2012年05月24日 (木)ピーター・フランクルさんからコメントをいただきました

5月12日にご出演いただきました。

海外ネットワークは面白いネタ、興味深い課題が盛りだくさんでとても面白いです。出演する側にとっても、色んなことを真剣に考えるチャンスを与えられていると思います。

今回もそうでした。領有権問題やアフガニスタンの未来、こんな短い文章で込み入った発言はできませんので最後に出てきた短いニュース、バングラデシュでの”自転車発電”について書かせていただきます。

物理学的にはエントロピー増加理論に基づいて永久機関が不可能であると証明されています。つまり、如何に効率の良い発電機械を考案しても、出てくるエネルギー(電力)は発電に使われたエネルギーを下回ることになります。だから世界中のスポーツセンターを発電所に変えてもエネルギー問題の解決にはなりません。世界の人口が増えて、天然資源が減っている中で最も効果的に見えるのは,
長期的には太陽光発電、短中期的にはエネルギー消費の削減でしょう。震災後の日本での節電率も示した通り、浪費はまだまだ多いです。

ピーターの提案:

人々に発電の難しさをしっかり伝えるために、公演会場などできるだけたくさんの場所にメーター付の人力発電機を設けて欲しい。土日や昼休みで機械を一所懸命動かして発電すれば、皆、間違いなく「こんなに苦労したのにこれしか発電できんかった」と驚くでしょう。エネルギーの貴重さを身体で感じさせる、節電効果が見込まれるプロジェクトではないでしょうか。

二村さんをはじめ、また皆さまとお目にかかることを心待ちにしております。

投稿時間:15:06 | カテゴリ:ゲストトーク | 固定リンク

2012年05月22日 (火)パリの街角で

 

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春のパリを訪れました。フランス大統領選挙の第1回投票前日の海外ネットワーク中継のためです。華やかなシャンゼリゼ大通りの賑わいや穏やかな陽を浴びながらセーヌ川のほとりを散策する人たち、モンマルトルの丘に集う人々などまさにパリの絵になる光景です。
 

 

 

そんな中でフランスの有権者は国の舵取りを誰に託そうとしているのか、また欧州の信用不安の影響はあるのか見て歩きました。街をちょっと見ただけでは気づきにくいのですが、現地の人たちに話をうかがうといろいろなところに不況や信用不安の影響が出ているようです。

 

 

そのひとつが質屋です。パリといえば蚤の市が有名ですが、公営の質屋も古い歴史を持っています。その質屋に高価な絵画や宝飾品を持ち込む人が増え、質流れ品の競売も人気を呼んでいるそうです。ワインも質草として受け入れ、価格を査定できる専門家もいるそうです。いかにもフランスらしいですね。番組では、そのワインの専門店を取り上げました。といって通常の店ではありません。経営破たんしたレストランや急ぎの現金を必要としている人などから買い取ったワインを販売しているのです。店のパソコンには「売却希望」というメールが次々と届き、ワインセラーには年代物のワインが所狭しと並んでいました。また、市内のあちこちにあるマルシェ(市場)でも以前より買い物客が減ったと話す人が少なくありませんでした。

 

そうした現状への不満、閉そく感が選挙の結果に表れました。野党・社会党のフランソワ・オランド前第1書記が、第1回投票で1位となり、5月6日の決選投票でも、現職のニコラ・サルコジ大統領を破って当選を決めたのです。

 

社会党が大統領のポストを得るのは知日派として知られたシラク氏以来17年ぶりです。とはいえ、その勝利は積極的なオランド氏支持ではなく、多くの国民がサルコジ氏にノーを突き付けた結果でした。

1回目の投票では、オランド氏が28.63%、サルコジ氏が27.13%にとどまり、左右両極の2人の候補の合計が29%をこえました。大多数の国民が選んだのはサルコジ氏でもオランド氏でもなかったのです。オランド氏は5月15日に大統領に就任しますが、高額所得者に75%の所得税を課すことや教員など公務員の数を5年間で6万人増やすことなどを公約に掲げました。競争力を維持しながら財政赤字を解消できるのか疑問の声も聞かれます。また、サルコジ大統領は、ドイツのメルケル首相と二人三脚でヨーロッパの信用不安に立ち向かい「メルコジ」と呼ばれました。現地のメディアの間では早くも「メルコランド」という新たな名前が上がっていますが、両国が協調関係を築くことができるか今後の欧州の1つのカギを握っています。
 

