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2018年1117日放送 午後900分~NHK-FM

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  • 258

『無人島へようこそ!』

原案:白間美瑠、太田夢莉、村瀬紗英

脚本:北阪昌人

★参考:やまと、ユウジの妹

出演

白間美瑠、太田夢莉、村瀬紗英、山寺宏一

あらすじ

乗っていた船が座礁し、白間美瑠が流れ着いたのは無人島だった。白間は先に流れ着いていた太田夢莉と村瀬紗英に出会い、互いに自己紹介をすることに。白間はフィギュアスケートの選手、太田は写真家、村瀬はファッションブランドのデザイナーにして社長。3人とも、その分野では有名な人物であったが、それぞれ不安を抱えていた。打ち解けた3人は島の洞窟へ探検に向かうが、そこで待ち受けていたのは…!?

人物相関図

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物語が読める ♪


白間:う、ううん・・・。

白間:気がつくと・・・私は、砂浜に倒れていた。

白間:こ、ここは・・・。

白間:そうだ、私は、乗っていた船が座礁して・・・。


ナレーション:真っ白な砂浜に、穏やかに打ち寄せる波。ここは、無人島。白間美瑠は、ゆっくり起き上がり、あたりを見回しました。


白間:誰か・・・いないのかな・・・。ん?


ナレーション:少し離れた流木の影に、女性がしゃがみこんでいました。


太田:ふ~迎えの船、やっぱり、来ないんかなあ・・・

白間:あ、あの、

太田:水平線に、船が通る気配はないし・・・。

白間:あ、あの!

太田:きゃあ! 出たな、妖怪ゆる太!

白間:誰が妖怪や!

太田:ああ、あああ、

白間:なになに、じっとり、頭のてっぺんからつま先まで見るの、やめて。

太田:あなた、ほんとに、人間?

白間:そうだけど。

太田:うわ~ん、ああ、人間や、人間に会えたぁ!

白間:っていきなり抱き着かんといて。

太田:だって、だって、人と会話するの、久しぶりやから。

白間:この島に流れ着いて、どのくらいなん?

太田:今朝、着いたんやけど。

白間:今朝!?

太田:ああ、どないしようって、途方にくれてました。

白間:そういえば・・・人の気配、ないなぁ・・・。


ナレーション:と白間があたりを見回すと・・・。


白間:あっ!

太田:なに? どないしたん?

白間:あそこ、あの崖の上、

太田:え?


ナレーション:そこに、まるで美しい彫刻のように、ひとりの女性が立っていました。


太田:あれ、人間?

白間:たぶん、

太田:素敵なドレスを着てるね。

白間:行ってみようや!

太田:うん!


ナレーション:二人が、崖の上にたどり着くと・・・。


白間:あの、あなたは・・・この、島の、ひと?

村瀬:私?

太田:あなたも、やっぱり、流れ着いたの?

村瀬:そうね、流れ着いて、もうずいぶん経つわ。

白間:素敵な洋服・・・。

村瀬:これ、全部、自分で作ったのよ。

太田:ええ?

村瀬:ようこそ、NMB島(じま)へ。

白間:NMB島?

村瀬:そう、私が名付けたの。なんにもないけど、緑が鮮やかな、ビューティフルアイランド!よかったら、このドリアン、食べる?


ナレーション:無人島で出会った、白間美瑠、太田夢莉、村瀬紗英の3人は、まずは、自己紹介をしました。


白間:私は、白間美瑠、

太田:ええ? やっぱり、テレビで見たことある!

白間:え? ほんま?

太田:フィギュアスケートの選手でしょ?

白間:ま、まあね、

村瀬:私も、見たことあるわ。「みるみる飛び」!

