲」の選者でもあり、全国に句友が沢山いましたし、若い時から山翁(さんおう)とか先生とも呼ばれてもいました。
句友に助けられたり句会を開いたりして旅をしていました。そして今も沢山の山頭火ファンがいます。山頭火はどんな旅をしていたんでしょうか?詩的に表現してみましょう。
●参考句●友から友へ山頭火はてしない旅



【俳人の句】

【解説】
⇒全てひらがなで、小学生でも読める優しい句になっています。
ふるさとを地名や情景ではなく「とき」、「時間」で表現しています。それがどんな時間かというと「思い出」という時間なんですね。山頭火の感性ですね。子供の頃、みかんの花の甘い香りが大好きだったことを思い出す。そうしたひとつひとつの情景が小さな思い出として続いているんです。楽しかったこと哀しかったことみんな「ふるさと」。ふるさとは子供の頃の記憶でもあるのです。
思い出や記憶も「ふるさと」なんですね。みんなそれぞれ「ふるさと」の思い出を持っています。

【その他の投稿句】

※コンピューター環境で表示するため横書き表記としています。あしからずご了承ください。また句はご投稿いただいた原文のまま掲載しています。あしからずご了承ください。

酔春
(静岡県・70代男性)
酔春
(静岡県・70代男性)
⇒「白椿」が朝のすがすがしさをより強調しています。花に話しかける様子もいいですね。「…の白椿」は 「…に白椿」でどうでしょう。
りか
(山口市・40代女性)
りか
(山口市・40代女性)
⇒「空が雨の準備をしている」の措辞が素晴らしいです。このままでいいですが、「さて私も」を削るとどうでしょう。「空が雨の準備している」とすると読者は空だけに注目して想像力もかきたてられます。
櫻野なをき
(神奈川県・50代男性)
櫻野なをき
(神奈川県・50代男性)
⇒ベンチにも人生模様がありますね。
●参考句●欠伸同士が笑ってベンチは春
直治
(岡山県・20代男性)
直治
(岡山県・20代男性)
⇒美しい女性の姿を想像しました。「椿」が赤い唇を連想させ、印象的な句になりました。出来たときの様子などコメントを付けてください。
周南のまっちゃん
(周南市・50代男性)
takuonly
(宮崎県・50代男性)
秋太郎
(周南市・60代男性)
秋太郎
(周南市・60代男性)
⇒爽やかな句ですね。見たままでなくその時の気持ちをどんな言葉で表現するかを工夫してみましょう。
●参考句●新緑の街を踊る風とゆく
くんたま
(京都府・30代男性)
くんたま
(京都府・30代男性)
⇒「独白の帰るあてがない」という措辞は見事です。短い言葉の中に孤独感や空しさが凝縮されているようです。一年振りの投句ありがとうございました。
清風
(山口市・80代男性)
清風
(山口市・80代男性)
⇒長い年月を共に過した手を見て、しみじみと人生を振り返る様子がよく出ています。 少し短くしてみましょう。
●参考句●良く働いた手の甲さすっている
樋口やよい
(下松市・50代女性)
樋口やよい
(下松市・50代女性)
⇒よく観察されました。子雀かわいいでしょうね。親雀も子どもを守って生きるのに必死です。
●参考句●子雀隠して親雀の心配性な目
桂子
(宇部市・70代女性)
桂子
(宇部市・70代女性)
⇒母はたくましいですね。母猫は作者の家の物置を安全と判断したのでしょう。
●参考句●越してきてまたどこかへ猫の子育て
倉敷NY
(岡山県・70代男性)
倉敷NY
(岡山県・70代男性)
⇒熊本地震のことでしょう。人も建物も地上にあるもの全てが歯を食いしばって耐えているようです。「歯食いしばる春」は実感が伝わる表現になりました。
高村ノリ子
(山口市・60代女性)
⇒畦道の雑草を燃やして、田植えの準備でしょうか。「後すざり」は「後ずさり」と同じ意味ですね。少し気持ちを入れてみましょう。
●参考句●畦焼く煙気にかけて後すざり
広場太郎
(静岡県・60代男性)
広場太郎
(静岡県・60代男性)
⇒寂しそうだったカレンダーに「夏待つ日」と書く作者は詩人です。「夏待つ日」いい響きですね。
形山弘子
(光市・70代女性)
形山弘子
(光市・70代女性)
⇒誰でも一度は鳥のように空を飛べたらと思うものですが、特にツバメはスーッと空を切るように飛びますね。
●参考句●燕のように飛びたい洗濯物干している
和侮。人
(下松市・60代男性)
和侮。人
(下松市・60代男性)
⇒「朝陽あつめて」の措辞がいいですね。穏やかな生活ぶりが伝わります。
きさらぎ
(光市・70代女性)
きさらぎ
(光市・70代女性)
⇒鳥のさえずりも作者の生活の一部であり、一日の気持ちが決まるように感じる作者。
●参考句●囀りで決まる今日のバイオリズム

(下関市・70代女性)

