2020年05月28日 (木)ブログde放送局見学


北野です。現在、NHK山口放送局でも、1階フロアの公開と、スタジオ等の見学を休止させて頂いています(5月25日時点)。放送局見学を予定・企画してくださっていた皆さん、ごめんなさい。

そんな皆さんに少しでも“見学した気分”になって頂きたくて、今回は「情報維新!やまぐち」のスタジオの様子に加え、日々の番組に向けて私たちキャスターがどんな準備をしているのかを、ブログでご紹介させて頂きます。さらに、これまでにスタジオ見学の際に頂いた質問のなかで多かったものにお答えしたいと思います。

 

まず、午前中の打合せで、その日の番組でお伝えする予定のニュースや企画の内容と、リハーサルのスケジュール等をスタッフ皆で確認します。そのあとはリサーチタイム。トークで使えそうなネタを探したり、後日インタビューやリポートにできそうな人や話題を探したりします。もちろん、外に出て実際に取材したり、ロケしたりする日もあります。

このころ、大西キャスターは視聴者の皆さんから送って頂く写真やメッセージのなかから、その日の放送で紹介させて頂くものを“厳選”して、原稿にまとめていきます。分からないことがあれば、おたよりをくださった方に直接電話で取材することも(ですので、投稿の際には連絡先の記入を忘れずに!)。

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(投稿してくださった方に電話する大西キャスター)

午後3時、午後の打合せ。ここから一気に“情報維新モード“に入っていきます。“編責”と呼ばれるその日の番組の責任者が、ニュース項目や企画の内容と順番(オーダー)を説明します。そして、大西キャスターと2人でリポートやミニコーナーなどのVTRを見る“試写”をして、感想を考えたり、疑問点を取材者に聞いたりします。

3時の打ち合わせの後、4時からは、“「山」口の天気を「山」崎予報士がお伝えする「やまてん」”のリハーサル。実際のスタジオで、本番と同じように時間を計りながら行い、“編責”から修正点等の指摘を受けたり、山崎さんとトークの内容を打ち合わせたりします(山崎さんとはほとんどアドリブになりますが…)。

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(記念撮影みたいになってしまいました…)

4時半以降は曜日コーナーのリハーサル。この日は人気コーナー「やまぐち&ワールド」です。藤本リポーターが本番さながらにプレゼンして、内容をチェックし、コーナーをより“アゲる”ために掛け合いや感想を考えたりします。

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(右側はお天気や“ぶちスポ”用のセット。右端に映っているカメラは全部で4台あります)

このころには記者が書いたニュース原稿が、デスクのチェックを受けて“出稿”され始めます。それを声に出して読む“下読み”をして内容やアクセントなどをチェックし、“リード”と呼ばれる見出しをキャスター2人で読み分けたり、スタジオの画面を使ってより分かりやすく、よりイキイキとお伝えする工夫を加えたりしていきます。

5時半ごろを過ぎると、カメラマンが撮影してきた“素材”を、映像制作が編集した映像ができあがってきます。その映像に合わせてキャスターが実際に原稿を読み、インタビューや映像が切り替わる部分とコメントが合うかどうか、字幕は間違っていないかなどを確かめながら、時間(尺)を計ります。その尺をオーダー端末に入力し、ちょうど番組の放送時間である50分間になるように調整していきます。原稿の出稿がギリギリまで追い込んだ際は、番組が始まってからスタジオで原稿を受け取ったり、本番中に時間調整したりすることもあります(山口局は皆、仕事が早いので稀ですが…)。

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(読み合わせをする大西キャスターと編集スタッフ)

そうこうしているうちに放送5分前。バタバタと階段を下りてスタジオへ。マイクとイヤホンをつけ、ひと声マイクテストをすると、フロアディレクターから「1分前です!」の声。呼吸と気持ちを整えたら、6時10分、番組が始まります。

「こんばんは、5月21日(木)の『情報維新!やまぐち』です」。

 

続いて、見学者の皆さんからの「よくある質問」にお答えします。

Q:アナウンサーになったきっかけは?

A:高校生の頃ラグビー部で、県予選決勝まで勝ち進んだのですが、そのときのテレビ中継が優勝候補だった相手寄りの実況で(実際、負けてしまいましたが…)、「両方のチームに寄り添った実況をしたい」と思ったのがきっかけです。

 

Q:アナウンサーとして気をつけていることは?

A:かぜをひかないこと!かつてセンバツ高校野球の期間中に喉を痛めてしまい、実況を先輩に代わってもらった経験が…。以来、人一倍手洗いうがいをするようになりました。新型コロナ対策にも生きています!

 

Q:NHKのアナウンサーで大変なことは?

A:3~4年周期で転勤があるので、特に家族は大変だと思います…。私も入局22年目で山口が6局目の赴任地になりました。でも、全国いろいろなところで生活できるのは、刺激的で楽しくもあります!

 

Q:番組の衣装は?

A:東京で全国放送の番組を担当しているアナウンサーは衣装が用意され、メイクもしてもらえますが、地域局は自前で、メイクも自分でします。しばしば服装について厳しいお声も頂きますが、自前ゆえにバリエーションも少ないのでご容赦頂ければ…。

 

Q:これまでで一番思い出に残っている仕事は?

A:2016年、広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を決めた試合で、偶然NHKが地上波の全国放送の放送権を持っていて、広島側のリポーターだった私に優勝インタビューの大役が回ってきたこと。東京ドームのインタビュー台で、緒方監督(当時)があの年にブレイクした鈴木誠也選手の活躍ぶりを、テレビでは初めてコメントした「神ってる」は、その年の流行語大賞にも選ばれました。満員の4万6千の観客に囲まれたあの“景色”は、今もはっきりと覚えています。

 

Q:アナウンサーになって良かったことは?

A:いろいろな方に会ってお話が聞けることです。鹿児島局時代、大河ドラマ「篤姫」の“地元局”イベントで、主演の宮﨑あおいさんと堺雅人さんにインタビューさせて頂き、そのあと夕食までご一緒させて頂いたことも(ちなみにプロデューサーから宮﨑さんの隣の席を勧められ、緊張でまったく味がしませんでした…)。

 

というわけで、少しでも放送局を見学した気分になって頂けたでしょうか?会館公開が再開したら、ぜひ見学にいらしてください。原則、山口局のアナウンサー、キャスター、リポーターの誰かがご挨拶させて頂きます(誰になるかはその時のお楽しみ)。一人でも多くの方に、放送に、NHKに、そしてキャスターという仕事に、興味を持って頂けたらと願っています。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!

 

注)見学が再開されても、実際のリハーサルは見学できません。また、アナウンサーの対応ができない場合もあります。ご了承ください。

 

投稿者:アナウンス | 投稿時間:10時00分

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