フランス大統領選挙の決選投票と同じ日、ギリシャでは総選挙が行われました。連立与党が過半数に達せず、財政緊縮策に反対する左派や極右政党が支持率を伸ばしました。欧州の信用不安が広がりを見せて以来、アイルランドやポルトガル、イタリア、スペインなどで次々と政権が交代しています。増税や社会保障費の削減など財政再建のために厳しい緊縮策を進めたサルコジ氏の敗北とギリシャ与党の退潮は日本にとっても他人事ではありません。
今年はこれからアメリカ、韓国で大統領選挙、中国では最高指導部の交代があります。世界は大きな節目に差し掛かかり、ますます不透明感を増している、パリのカフェで街ゆく人を眺めながらそうした思いを強くしました。



 

投稿時間:18:40 | カテゴリ:二村伸のFRONTLINE | 固定リンク

2012年05月22日 (火)ホッと一息

皆さんこんにちは。
先週は、「海外ネットワーク」の放送がお休みでした。私たちも一息つかせていただいて今後の放送のために情報や体力を蓄えています。普段は毎週、土曜日の放送に向けて、週の後半になると深夜まで作業が続きます。資料を読んだり、VTRの試写をして内容を検討したり、スタジオでのプレゼンテーションを考えたり、、。皆で知恵を集めてうんうん言う作業の連続です。

そんな中で、とっておきの息抜きがティータイムです。飲むのは、ただのお茶ではありません。「海外ネットワーク」特製の本格チャイなのです!

こちらがその材料です。

 
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赤い袋に入っているのは紅茶の茶葉。インドに駐在している特派員がお土産に買ってきてくれたものです。そして皿の上にあるのは、こだわりのスパイス。黄緑色の豆のような形をしたスパイスはカルダモン、茶色く木の皮のように見えるものがシナモン、黒いのは肉料理などにも使われるクローブです。これにジンジャーパウダー、つまり、しょうがの粉を足します。それぞれのスパイスも、たとえばシナモンひとつとっても、インド産、ベトナム産、スリランカ産などを使っていて、産地によって大きさや色合い、風味が違うんですよ。

作ってくれるのはインドで生活した経験のある、本場の味を熟知したスタッフです。

「本当は煮出して作るのが一番おいしい」そうなのですが、海外ネットワークの部屋にはコンロはありません。そこでポットに入れた紅茶に、電子レンジで温めたミルクを加えてスパイスをどんどん投入していきます。

ポットの中にスパイスが浮かんでいます。

お砂糖も加えて、特製チャイのできあがり!
時間がたつにつれて味のバランスが変わってきてしまうので、本場の味を知るチャイマイスター(私が勝手に名付けました)が「よし!」と作り終えたら、すぐに飲むのが、この部屋で美味しいチャイを味わうコツです。

おいし~い。
今までいろいろな番組を各地で担当してきましたが、こんなにおいしいチャイが飲める職場は初めて!本場顔負けのスタッフと材料がそろう「海外ネット」ならではです。
 

投稿時間:17:40 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年05月15日 (火)リアルなつながりを

みなさん、先週の放送はご覧いただけましたでしょうか?
ゲストはピーター・フランクルさんでした。

 
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数学者、そして大道芸人として有名なフランクルさんですが、国際情勢についても大変お詳しく、放送数日前の打ち合わせでは、フランクルさんにフォークランド紛争やアフガニスタンの歴史について、私が逆に教えていただくような状態でした。
 
世界各国で深刻な若者の失業率。失業した若者が増えると、社会に対する不満が募り、社会不安にもつながります。仕事を増やすことが解決につながりますが、とはいっても、今、多くの企業は、従業員の数を減らしたり人件費の安い国に仕事を出すことで、利益を出しています。若者が職を得て、希望を持つにはどうすればよいのでしょう?
「今第3次産業で雇用がどんどん減っているから、それに代わる、第4次産業のような新しい産業が必要では」とおっしゃったピーターさん。「たとえばどういう産業でしょう??」とさらにアイディアを伺うと、「漠然としているけれど」、と前置きしてから、「人とのコミュニケーションも、SNSなどを使ったバーチャルなものになってきているが、バーチャルではなく、リアルに人と人とのふれあいを増やすことが、新たな仕事を生み出すことにつながるのではないか」とおっしゃいました。
確かに、多くの人が集まれば、飲み物が必要になったり、移動手段など、そのまわりには次々に需要が生まれますよね。
「経済波及効果だけでなく、新たな発想も生まれるのでは」とピーターさんはおっしゃっていました。

