アメリカ・モンタナ州。小さな町が点在するこの州では、過疎や不況など暗いニュースが多い。その憂鬱を吹き飛ばすように女子高生たちはバスケットボールに青春を燃やし、人びとは毎年、町を挙げて彼らの応援に熱狂する。
リードポイントに住むエリーのチームは昨年の州選手権大会決勝で惜しくも敗れた実力派。主力選手のエリーは雪辱を誓い、優勝を目指して意欲的にチームを引っ張る。
ツインブリッジズのホイットニーはコーチを引き受けている父親とともにバスケに打ち込む。家業の牧畜は母親が支えているが、小規模畜産農家の生活は苦しく、先行きは厳しい。同じような農家が多い町にあって、彼女たちの活躍は唯一の希望だ。
近年特に過疎化が進んでいる州東部の町スコビーでは、姉妹のように育ったチームが町のアイドル。三代続く食料雑貨店の娘リンジーは町から人が減る一方の現実を悲しむ。今年はコーチまでが大きな町のチームに去り、急きょバーテンダーのダニーが引き受けることになった。
ロッキーボーイズはアメリカ先住民の居留地。失業率70%、高校の中退率は州平均の3倍に達する。バスケで活躍することは少女たちの唯一の夢であり、フランシスもそのひとり。しかし、リーグでは人種への偏見に悔しい思いをする。
チェスターに住むジルは両親が離婚し、自らアルバイトで生活費を稼ぐ。ジルの高校は来年、近隣の高校と統合されるため今のチーム名で闘うのは今年が最後となる。
前編では、それぞれのチームが困難を乗り越えながらレギュラーシーズンを戦い、地域トーナメント進出を決めるまでを追う。(全2回)
原題: Class C
制作:
Class C Production(アメリカ)
2007年