<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >>
2011年12月22日 (木)美しい音色の中での放送でした
スタジオに響く伸びやかな音色。12月10日の海外ネットワークでは、ゲストにお招きした二胡奏者のウェイウェイ・ウーさんが、美しい旋律を奏でて下さいました。特集のテーマは"シルクロード"。およそ2000年前から1000年ほどの間、古代中国とヨーロッパの間で絹などの物資が運ばれた道です。その後、海上交通の発達などによって、陸上の道は廃れていきましたが、今、中国の著しい経済発展を機に、再び注目を集めているのです。スタジオのバーチャルセットにはラクダ行き交う草原を映し出しました。その大草原に二胡の音色が溶け込み、遥か遠くまで広がっていくようでした。ウェイウェイさんから、「二胡の原型となる楽器は中央アジアで生まれ、シルクロードを通って中国に渡り、二胡として発達した」と伺い、風景と音色の相性の良さに納得がいきました。ニュースのスタジオという、いつもとは違う環境での演奏をお願いしてしまいましたが、「ここは音の反響の仕方が良いです。もっと演奏したいです」とおっしゃっていただき、ほっとしました。私もすぐ間近で音色を聞くことができ、夢のようなひと時でした。

この日のもう1つのリポートも、上海ご出身のウェイウェイさんには縁の深いものでした。中国の人の「食の安全」への意識についてのリポートです。暮らしが豊かになるにつれて、野菜などの残留農薬が気になるという都市部の人たちの中に、ベランダ菜園を始めたり、上海近郊農家と提携し自ら農産物の宅配会社を作ったりする動きが出てきているのです。これにはウェイウェイさんも、リポートを見ながら、うんうんと頷いていらっしゃいました。「私の家でも、母が野菜を水に1~2時間浸けてから料理していました。ただの水ではなく、米のとぎ汁を使うんです。昔からの暮らしの知恵のようなものですね」とのこと。ささっと洗うだけではなく、1~2時間も浸けておくというのには驚きました。さらにリポートを見ると、中国のスーパーには野菜にも使える食器用洗剤が何種類も並んでいて、これにも生活習慣の違いを感じました。生活習慣と言えば・・・ウェイウェイさんに放送外でもお話を伺うと、「あそこのお店の野菜はおいしくて安心らしい」という情報は口コミのネットワークで入手するそうなのですが、その情報源の1つとして頼りになるのが、朝の太極拳会場だというのです!中国では朝、公園や広場などに人が集まって太極拳をするという光景が見られますが、そこが重要な情報交換の場になっているそうです。中国らしさが感じられるお話でした。経済効率優先で、食の安全は後回しにされてきた中国ですが、毎日口にする食べ物への関心が高まるのは当然のこと。自分たちの健康は自分たちで守る、という消費者の動きはますます大きくなっていきそうです。
投稿時間:19:13
ページの一番上へ▲