アメリカ 被曝(ひばく)兵士の告発 (再)

2008年7月18日 金曜深夜[土曜午前 0:10〜1:00]
再放送08年1月30日 金曜 午後9:10〜10:00
08年2月7日 土曜 午前10:10〜11:00



アメリカは、1946年から1962年までの16年間にわたり、のべ11作戦、1030発の核爆弾を用いた実験を行なった。その際に何万人もの米軍兵士たちが、わずかな装備と不十分な情報しか与えられず、まるでモルモットのように、爆心からの至近距離で実験に立ち会わされた。実験後、多くの兵士が身体の不調を訴え、今なお終わることのない後遺症に苦しみ続けている。

爆心から2キロほどの塹壕で爆発を目の当たりにした兵士は、大衝撃を感じた瞬間、両目を覆っていた手の骨が透けて見えたと証言する。実験前のオリエンテーションで、被曝量はレントゲン以下と、上官は説明していたという。

また、核爆弾の投下演習に参加した空軍兵士は、秒読みが終わっても爆弾が投下されず、何とか手動で切り離したものの、予定よりはるか上空で炸裂したため被爆した。海中や空中での核実験を軍艦の上で幾度も経験した兵士は、現在、自らの後遺症に加え、3人の娘がいずれも心臓や精神の障害を持つにいたっている。

アメリカの核実験における兵士たちの被爆は単なる事故だったのか?米政府と米軍は、自国民の被爆の実態については一切公表しておらず、ましてやそれが、いわゆる「人体実験」であったとは認めていない。またこれまで、被爆兵士が自らの体験を語っても、政府がそんなひどいことをするはずがないと聞く耳をもたれなかったという。

この番組は、核の恐ろしさを身を持って体験したそうした被爆兵士たちの証言を積み重ね、核実験の裏側でいったい何が起きていたのか、事実に光を当てようとしたものである。

  • 原題:Nuclear Soldiers
  • 制作:Atwood Keeney Productions (アメリカ 2000年)
NHKオンデマンド
担当者メモ

2001年6月 NHK教育テレビ「ドキュメント地球時間」の枠で紹介された作品の再放送です。番組の中で「人体実験」という言葉は一切使われていませんが、被爆兵士たちの証言は、見事に、ある一つの真実を指し示しているように思います。

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