(下関市・70代女性)
⇒お風呂は一時落ち着ける時間であり、身体が開放され、生きていることを実感できる時かもしれません。
●参考句●生きている体伸ばして久しぶりの湯舟
宮川初子
(下関市・80代女性)
宮川初子
(下関市・80代女性)
⇒熊本の震災は本当に気の毒な事です。報道を通じて全国の人が被災された方を心配しています。作者も心を痛めておられる様子が伝わります。
●参考句●老いた手が黙って膝揉む避難所の余震
道草
(周防大島・70代女性)
道草
(周防大島・70代女性)
⇒詩的でいい句になりました。措辞がすばらしいです。作者の心情もうかがえるようですね。
城尾公美
(防府市・50代女性)
城尾公美
(防府市・50代女性)
⇒素晴らしい思い出をお持ちです。その気持ち大切にしてください。
●参考句●五月空に私のハートが泳いだあの頃
竹田千恵子
(下関市・90代女性)
竹田千恵子
(下関市・90代女性)
⇒日本列島どこで地震が起こっても不思議ではありません。人ごとではありませんね。少し長いので短くしてみましょう。
●参考句●余震続いてテレビの速報ゆれている
清水美枝
(山口市・80代女性)
ヒロジィ
(周南市・60代男性)
ヒロジィ
(周南市・60代男性)
⇒「より」のリフレインが効いています。前向きで明るい句になりました。
小西寿枝
(長門市・女性)
⇒コメントがあるといいですね。一番伝えたい事に焦点を絞ってみましょう。
●参考句●鼻黒をA黒と呼んで野良の子猫
河野一遊
(下関市・80代男性)
河野一遊
(下関市・80代男性)
⇒「迷い犬」の心細さが、余震への恐怖や不安な気持ちを強調しています。犬の飼い主は見つかったのでしょうか。
都忘れ
(下関市・80代女性)
都忘れ
(下関市・80代女性)
⇒「春が来ていた」の措辞がいいですね。
●参考句●チャイムの音に春が来ていた玄関
吉村郁子
(下関市・女性)
吉村郁子
(下関市・女性)
⇒今日は五十四歩でしたか、少しずつ増やしていけるといいですね。自由律句は五・七・五にこだわる必要はありません。自由なリズムで表現してみましょう。
●参考句●万歩計は五十四で今日が終る
希林
(下関市・60代女性)
希林
(下関市・60代女性)
⇒お花見はいいですね。花を見ると豊かな気持ちになれます。
●参考句●お花見の心に香り一滴
松浦章
(岩国市・80代男性)
松浦章
(岩国市・80代男性)
⇒車中で寝泊まりするのはどれだけ大変な事でしょう。早く手足を伸ばして安心して眠られる日が来るといいですね。
●参考句●思わず私が膝伸ばす避難所の車中泊
荒木勉
(東京都・50代男性)
荒木勉
(東京都・50代男性)
⇒あぶない坂も肉球でならうまく降りられそうだ。齢を重ねていくことへの不安が詩的に表現されました。
佐藤茂子
(萩市・80代女性)
佐藤茂子
(萩市・80代女性)
⇒牡丹の花を借景にしてとは優雅なお昼ご飯ですね。「となりの」が味を出しています。
●参考句●隣りの牡丹を借景にして昼ご飯
藤光正昭
(山陽小野田・80代男性)
藤光正昭
(山陽小野田・80代男性)
⇒農業とは雑草との闘いというコメントが印象的でした。
●参考句●刈っても刈っても草との闘い
老人チャレンジ
(宇部市・70代男性)
老人チャレンジ
(宇部市・70代男性)
⇒母の日のカーネーションの世話も作者の担当ですね。作者の優しさも伝わります。
●参考句●妻のカーネーションも水やり朝の日課
ハラアキヒロ
(広島県・60代男性)
ハラアキヒロ
(広島県・60代男性)
⇒岩手山の雄大な姿に人間の小ささを実感されたのでしょう。岩手山と雲の間に「に」を入れると句が落ち着きます。
お義母さんのお見舞いの旅、岩手は遠いですね。
こういち
(東京都・80代男性)
⇒本が大好きな作者。共感できる人もいらっしゃるでしょう。
●参考句●あふれた本の処分という悲しい別れ
北大路京介
(京都府・30代男性)
北大路京介
(京都府・30代男性)
⇒「雲ひとつ」にささやかな希望を感じます。身体を動かせば気分も変わります。
三上栄次
(東京都・男性)
三上栄次
(東京都・男性)
⇒そうですね、本当にゆっくりしたい時は携帯電話は邪魔かもしれません。旅は楽しめましたか。
藤井君江
(宇部市・80代女性)
藤井君江
(宇部市・80代女性)
⇒長年連れ添ったご主人が逝かれて淋しくなりましたね。あたたかいご夫婦の関係が伝わります。
●参考句●「楽になったね」夫に話す四十九日
KS生
(山口市・90代男性)
KS生
(山口市・90代男性)