先週の放送では、紛争から30年がたった今、フォークランド諸島でイギリスとアルゼンチンの対立が再び深まっている様子をお伝えしました。「もう戦争はごめんです」と訴える遺族。紛争中にアルゼンチン兵に出会った島の人は、「目の前のアルゼンチン兵を嫌いになるのは難しかった」という経験を本にして、子供たちに伝えようとしていました。ここでピーターさんは、顔と顔を合わせる交流を増やすことの重要性をお話になっていました。

失業問題、そして領土や地下資源をめぐる対立。「リアルな出会い」は、もしかすると、なかなか解決策の見えないこの二つの問題、どちらにも有効かもしれない。お話をうかがっていてそんな気がしました。

決してバーチャルを否定する気はありません。例えば、番組でご紹介した、アフガニスタンのロックミュージシャン。ネットの普及によって、彼らのアルバムを日本で購入し、離れていても支援することが可能になるかもしれない。

今回の放送は、人と人との出会いがいかに多くの可能性を持っているか、考えさせられる回でもありました。

投稿時間:14:46 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年05月09日 (水)春香さんのバッグの中身

みなさん、大型連休は楽しまれましたか?
先週は「海外ネットワーク」も、連休中のスペシャルバージョン!ということで、白い砂浜と青い海の広がるリゾート風のバーチャルセット、そしてテーマも世界最大の動物シロナガスクジラや、大相撲初のアフリカ出身力士、「大砂嵐」、そして米中を揺るがした「
大脱走」という「大型」の話題をお伝えしました。
 

そしてゲストは、春香クリスティーンさんでした。
(左から、二村キャスター、春香さん、島津、南部カメラマン)

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春香クリスティーンさんは、国会議事堂に行くのが趣味だとブログに書かれていたので、「政治に興味があるんですか?」と打ち合わせで尋ねてみると、「はい、私、かるたも持っているんです」バッグから、「議員かるた」を取り出しました。
議員の写真を一人ずつ絵札にしてあります。なんと、春香さんの手作り!ホームページの写真などをプリントして作っているそうです。裏には、名前が書かれています。今、300枚くらいあるとか。所属や役職名などが書かれた「読み札」も作っていました。春香さんの政治家好きぶりは、これだけではありません。代議士のブログやツイッターをチェック、携帯には、プロフィールを検索できるアプリを入れ、今年の1月4日には、野田首相が伊勢神宮に参拝に行くという情報を聞きつけ、春香さんも伊勢神宮に行って「出待ち」していたそうです。その情熱たるやすごいですよね。ほとんど「追っかけ」です。春香さんいわく、「ニュースでは見られない、政治家の素顔が見られるのが楽しい」のだそうです。

 

しかし、かるたを作るとは、とても日本的な発想でありながら、日本人でしている人はなかなかいない、斬新な発想ではないでしょうか。今後、若者の間に流行ったりするのでしょうか?こうして毎日ふれていれば、相当詳しくなるでしょうし、政治のニュースも違って見えてくるかも。日本のギャグをドイツ語で披露することで一躍人気者になった春香クリスティーンさん、可愛らしい容姿はもちろんですが、日本を愛しながら、独自の視点で私たちに見せてくれるのも、魅力なのかもしれません。

投稿時間:17:51 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年05月01日 (火)名著もよろしく

先週は「海外ネットワーク」の放送がお休みでした。毎週、深夜まで、時には泊り込んで編集、制作作業にあたっているスタッフも、少しはゆっくりできたようです。

私は先週、何をしていたかと言うと、、、

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本を読んでいました。
今年度、「海外ネットワーク」のほかに、Eテレの「100分de名著」という番組も担当しています。

「100分de名著」は、一度は読みたいと思いながらもなかなか手に取ることが出来なかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の名著。その魅力を25分×4回、100分で紹介していく番組です。

