【記者特集】○○で庄内を元気に!

 

東京から車で6時間、電車で乗り継いで4時間。

 

そんな首都圏からのアクセスの悪さに悩まされてきた庄内地方が、10月に、JRなどと協力して、大型の観光キャンペーンを立ち上げました。

 

そこには、地理的なハンデを乗り越えるための「ある秘策」があったんです。

 

 

サワラは、温暖化の影響もあってか、10年ほど前から庄内沖で捕れるようになりました。ただ、回遊魚の一種なので、いつもとれるわけではなく、ほかの魚に比べて仕入れが難しいそうです。

 

そんなサワラをなぜ大々的に売り出したのか。背景には、庄内の漁業を取り巻く厳しい事情があります。

 

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県内で、漁業を主な仕事にする人は374人。5年前に比べて2割以上減っています。県や漁協によると、燃料費も上がり、漁業だけで生活していくのは厳しくなってきています。

 

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そこで、「おばこサワラ」のような質のいい魚を高く売ることで、漁業を「もうかる仕事」に変えていこうという狙いがあるんです。

 

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そのためには、魚のブランドイメージを維持することが欠かせません。おばこサワラと認定されるためにも厳しい条件があります。

 

その条件とは、大きく2つ。まず、重さが2キロ以上あること。もう1つが、鮮度を保つために、船の上で決められた方法で生け締めをして神経を抜く作業をすることです。

 

水揚げされたサワラのうち、「おばこサワラ」と認定されるのは1割程度しかないそうですが、東京では普通のサワラの2倍の価格で取り引きされているということです。

 

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「おばこサワラ」が有名になれば、「大間のマグロ」や「呼子のイカ」のように、サワラ目当てで庄内を訪れる観光客も増えるかもしれません。魚で観光客を呼び込もうという思い切った取り組みの今後に注目していきたいと思います。

 



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山形局記者 | 投稿時間:17:29