「奨励会」とは? ~将棋のまち・天童からプロ棋士を~

 

皆さん、将棋の「奨励会」をご存じですか?

 

プロ棋士の養成機関で、この夏、「二冠」と「八段昇段」の最年少記録を塗り替えた、高校3年生の藤井聡太・二冠も、かつて所属していました。

 

こちらに奨励会からプロ棋士への道をまとめました。

 

20200819_0826_horikisha_01.jpg

奨励会は東京と大阪にあり、現在あわせておよそ170人が所属しています。

 

20200819_0826_horikisha_02.jpg

6級から入門し、それぞれのクラスで規定以上の成績を上げるとランクアップしていきます。

 

20200819_0826_horikisha_03.jpg

そして三段だけで行われる半年ごとのリーグ戦で上位2人までに入れば、四段に昇段。

将棋の世界は、この四段からがプロ棋士と呼ばれるのです。

 

20200819_0826_horikisha_04.jpg

 

プロどうしがしのぎを削る厳しい世界でそのトップに君臨するのが、藤井二冠などのタイトル保持者というわけです。

 

奨励会の入会試験は、毎年8月に行われますが、合格率は例年40%前後。

ここを通過しなければ、そもそもプロになれません。

 

県出身の現役のプロ棋士は、酒田市出身の阿部健治郎七段、1人だけで、ちょっとさみしい気もしますが、将棋駒の生産量、日本一で知られる天童市も、実はこれまでプロ棋士を輩出していません。

 

20200819_0826_horikisha_05.jpg

 

そこで、市はプロ棋士の育成教室を去年、立ち上げ、この教室で腕を磨いた2人の子どもたちが、8月に行われた、ことしの入会試験に挑戦しました。

試験に向け猛練習に励んできた子どもたちに密着しました。

 

 

齋藤さんが目指した「奨励会」の入会試験は、8月19日から3日間の日程で、東京・千駄ヶ谷の「将棋会館」で行われました。

 

20200819_0826_horikisha_06.jpg

 

最初の2日間が1次試験。5局対局して3勝以上すると2次試験に進むことができますが、齋藤さんは残念ながら3連敗。敗退しました。

 

齋藤さんは

「序盤は互角に戦えましたが、中盤と終盤で自分の読みにない手を指されて不利になり、力の差を感じました。今回の経験を糧にしてもっと将棋が強くなりたいです。部活を頑張りながら、将棋を続けていくつもりです」

と話していました。

 

20200819_0826_horikisha_07.jpg

 

そして高橋さん。初日は1勝1敗で乗りきりましたが、2日目に2連敗して1勝3敗。やはり2次試験に進むことはできませんでした。

 

高橋さんは

「思っていたより自分の力が通用することがわかり、自信になりました。これから1年間勉強と経験を積んで、来年は合格できるように頑張ります」

と話していました。

 

20200819_0826_horikisha_08.jpg

 

ことしの入会試験は、東京と大阪をあわせて68人が受験し、合格したのは25人。

合格率は36%あまりで、例年と同じく「狭き門」となりました。

入会試験は年1回ですが、19歳までであれば受験回数に制限はありません。

まだまだチャンスはありますので、次回の来年の夏に挑戦してほしいと思います。

 

20200819_0826_horikisha_09.jpg

 

藤井二冠の活躍で、ますます将棋への関心が高まり、奨励会に入るための競争も激しさを増しています。

 

『将棋のまちからプロ棋士を』という悲願は達成できるのか。

これからも「奨励会」の合格を目指す天童の子どもたちを、取材していきたいと思います。



記者特集    

山形局記者 | 投稿時間:18:54