【記者特集】"自分らしく生きたい" 山形初のパレード開催へ

 

カラフルな衣装を着た人たちが集まったパレード。

 

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性的マイノリティーの人たちへの理解を求めるためにことし6月、ニューヨークで行われました。これまで日本を含む世界各国から参加者が訪れていましたが、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となりました。

 

こうしたパレードは、日本各地でも行われていますが、実は東北地方では山形県だけ行われてきませんでした。

 

それが10月末、ようやく実現することになりました。

 

県内初のパレードを盛り上げようと、当日まで、さまざまな取り組みが進められています。

 

「県内初のパレード開催へ“学習会”」(10月13日放送)

 

「パレード前に“小便小僧”も衣がえ」(10月20日放送)

 

 

“地元では自分らしく生きられない”

 

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「やまがたカラフルパレード」と名づけられた県内初のパレード。

 

企画したのは、若者支援などを行っている山形市のNPO団体のメンバーや性的マイノリティーに詳しい専門家、それに大学生などで作る実行委員会です。

 

“地元では自分らしく生きていけない”

 

実行委員会のメンバーのもとには、こうした当事者からの切実な声が届いているといいます。

山形から東京や仙台など都市部に移り住んでしまう当事者も多いそうです。

 

“誰もが自分らしく生きられる社会にしたい”

 

そうした思いから、パレードは企画されました。

 

パレードをきっかけに

 

そのパレードに少しでも多くの人に参加・賛同してもらいたいとさまざまな活動が行われています。

 

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その1つが、学習会。

多様な性や当事者が置かれている現状を知ってもらおうと開かれました。

 

パレードの実行委員会の共同代表で、性的マイノリティーに詳しい山形大学の池田弘乃准教授は、差別や偏見によって性的マイノリティーの人たちが生きづらさを抱えている現状を説明しました。

 

「性的マイノリティーの人が周りの目を気にせずに、自分の着たい服を着ることができるかというとまだそうではない」

 

「同性カップルが堂々と手をつないで街なかを歩けるかというとまだまだ難しいという声もある」

 

そして、「今回のパレードが、もっと自分らしさを表現できるきっかけになってほしい」というメッセージを参加者に伝えていました。

 

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(やまがたカラフルパレード 共同代表・山形大学 池田弘乃 准教授)

「性的マイノリティーの人が生きやすい社会は、ほかのさまざまな生きづらさや生き苦しさを抱えている人にとって住みやすい山形になるということだと思うので、いろんな人がこの問題と関わりがあると思ってもらうきっかけになってほしい」

 

あの“小便小僧”も衣がえ!?

 

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パレードを盛り上げようと県民おなじみのあの“小便小僧”もPRに一役かっています。

 

山形市のJR北山形駅前のロータリーにある小便小僧の銅像。

NPO団体が、年に2回ほど衣がえを行っています。

 

これまで小便小僧は、ことし運行が終了した「とれいゆつばさ」をモチーフにした衣装を身につけていましたが、パレードまであと10日となった日…。

 

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「レインボーカラー」の衣装に変身!

 

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虹色は性の多様性を象徴しています。

 

身に着けているのは、古着から手作りしたレインボーカラーの水玉模様のシャツ。それに虹が描かれたパレードオリジナルの缶バッジをつけた帽子。

 

多くのパレードで参加者が振って歩くレインボーカラーの旗だって持ってます!

 

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1番目を引くのが背中につけているレインボーカラーのハート。

性的マイノリティーの方がデザインした衣装の一部を使いました。

 

(やまがたカラフルパレードの共同代表)

「小便小僧はここにいますけど、心を寄せてくれる存在だと思うので、パレードを一緒に歩く、そんな気持ちです」

 

「当事者が虹色のものを見るだけで、自分たちに寄り添ってくれているんだということがわかり、すごく勇気づけられるということばを聞いたことがあります。世の中に虹色のものや、みんなを孤立させないというメッセージをいっぱいあふれさせたいと思っています」

 

 

“レインボーライトアップ”も

 

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「写真提供:山形大学米沢キャンパス」

 

ライトアップでパレードを盛り上げようという動きも出ています。山形大学ではパレード前日の今月29日から3日間にわたって、米沢キャンパスの敷地内にある国の重要文化財「旧米沢高等工業学校本館」を虹色に照らすことにしています。

 

パレードまであと少し!

 

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“やまがたカラフルパレード”は10月30日(日)の午後2時~

(午後1時30分集合)山形市十日町の「第二公園」からスタートし、参加者は「文翔館」までのおよそ1.5キロを歩きます。

 

当事者だけでなく、支援者やパレードの趣旨に賛同する人は誰でも参加可能で、パレード終了後は、参加者が集まって交流会も開かれます。

 

参加の申し込みは日に日に増えていて、現在、県内外から120人あまりの申し込みがあるということです。当日になってからの参加でも可能です。

 

実行委員会ではパレードのチラシやパンフレットなどの費用にあてるため、クラウドファンディングを行っているほか、オリジナルの缶バッジの販売も行っています。

 

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山形局記者 | 投稿時間:11:50