世界各地の名著を、ひと月に1冊のペースで読み解いていきます。先週はその収録がありました。5月の名著はカフカの「変身」。主人公がある朝突然、虫に変身してしまう話として、ご存じの方も多いのではないでしょうか。番組では、作品はもちろん、作者についても理解を深めていくのですが、作者のフランツ・カフカが、知れば知るほど面白いのです。現在のチェコの首都、プラハで生まれたカフカは、裕福な家庭で育った、結構なエリートなのに、ものすごくウジウジしているのです。

収録にあたっては、名著そのものを読むほかに、名著を理解するのに役立つ様々な書籍も読んでおきます。今回読んでいたのは、カフカが手紙などに残した言葉が集められた本なのですが、これがものすごく暗い!ものすごくネガティブ!あまりにネガティブで、笑えてくるほどです。20世紀最大の作家とも称されるカフカに、あなたも突っ込みを入れたくなるはず。ただ不思議と、そのどん底の言葉に救われることもあるんですよ。この本については、「変身」第4回でご紹介予定です。

Eテレで毎週水曜日、夜11時からの放送です。海外ネットワークとともにこちらの番組もぜひご覧ください。

『変身』をイメージした衣装?小さくて見えませんが、耳には蝶の形のピアスをしています。

投稿時間:21:03 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年04月23日 (月)額縁からこんにちは

皆さん、先週の放送をごらんいただけましたでしょうか?フランス大統領選挙の大特集。二村キャスターがフランス各地を飛び回り、番組ではエッフェル塔をのぞむ公園から生中継で、現地の最新情報を伝えました。情報を受ける側の東京のスタジオでは、海外ネット初の試みに挑戦しました。
 
それがこちら。額縁です

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この額縁によって、中継現場とスタジオが新しい形で融合します。
 
普段はこのように、バーチャルセットにいる私たちが、中継現場に呼びかける、という構図です

わかりやすいですが、中継映像がTV画面の半分ほどになってしまいます。額縁に私たちが入ってしまうと、メインは中継現場の映像でありながら、東京のスタジオの私たちも参加できます。
 

ライブ映像を画面いっぱいにお見せしながら、東京のスタジオにお越しいただいたゲストの表情もお見せできるというわけです。
 
額縁は実際に木でできているので、手をかけたりもたれたりすることができます。本当にこの窓からパリを覗いているような気分になって新鮮でした。
 
先週のゲストは、タレントの加藤紀子さん。
全ての人をなごませる、加藤さんの笑顔が大好きです。2年間フランスに留学された経験もある加藤さんは、「フランスならいつでも行きたい」と言うほどのフランス好きです。
 
「毎日、自宅でフランス語のインターネットラジオを聴いているんですけど、最近は大統領選挙についてのニュースや話題が多いですよ」とさらりとおっしゃった加藤さん。フランス語!インターネットラジオ!?
 
もともと、1960年代のフレンチ・ポップスが好きだったのが、フランスに興味を持ったきっかけだそうで、大好きなフランスの音楽が聴けること、そして習得したフランス語を忘れないためにも聴いているそうです。留学から10年たっても、フランス語のブラッシュアップを怠らない加藤さん、偉いです!ラジオ放送を聴くのは、語学の勉強になるのはもちろん、現地の今の情報を常にキャッチできるというのも大きな利点ですよね。留学と言えば私も今をさかのぼること10数年前、大学生のときにドイツに1年おりました。当時は買い物も、友人との会話も大学の授業もドイツ語の生活を送っていたのですが、今ではドイツ語との日常的な接点はゼロ。ドイツ語も忘却の彼方…そういえば留学中は時々、ラジオも聴いていたなぁ。
 
インターネットで検索してみると、ドイツ語のラジオ放送も沢山出てきました。かすかな記憶を頼りに、当時聴いていたラジオ局も発見!なつかしい!!
加藤さん、ありがとうございます。ドイツとのつながりを取り戻せそうです。あとはやる気だ。

投稿時間:13:49 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年04月17日 (火)アクティブになるために

ニューヨークから帰国して3週間余り。
まず日本の流行に追いつかなくちゃと、街ゆく女性にきょろきょろと目を走らせています。トレンチコートに、花柄のストールを巻くのが流行っているらしい、というのが私の発見だったのですが、この認識、正しいでしょうか?もう古い?? 