⇒「泥落とし」とは山口の方言でしょうか、田植えが終わると柏餅を食べたりして労う習慣ですね。若い人も年配者も皆で助け合っていた様子が伝わります。「年寄りの出番」がいいですね。「です」は削りましょう。
慧楓
(下関市・女性)
慧楓
(下関市・女性)
⇒アザミがもう咲いているのですね。口語で表現してみましょう。
●参考句●指に刺さるアザミ無言の抵抗
滝部マーガレット
(下関市・70代女性)
滝部マーガレット
(下関市・70代女性)
⇒毎日蕾が開くのを楽しみに見てこられたのでしょう。よく観察されました。花が咲くのは本当に楽しみですね。
●参考句●赤児の手足伸びるように牡丹咲く
M.M.
(下関市・60代女性)
M.M.
(下関市・60代女性)
⇒花粉症では布団干しも難しかったですね。気持ちよく休まれたことでしょう。
●参考句●久々の布団干し心もふっくら
福村益子
(下関市・70代女性)
福村益子
(下関市・70代女性)
⇒みんなまさかと思っていました。地震はどこかで起きても自分のところは無いと心のどこかで思っていました。地震に慣れていない地域は震度4でも驚きましたね。
●参考句●まさかまさか震度4に身構える
大鷹睦美
(下関市・70代女性)
大鷹睦美
(下関市・70代女性)
⇒純粋に疑問に思う「夜」という時間と、詩的な夜の初めの両方を想像しました。
●参考句●夜が始まる境目を探している
泉天柱
(岡山県・70代男性)
泉天柱
(岡山県・70代男性)
⇒自分の心の状態を、すっからかんの青空で象徴的に表現しています。そんな日もあります。
白猫のタンゴ
(下松市・70代男性)
白猫のタンゴ
(下松市・70代男性)
⇒「阿蘇が哭いている」の措辞は気持ちがよく伝わってきます。作者にとっても思い出の地、身につまされる震災です。
貞久俊子
(周南市・70代女性)
貞久俊子
(周南市・70代女性)
⇒美しい芝桜をご覧になったんですね。日頃は静かな山里が賑やかになった様子も伝わってきます。
●参考句●鯉のぼりもはしゃぐ棚田一面の芝桜
岡成安子
(周南市・70代女性)
賀代
(静岡県・60代女性)
賀代
(静岡県・60代女性)
⇒外側の厚い皮をむくと、瑞々しい筍が出てきます。それを「ありのままの真実」と詠いきった措辞が象徴的で清々しい。
よしあき
(下関市・60代女性)
よしあき
(下関市・60代女性)
⇒鯉幟を見ているとふっと幼い頃を思い出したりしますね。「幼い弟」の措辞が郷愁を誘います。
角田誠
(岩国市・70代男性)
角田誠
(岩国市・70代男性)
⇒ユーモアがあり悲しみもあり、実感が出ました。いい句です。
ムラタカズユキ
(防府市・60代男性)
ムラタカズユキ
(防府市・60代男性)
⇒幼稚園児が一生懸命鮎を放流する様子が目に浮かびます。
●参考句●バケツ命の重さ児らは鮎の放流
松村やよい
(周南市・70代女性)
松村やよい
(周南市・70代女性)
⇒母の日と言わずに母の日のことを句にしました。言葉を少し削って読者の想像力にまかせましょう。
●参考句●白いカーネーションを買う五月
村岡紳也
(長門市・60代男性)
⇒そうですね、同じような毎日の繰り返しに物足りなさを感じることもあれば、その事をありがたく思い幸せを感じることもあります。
●参考句●いつもの毎日で幸せ繰り返している
写真大好き
(山口市・男性)
⇒写真が大好きな作者、作品になりそうな景色を求めて散策しておられる様子。楽しそうですね。「初夏の茶畑」で読者は「緑」や「気持ちいい」が想像できます。
●参考句●初夏の風に茶畑で深呼吸する
ほろほろ
(東京都・50代男性)
ほろほろ
(東京都・50代男性)
⇒後悔する気持ちと「初夏」が陰と陽のくっきりとした対比となり、詩的であり共感できる句です。
小栗尉司
(大阪府・40代男性)
小栗尉司
(大阪府・40代男性)
⇒ひたすら電車をじっと待つ作者と雲雀の対比が面白いです。「探して」はなくてもいいでしょう。
●参考句●雲雀を見つけたそれだけの待ち時間
りんくう
(山口市・30代男性)
りんくう
(山口市・30代男性)
⇒一つの風景から自分が存在している喜びを感じた作者。感性の豊かさを感じます。少し表現が硬いでしょうか。
●参考句●遠く近く混ざりあって青嵐
けろろ
(東京都・40代女性)
けろろ
(東京都・40代女性)
⇒コメントから「あなた」とは作者の母親のことですね、大事な家族だからこそ心配もするし何かと気になります。親に対する作者の複雑な思いが「アキレス腱」という意味深長な言葉となり、微妙な心の揺れが伝わります。
(参考句:富永鳩山)
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