白間:みるみる飛び! 私だけができる、私だけの技。みるみるうちに飛び上がり、5回転して着氷する・・・。でも・・・あまりに高く飛ぶので、足に負担がかかり・・・今回の船旅も、足の治療をするためだった・・・。もう二度と、滑ることができないんじゃないかっていう不安を抱えながらの、航海。

太田:すごかったよねえ・・・うああ、感激やわ~、こんなところで会えて! サイン、ください!

村瀬:って、どこにするの? サイン。っていうか、書くもの、持ってるの?

太田:だよね・・・。あ、私の名前は、太田夢莉。

白間:え? ま、まさか! あの写真家の?

太田:ええ? 知ってるんですか? 私のこと。

村瀬:秘境・絶景、美人カメラマン、太田夢莉。

太田:えええ? 感激やわ~

白間:私、あなたの写真集、持ってる。

太田:マジで? めっちゃうれしいんですけど。

村瀬:でも、最近は、作品、発表してないみたいね。

太田:ギク! そう、私、太田夢莉は、スランプだった。どんなにすごい景色を見ても、前みたいに、感動できない。どこをどう撮ったら見てくれるひとが喜ぶか、そればかりを考えているうちに、本当に撮りたい写真が、わからなくなった。

白間:今回も、写真を撮るための、旅行やったん?

太田:ま、まあね。

太田:嘘だった。ほんとうは、逃げてきた。出版社の編集者に次の写真はまだですか?と追い詰められ、逃げてきた・・・。気がついたら、船に飛び乗っていた。

村瀬:楽しみだね、次の写真集も。

太田:あ、ありがとう。

村瀬:あ、私は、村瀬紗英。

白間:え? ええええ? あの、ファッションブランド、サエコ・デラックスを立ち上げた、デザイナーにして、社長の、村瀬さん?

村瀬:そ、そう。知ってたんだ、私のこと。

太田:私も、もちろん、知ってる。女性ファッション誌の連載、読んでる。『あんたのファッション、ここがアカン!』、大好き!

村瀬:そ、そうなんだ。ありがとう。

村瀬:私、村瀬紗英は、行き詰っていた。ブランドの売り上げも、伸び悩み、新作を求められても、デザインのアイデアが浮かんでこない・・・。インスピレーションを得るために、旅に出たいと、船に乗った・・・。自信がない。デザインするのが・・・なんだか、怖い。

白間:それでかぁ・・・。

村瀬:え? なにが?

白間:だって、その服、めっちゃ、おしゃれ。

村瀬:え? こ、これ? これは、浜辺に打ち寄せた布のきれはしとワカメと昆布と果物をくっつけただけなんだけど、

太田:すっごい、いい。もし、これ大阪難波の地下街で売ってたら・・・買わない。

白間:買わへんのかい!

太田:だって、なんか生臭いから・・・。

村瀬:でもね、ほめてくれて、うれしい。私、ずっとひとりでこの島にいて、やることないから、自分で洋服を作って。

白間:色のセンスが、ほんまにすごい。ここに、バナナだよ、バナナ。

太田:美味しそう~。

白間:って食べたらあかんで!

太田:だって、お腹すいたし。

村瀬:どうぞ。

白間:え!?

太田:いいの?

村瀬:いいよ。この島はね、食べるものには不自由しないみたい。果物は、いっぱい、あるし、魚もね、岩場に、打ち上げられる。流れ着いたキャリーケースにナイフが入ってて、さばいたら、めっちゃ美味しいお刺身!

白間:そっか・・・それ聞いて安心した、ね? 太田さん、

太田:もぐもぐ。うま!

白間:もうバナナ食べてるんかい!


ナレーション:白間と太田は、島の様子を、村瀬に、尋ねました。


村瀬:そうね・・・実は私も怖くて、あんまり出歩いてへんの。あそこの浜辺から、あっちの崖くらいまでは、探検してみたんやけど、何かいたら、どうしていいか、わからへんし。

白間:何かって?

太田:恐ろしい、生き物、とか?

白間:恐ろしい、怪物、とか?

