バグダッドER
〜米軍緊急救命室の24時間〜(再)

2007年4月16日 月曜深夜[火曜午前 0:10〜1:00]
再放送07年5月13日 日曜 午後3:10〜4:00
07年10月27日 土曜 午前10:10〜11:00



バグダッド中心部にある米軍の緊急救命室(ER)に2005年の6月から7月の2ヶ月間密着し、負傷した兵士の治療にあたる医療チームの活動を記録した。連日、運び込まれる重傷の兵士たちを手当する映像や、兵士と医療スタッフの生の声を通して、イラクの戦場で何が起きていたかを描こうとした。 舞台は、バグダッドのグリーンゾーン内にある86th Combat Support Hospital。かつてはフセイン元大統領の支持者たち専用の特別な医療施設だった場所である。

イラクで最も死傷者を出している兵器のひとつ、即席爆発装置(IED)。一般には「手製爆弾」とも呼ばれ、遠隔操作が可能なため、いつ、どこで爆発が起きるのか予測がつかない。カメラは、腕に重傷を負った兵士の切断手術や体内に入った弾を取り除くための手術の様子を生々しく記録している。

医師、看護士、カウンセラーなどの医療スタッフは、誰もが故郷に残してきた家族に思いを馳せながら、重傷兵の治療に24時間休むことなく対応する。死との直面が日常茶飯事となった異常な日々の中、戦争の愚かしさをひしひしと感じながらも、どうすることもできない焦りと絶望感に苛まれる。

取材者の主観をできるだけ排し、医療現場の日常を淡々と描くことで、戦争の意義を問う。2006年 エミー賞受賞作品。

  • 原題:Baghdad ER
  • 制作:HBO / DCTV (アメリカ 2006年)
NHKオンデマンド
担当者メモ

制作はニューヨークのチャイナタウンにあるDowntown Comunity Television Centerという非営利の制作プロダクション。古い消防署を改装したというユニークな建物がオフィスです。主催者のジョン・アルパート氏は、冷戦時代のキューバやポル・ポト政権崩壊後のカンボジア、湾岸戦争、空爆後のアフガニスタンなど戦場や紛争地からのリポートを得意とし、米テレビ界の優秀番組に与えられるエミー賞を過去15回も受賞した経歴の持ち主。ハンディカメラを片手に自分で現場に出かけて行き、市民の目線から物事を映し撮る、ビデオジャーナリストの草分け的な人物です。

このドキュメンタリーは、去年5月にアメリカのHBOで放送され、通常は3回再放送されるところが、反響が大きく回数が大幅に増やされ、毎回推定450万人が見たといわれ、イラク戦争の真実を知りたい人は必見だと賞賛されました。

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