【記者特集】開校から半年 農業経営者目指す13人は今

 

ことし4月。新たな農業経営人材を育成しようと、産学官が連携した全国的にも珍しい農家の担い手を育成する機関が鶴岡市に誕生しました。構成メンバーは、鶴岡市や農協、山形大学などです。

 

これからの農業を担う人材の種を育てるという思いを込めて、英語で種を意味する単語にかけて「SEADS(シーズ)」と名付けられました。

 

将来の農業経営者を目指して、全国各地から入校した1期生は、20歳~50歳までの13人。

研修生たちは、農業生産技術だけでなく、経営ノウハウなどをここで2年間かけて学びます。

開校から半年がたち、実りの秋を迎えましたが、研修生たちは、この半年で何を学んだのか、これまでの歩みを取材しました。

 

 

この学校が設立された背景には、農業人口の減少歯止め若者世代の定住2つが大きくあります。

 

農業が基幹産業の鶴岡市ですが、農業者のリタイヤ数は、このところ年平均で140人。一方で、新規就農者は20人ほどにとどまり、人材確保が急務となっている実情があります。

 

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さらに、若者の「地元離れ」も深刻化しています。そこで、この2つの課題解決につなげようと、2年間の研修が終わったあと、5年以上は鶴岡市で就農する意思があることを入校の要件の1つにしました。

 

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では、その2年間、研修生は何を学ぶのでしょうか?

 

1年目は、全員が米やミニトマトなどの共通の作物を育てたり研修をしたりして、農業の基礎を身につけます。そして2年目は、将来自分が栽培したい作物などの希望にマッチする地元の農家や農業法人のもとで、1人1人がより実践的な栽培技術や経営ノウハウを学び、農業経営者のスキルを磨きます。

 

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「SEADS」1期生のファーストシーズンのことし、五領田さんたちを指導した市内の先輩農家は、「新しい人たちが農業に関心を持って鶴岡に来てくれるのはありがたいことだし、鶴岡の農業が盛り上がってくれるといいと思う」と話していました。

 

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新型コロナで出ばなをくじかれたものの、決してへこたれず、前向きに取り組む13人。

それぞれが描く農業経営者の目標をぜひ実現してほしいと願っていますし、その活動によって、

鶴岡の農業に新たな息吹を吹き込んでほしいと思います。

 



やままる   

山形局記者 | 投稿時間:18:37