先週の海外ネットワークのゲストは、
プロデューサーの残間里江子(ざんま・りえこ)さんでした。

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人々の動きを後から付いていく私とは違い、残間さんは新しいムーブメントを仕掛けていける方です。

3年前、「大人世代」に活動の場をとはじめた、「クラブ・ウィルビー」。50代以上の人たちを、残間さんは「大人世代」と呼び、仕事で第1線を退いた人も増える中、お金も、時間も、エネルギーもある人たちだというのが残間さんの分析&実感。そうした人たちに、新しい活動の場を作るのが目的です。

現在、会員の数は1万人を超え、旅、勉強、チャリティーなど幅広い分野にわたってイベントを企画したり、メンバーが立ち上げたイベントを紹介する場にもなっています。
特に残間さんが期待をしているのが、「震災からの復興」と、「介護」だといいます。「人の役に立ちたい、という思いも強い世代なのに、どうすればよいかわからない人が大勢いる。」とおっしゃる残間さん。団塊の世代が高齢化していくと、介護サービスが不足するのは目に見えています。他の世代に頼るのでなく、元気な同世代が、助けが必要な友人を助ける、友達介護のような形ができないか。また、震災からの復興で、「大人世代」のパワーを活用できないかと、検討しているそうです。

2012年は、団塊世代が一斉に定年退職を迎える年とも言われます。私の両親も団塊世代ですが、まだまだ元気!好奇心旺盛で人数も多いこの世代のみなさんがアクティブになることが、やはりいつでも日本を活性化させるのではないでしょうか。その結果、他の世代もハッピーになれば、言うことありませんよね。

先週の特集では、「脳震とう」を取り上げました。脳震とうになったことがある方は、男女問わず多いのではないでしょうか?
いいんです、脳震とうになっても。時間がたてば、脳が受けたダメージも元に戻ります。ただ、その後の対応を誤ると、頭痛や不眠などの後遺症が残ってしまう危険性があるのです。
日本の脳神経外科の権威、日本大学医学部長の片山容一先生に日本での対策についてお話を伺いました。

脳震とうについての誤解があると、片山先生は語ります。


誤解①<脳震とうは意識を失う>

そのほかにも多くの症状あり。意識を失わなくても脳震とうの場合がある。

誤解②<脳震とうはすぐに治る>

回復には時間がかかる。一度ダメージを受けた神経細胞が再生するまで、2週間から3週間必要なことも。まだ回復していないうちに再び脳震とうになったりすると、神経細胞の回復が遅れたり、回復が止まってしまうことがある。
  

今年度から、中学校の授業で武道が必修化になり、教育現場で脳震とうへの不安の声が上がっています。脳震とうによって深刻な事態に陥らないためには、「脳震とうを見逃さない」こと、見つけたら適切な処置をとることが重要。

そこで片山先生達専門家は、脳震とうを判断するチェックシートを、学校に普及させることを提案し、またそのチェックシートを活用してもらうためのマニュアルも制作中です。

チェックシートはこちら。(シートのpdfファイルをダウンロードできます)
 http://www.rugby-japan.jp/about/committee/safe/concussion2011/guideline.html

※NHKサイトを離れます

まずは教師のみなさんに、正しい知識を身につけてもらうのがスタートライン、最終的には、生徒や保護者に広めることも必要です。

「一度覚えたら、一生使える知識ですからね」とおっしゃったのが印象に残りました。自分の体のみならず、友人やわが子を守ることもできる知識ですものね。
脳震とうが起きた時の対処法を知ることで、安心してスポーツに励んでもらえるといいですね。

投稿時間:20:56 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年04月10日 (火)ケーキ取材

みなさん、こんにちは。
先週土曜日、新年度第1回目の放送でした。
ゲストは、夏木マリさんでした。連続テレビ小説「カーネーション」の主人公はもちろん、映画「ピンポン」の頃からファンで、お会いするのが楽しみでした。

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どんな話題でも、率直にご意見をお話くださる夏木さん、テーマが「高齢化」に及ぶと、「うわっ」と声をあげられました。「私、今年、ロクマルなんです」とおっしゃる夏木さん、来月2日に60歳のお誕生日を迎えられるそうで、高齢化はまさに私たちの問題、とお話になっていました。
この「ロクマル」っていう響き、「ろくじゅう」とか「還暦」よりうんと若々しくて、ポップな響きがしませんか?私はすごく気に入りました。
これから世界中で高齢化が進む中、高齢者に対する意識改革が必要という話を番組でお伝えしたのですが、こういう言葉の選び方一つでも、イメージがだいぶ変わってくるのではないでしょうか。夏木さんはロクマルになる誕生日に、ライブを行う予定!ますますエネルギッシュな夏木さん、応援しています。

