EU農業が発展途上国を圧迫する (再)
- 2004年12月16日 木曜 午後10:10〜11:00
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05年1月6日 木曜 午前10:10〜11:00
05年3月5日 金曜深夜[土曜午前 1:10〜2:00]
07年1月19日 金曜 午後9:10〜10:00
07年2月2日 金曜 午前10:10〜11:00
07年6月22日 金曜深夜[土曜午前 0:10〜1:00]




欧州連合(EU)が農業に充てている補助金の額は、世界で最も高額である。
EUの生産者は、補助金を受けながら大量の余剰作物を生み出している。当初廃棄処分されていた余剰作物は、現在、発展途上国の市場に安く大量に輸出されている。企業に多額の輸出補助金が与えられているため、生産コストよりも安い金額で輸出できるのである。しかし、その結果、農業を国の基幹産業としている途上国では、生産者が価格競争に勝てず、職を失い、苦しい生活を余儀なくされている。
EUは、発展途上国に余った製品を大量に輸出する一方で、発展途上国からの輸入を制限している。生産コストの安い農産物がEUの市場に流れ込んでくれば、EUの農業に大きな打撃を与えるとみられているためだ。EUの農業保護政策は、発展途上国から産業を奪っているともいえる。
こうした諸事情を背景に、ヨーロッパへ密入国しようとする途上国の若者が増加している。貧困に苦しむ若者たちが、テロリスト集団の勧誘の対象となっていることも指摘されている。
番組は、ドミニカの酪農業、南アフリカの砂糖生産業、ガーナの養鶏業など、地元の農民の声を聞きながら、なぜEUの農業保護政策が途上国を苦しめているのか、そのからくりを解き明かし、警鐘を鳴らしている。
- 原題:Nailed to the Bottom
- 制作:DR (デンマーク 2004年)
この番組は、2004年に時事番組部門のイタリア賞を受賞した作品です。イタリア賞はテレビ番組の国際コンクールとしてはもっとも権威のあるコンクールです。このドキュメンタリーは、ヨーロッパの農業補助金が結果的にアフリカの貧困を生み、その貧困がビン・ラデインの信奉者を生み、テロにつながっているという連環を見事に描いています。先進国のあり方がテロを生み出していることに警鐘を鳴らしています。