<シリーズ ベルリンの壁崩壊20年 第2週 歴史は動いた>24時間ドキュメント 壁崩壊の夜 |
|
1989年11月9日。西側のカメラは東ベルリンの平穏な街の様子をとらえていた。表面的には平静でも、東ドイツでは民主化への渇望は沸点に迫っていた。そうしたなか国民を懐柔するため出国の規制を大幅に緩和する法案が作成された。しかし、当初は「いったん出国すれば、帰国は認めない」という内容で、この再入国禁止条項を巡っては首脳部でも意見が分かれ議論が続いた。そして夕方までには、「西側への出国を希望する東ドイツの国民すべてに、第3国経由ではなく、直接 東西ドイツ国境から特別の許可なく出国することを認める」という方向で調整がついた。 この旅行法の改正は、変更点を国境警備隊などへ周知するため、時間を置いて発表することとなっていた。しかし政府のスポークスマン、シャボウスキーは事情を十分に認識しないまま18時の記者会見に臨む。会見終了の直前、旅行法の改正について「いつから施行するのか?」との記者の問いに、「目的や親戚関係を明かさずとも申請は直ちに認められる」と答えてしまう。 このニュースは瞬く間に国内外に発信され、東ベルリンでは西側への出国を望む人々が次々と検問所に詰めかけた。あまりの数の多さに、出国を認める決断がくだされる。壁が開かれたのだ。そして西ベルリンに滞在した人が、今度は大挙して帰ってきた。「再入国を認める」という法律改正の知らせは届いていなかったが、検問所の責任者は独自に判断し戻ってきた人を受け入れる。正式な決定を待たずしてベルリンの壁を多くの市民が自由に行き来できるようになってしまったのだ。政府もシャボウスキーも事態の把握が大幅に遅れ、壁の崩壊をただ見ているしかなかった。 番組は、シャボウスキー本人や、旅行法の作成に関わった出入国管理局長、さらにその夜 海外メディアとして唯一テレビ中継を行った米NBCキャスター、トム・ブロコウなどの証言、さらに未公開の映像や再現映像を交えながら、壁が崩壊した日に何が起こったのかを伝える。 ----------------------------------------------------------------- ※この番組は2009年11月19日(木)18:00 〜2009年11月29日(日)まで、 NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。 視聴お申し込みの手続き期限は、11月28日(土)までです。 詳細はこちら>>> ----------------------------------------------------------------- 原題: The Night the Wall Came Down-Schabowski’s Note 制作: Monaco Film/Spiegel TV (ドイツ 2009年) |