特集は、ヨーロッパの信用不安が、スイーツに影響を及ぼしているという話。
ハンガリーの人々の暮らしに根付く「カフェ文化」に欠かせないケーキが、砂糖にかけられる新しい税金のために値上がりし、ケーキ業界に打撃を与えている様子をお伝えしました。

海外ネットワーク最初の取材は、ハンガリー!ではなく、東京渋谷区。
ここに150年を超える歴史のある、ハンガリーのスイーツの老舗が支店を出しているんです。

ハプスブルク帝国のエリザベート王妃も愛したという伝統のケーキが
こちら。

ケーキ店を訪れて試食をさせていただくという、幸せな取材でした。
店内で撮影をして、それで終わりかと思いきや、撮影クルーには大事な仕事が残っていました。ケーキの「接写」、つまりケーキのアップの撮影です。
食べ物を美味しそうに撮影するのは、実は手間がかかります。

このツヤをだすために、局内の接写専用の部屋にケーキを持ち込み、部屋を暗くした後、照明を両サイドから当て、さらにレフ板
(銀色の板です)で微妙に角度を調整して、ケーキにちょうど光が当たるようにします。
その上、ライトをあてたままにしていると、熱でチョコレートが溶けてしまうので、素早くすべての作業を行わなければいけません。
放送では数秒しか流れませんが、ケーキの接写は、技術と集中力のいる作業なのでした。




 

 

投稿時間:18:10 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

2012年04月04日 (水)はじめの一歩

みなさんこんにちは。島津有理子です。
今月からこのブログで、放送の裏話や
番組でお伝えしきれなかったメッセージなどをご紹介していきたいと思います。
まずは、簡単に自己紹介から。
私はNHKに入ってから、山梨県の甲府局、大阪局、東京に勤務した後、先月まで、ニューヨークにあるNHKアメリカ総局に2年間おりました。
ニューヨークでは毎週、「NYスタイル」というコーナーで、最新のトレンドや、世相を反映したライフスタイルなどを生放送でお伝えするほか、芸術や文化などのニュースを取材し原稿を書いていて、すっかり海外からの発信が当たり前の生活を送っていましたが、
振り返ってみると、私にとって初めての海外発信は、今をさかのぼること12年。 
2000年1月1日の「ミレニアム中継」でした。
覚えていらっしゃるでしょうか、1999年から2000年を迎える際の「ミレニアム」ブーム。2000年に結婚式をあげるのを「ミレニアム婚」と呼ばれたりしましたね。
NHKも、2000年1月1日を迎える世界各地の様子を中継で伝えるという特別番組を企画し、私はドイツのベルリンからの中継を担当しました。

当時の私は入局3年目、まだ初任地の甲府局にいて、
初めての海外出張に出発前から大興奮でした。
「大学時代、ドイツに1年留学していたので、『いつかはドイツの人々の様子を放送でお伝えする仕事がしたい』と漠然と思ってはいましたが、こんなに早くやってくるなんて。」
喜びと不安で爆発しそうな私を温かく迎えてくださったのが、ベルリン支局のみなさん。
そのベルリン支局長が、なんと!二村伸キャスターだったのです。

ベルリンのシンボルであるブランデンブルグ門の前に集まった大勢の人々。

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東西ドイツの統一から10年を迎えた市民は、新しい世紀に何を願うのか。ほぼ丸1日にわたって行われた放送で、二村さんはカメラを見つめて中継で熱く語り、私はとにかく必死に伝えました。

当時から二村さんは本当に「働く男」、午前中にオフィスに来ると、猛烈に仕事に打ち込み、食事もとらずに気付けば夜の9時、なんてこともざらでした。「海外ネットワーク」の情報の送り手である、海外特派員の仕事を初めて見せてくれたのも二村さんでした。

私にとっての初めての「海外」発信を可能にしてくれた二村キャスターと、また海外のニュースをお伝えするのがとても楽しみです。
12年前の2ショットです。新しい2ショットは、放送をお楽しみに♪

 

 

投稿時間:21:13 | カテゴリ:島津有理子のBACKSTAGE | 固定リンク

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