2011年12月26日

ピーターフランクルさんからコメントをいただきました。


(12月17日の放送について) 土曜日はどうもありがとうございました。有意義な番組に参加できて嬉しかったです。 旧ソビエトの「スタン」(トルコ語で国の意味)という言葉が付く構成国のなかで、 天然資源の有無にともなう経済格差があることは知っていましたが、ヨーロッパとの 関わりのなかで生まれている格差については知らず、とても勉強になりました。 旧ソビエトの崩壊によって生まれたこの格差をどうすれば是正できるのか、 打ち合わせの時からずっと考えていましたが、番組内の短い時間では説明できませんでした。 この場で紹介させてもらえるならば、出稼ぎした場合、出先の国だけでなく本国にも 税金が入ってくるような仕組みがあればいいと思います。出稼ぎでの所得や税率が低くても 本国にとっては効果があると思います。そういったお金が、医療費などの社会保障に 使われると人々の生活も向上して国の力につながり、ヨーロッパの発展にもつながるのだと思います。 これからも世界各地からの面白いかつ有意義なレポートを楽しみにしています。

投稿時間:17:15 | カテゴリ:ゲストトーク | 固定リンク

それぞれの道を歩む15カ国


12月17日の海外ネットワークは、2週に渡ってお伝えする「ソビエト崩壊から20年」特集の1回目。二村キャスターが、旧ソビエトのエストニアに行き、現地からの中継を交えて放送しました。バルト3国の1つエストニアは、大関・把瑠都のふるさとでもありますが、日本人にはなじみの薄い国かもしれません。しかし、ソビエト崩壊で誕生した15の国の中で1人あたりのGDPがトップ、15位タジキスタンの17倍もあります。ソビエト時代に培った科学技術を背景にIT産業の育成に力を入れ、EU・ヨーロッパ連合に加盟して経済を発展させたのです。ことし1月にはユーロも導入。首相が「この20年間の発展はまさに奇跡と言えるのではないか」と語るほど、ソビエト時代にはなかった豊かさと繁栄を手にしつつあります。 この日のゲストは、数学者で大道芸人でもあるピーター・フランクルさん。旧ソビエトの衛星国家、いわゆる東欧の社会主義体制下のハンガリーで生まれ育ち、20代の半ばだった1979年にフランスに亡命、その後来日されました。ピーターさんは、"ヨーロッパとして生きる"道を選び経済を発展させたエストニアについて、「自由にヨーロッパに行けなかったソビエト時代に溜め込んだエネルギーが一気に爆発したように感じます」と話していました。放送外でお話を伺うと、ピーターさんはソビエト時代から、エストニアの人がロシアと距離を置いているように感じていたとのことでした。80年代にピーターさんがエストニアを訪れた際、どこもレストランがいっぱいで困っていたところ、あそこなら空いていると案内されたのが、実はロシア人がよく出入りするレストランだったそうです。 一方で、ソビエト時代の安定を懐かしむ声が出ている国もあります。旧ソビエト圏とEUの境にあるモルドバです。超大国ソビエトの後ろ盾を失い、基幹産業の農業が衰退。多くの国民が外国での出稼ぎで生活を支えています。番組では両親がともにイタリアへ出稼ぎに行ってしまった2人の子どもたちを取材しました。親に会えるのは年に1回だけ。寂しさを感じながらも、イタリアから送られて来る食べ物やお金、おもちゃなどを支えに、おばあちゃんのもとで暮らしている2人の様子が胸を打ちました。若い世代が生活のために外に出なければならない、しかしそうなればさらに国内の活気は薄れてしまう・・・起業する人が多く、新しい"モノ"を生み出すことに若者が目を輝かせているエストニアとは非常に対照的なものを感じました。ハンガリー出身のピーターさんが注目したのは、モルドバの頼みの綱にも思えるワイン生産です。EUへの輸出を拡大したいと取り組んでいますが、EUにはすでに知名度の高いワイン産地が多いため難航しています。そこがハンガリーの状況と重なるというのです。その上でピーターさんは、ワインも農業もロシアの市場に力を入れる方が、モルドバにとっては現実的に思えるという意見を提示して下さいました。ソビエト崩壊から20年。ソビエト諸国それぞれが、どの道で自立して生きていくのか、その際にロシアとどう向き合い、EUとはどんな距離間で付き合っていくのかが問われています。                     

投稿時間:17:11 | カテゴリ:小林千恵のキャスター便り | 固定リンク

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