【記者特集】2度の不登校を経験して

 

ことし10月、文部科学省が不登校の子どもの数を発表しました。

 

昨年度、県内の小中学校で不登校だった子どもは、あわせて1100人あまり。3年連続で増加しています。

 

子どもたちは、どんなことに悩んでいるのか。取材を進めると、かつて2度の不登校を経験した男性が、体験を語ってくれました。

 

 

不登校を繰り返している子どもについては、統計がないため正確な人数はわかりません。

 

ただ、東京で長年フリースクールを運営し、4000人以上の不登校の子どもを見守ってきたNPO法人「東京シューレ」の奥地圭子理事長によると「具体的な人数は不明なものの、かなりの数がいる」ということです。

 

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奥地さんによると「自分はだめな人間だ」と自分を責めてしまう人ほど、不安を募らせて、他人と接するのが怖くなってしまい、不登校を繰り返す傾向にあるそうです。そうした人は、自分が周囲からどう見られるかを気にするあまり、頑張りすぎてしまい、「学校に行かなければ」と自分自身を追い詰めてしまうということでした。

 

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では、不登校になったら、どんなことを心がければいいのでしょうか。奥地さんは「いったん時間をおいて休むことも大切だ」と話しています。そして、自分を責めずに、今の自分を受け入れた上で、これから何をしていきたいのか、どんなことが自分に合っているのかを焦らずに考えてほしいということでした。

 

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また、家族や周囲の人も「不登校になるのは問題だ」と子どもを学校に戻そうとするのではなく、「今は子どもが学校から距離を置く必要がある状況なんだ」と、温かい目で見守ることが大切だと話していました。

 

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横山さんは、現在、フリースクールに通いながら大学受験を目指しています。仮名ではありますが、「自分の体験が、同じように悩む子どもたちのためになれば」と今回取材を受けてくださいました。学校に行けずに苦しんでいる方やご家族にとって、横山さんの話が少しでもヒントになってくれたらと願っています。

 



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山形局記者 | 投稿時間:14:20