
惜しくも先日亡くなった森田芳光監督の代表作。この映画のごはんシーンは、戦後の日本映画で「食卓」といえば「家族ゲーム」というほど、強烈なインパクトでした。プロローグからしてもう不気味!目玉焼きの黄身をお皿からすする父、たくわんばかり食べる母、煮豆をごはんに埋め、魚をかじる兄弟が、細長いテーブルのそれぞれの定位置で一人ずつバラバラに朝食をとっているのです。家庭教師としてやってくる男も大学生には見えない松田優作だし。何回も登場する食事シーンは、演劇のセットみたいに細長いテーブルで家族は横並び。大皿料理はワゴンでテーブルの前を行ったり来たりの平行移動する方式で、とにかく変!普通、映画のごはんシーンって楽しめることが多いものですが、料理上手なおかあさんが作るごちそうは、なんだか気持ち悪くて、美味しそうじゃないんです。どうして?なんで!と考えながらドラマを追っていくと、いつしか映画史に残るあの有名なワンカット8分の晩餐シーンに突入。ずっと違和感がぬぐい去れずにいた家庭教師役の松田優作とあの横長の食卓が、それは恐ろしい威力を発揮し、森田監督の天才ぶりにショックをうけることになります。
(文: モトカワマリコ)
- 日本
- ・カード式公衆電話の普及
- ・戸塚ヨットスクール事件で戸塚宏校長が逮捕
- ・NHK朝の連続テレビ小説「おしん」放送
- ・ファミリーコンピューター発売
- 日本
- 世界
- ・エイズウィルス発見
- ・大韓航空機撃墜事件
- ・カリブ海の島国グレナダに米軍が侵攻
- 世界
- 流行語
- 「頭がウニになる」頭が働かないこと
「おしん・家康・隆の里」辛抱する人のこと
「義理チョコ」 バレンタインデーに義理で男性に贈るチョコレートのこと
※詳しくお知りになりたい方は、「拡大」ボタンを押してください。
- 拡大
