<シリーズ 現代社会と子どもたち> どうなの? エリート教育 〜ドイツ〜 (再)
- 2008年10月24日 金曜深夜[土曜午前 0:10〜1:00]
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09年2月22日 土曜 午前10:10〜11:00
09年8月18日 火曜 午前10:10〜11:00




6歳のヤン・フィリップくんが通う私立幼稚園での会話はすべて英語。さらに週末には幼児学校で算数や経済、生物などの勉強をしている。費用は毎月750ユーロ(約13万円)。大学講師の母親のアストリッド(Astrid)さんは、「大人数のクラスでレベルの低い教師しかいない公立の教育では不十分」と言い、子どもの将来のためには費用は惜しまない。
オリバーくんは19歳。全寮制の私立エリート校に通い、将来はロビイストになりたいと思っている。この学校の卒業生たちは貴族や政治家、企業経営者など社会の重要な地位にある人びとだ。彼の学費は年間3万ユーロ(約500万円)。富裕層の子弟しかいないこの学校の教育環境への批判もある。学校は老人ホームや病院で奉仕活動をするカリキュラムを組むなど一般社会との交流も進めようとしているが、十分とは言えない。
高校までは公立学校に通い、大学から私立学校に進んだ24歳のヨハネスさん。一日に 11時間もの勉強を課せられるが、実力をつけることで自分の将来を切り開こうと考えている。コンサルタント会社や投資銀行に就職した卒業生たちの平均年収は1年目から4万9千ユーロ(約800万円)。年間1万ユーロ(約160万円)の学費も、見返りを考えれば「いい投資」だと考える親も多い。
一方でヨハネスさんは、幼いときからエリート学校に通うと社会全体が見えなくなってしまうので、高校までは公立学校に通うべきなのではないか、と考えている。
エリート教育を受ける3人の学校生活を追いながら、恵まれた子どもたちだけが特殊な環境でエリート教育を受け、公教育は改善されずに格差が広がっていく現状を放置していいのか?というメッセージを訴える。
- 原題:Von Anfang an Elite -Auf den Spuren der Machtigen von morgen-
- 制作:WDR (ドイツ 2008年)
ドイツの教育制度は、経済成長を支えてきた優れた制度として内外で評価されてきました。ところが、OECDが加盟32カ国で実施している学習到達度調査で近年は上位に食い込めない状況が続き、社会的な問題になっているそうです。そんな中で制作されたのが、極端なまでの高額エリート教育を描いたこの番組です。
教育水準の低下や教育格差の広がりは、日本でも問題になっています。ドイツのエリート教育の現状が、日本の教育のあり方にも問いを投げかけているようです。