村瀬:夜はね、今から案内するけど、洞窟があるから、そこで寝るんやけど、夜中にねえ、奇妙な鳴き声がしたりして・・・。

白間:奇妙な、鳴き声?

村瀬:うんちゃうんちゃうんちゃちゃ! みたいな。

太田:うんちゃうんちゃ!?

村瀬:いやいや、違う違う、うんちゃうんちゃうんちゃちゃ!

白間:うんちゃうんちゃ! でしょ?

村瀬:全然、ダメ、うんちゃうんちゃうんちゃちゃ!

太田:それは奇妙やねえ。

白間:奇妙。

村瀬:でも、心づよい。こうして二人も仲間ができて。よかったら、探検、行く?

白間:ちょっと、怖いから、

太田:あとで、いいかな。

村瀬:とにかく、私の家に、案内するね。っていっても、洞窟やけど。


ナレーション:3人は、波が打ち寄せる岩場の奥にある洞窟に入っていきました。


太田:すごい! 鍾乳洞、みたい・・・

白間:天井、高いんやね。

村瀬:あ、そこ、気をつけて、大きな穴が開いてるから。

太田:うあ、なにこれ、怖っ!

村瀬:どこかにつながってるのかな、一度、小石を落としてみたんやけど、音がせえへんかった。

白間:ね、村瀬さん、

村瀬:なに?

白間:めっちゃ根本的なこと、聞くんやけど、

村瀬:ん?

白間:なんでこんなに、明るいの?

村瀬:え?

太田:そういえば、洞窟の中なのに、明るい。

村瀬:言われて初めて、気がついた。

白間:あ、ああああ! 見て!

太田:なになに?

村瀬:ええ!

白間:天井に、光ってる虫がっ!


ナレーション:それは・・・無数のホタルでした。沢山の大きなホタルが、光っていたのです。


白間:ホタル・・・。

太田:綺麗やな。

白間:なんか、癒されるな。

太田:明るいって、いいね。

村瀬:そっか・・・ホタルだったのか。私、怖くて、あっちこっち見られなくて。

太田:いやいや、見とこうよ。そこは、ぐるっと見渡して、

白間:なんかさ、聴こえへん?

太田:き、聴こえる。

村瀬:後ろのほうから、

白間:足音が、

太田:近づいて、くるよね?

村瀬:なにかな?

白間:いっせいのせで、振り返る?

太田:いや、それは・・・

村瀬:やめとこう、あそこに、大きな石があるから、そこに身をひそめて、

白間:そうやな、後ろを振り返るのは・・・やめよう。


ナレーション:無人島に流れ着いたフィギュアスケート選手の白間美瑠は、有名な写真家・太田夢莉と出会います。そして、ふたりは、島にいたファッションブランドのカリスマデザイナー・村瀬紗英と出会ったのでした。3人は、村瀬が暮らす、洞窟の中で、奇妙な足音を聴きます。


村瀬:後ろのほうから、

白間:足音が、

太田:近づいて、くるよね?

村瀬:なにかな?

白間:いっせいのせで、振り返る?

太田:いや、それは・・・

村瀬:やめとこう、あそこに、大きな石があるから、そこに身をひそめて、

白間:そうやな、後ろを振り返るのは・・・やめよう。

太田:すぐ、近くに、いるよ。

白間:しっ! 静かに、

村瀬:な、なんか、生臭い匂いが、する・・・。


ナレーション:おそるおそる、大きな石の影から、3人が、のぞいてみると・・・。


半魚人:うんちゃうんちゃうんちゃちゃ!

太田:あっ!


ナレーション:太田が、つい、声を出してしまいました。そこに立っていたのは、上半身は魚で、下半身は人間の半魚人だったのです!


半魚人:うんちゃちゃ!!

3人:きゃあああ!

半魚人:うんちゃ!

白間:おこぜみたいな顔が、めっちゃ怖いんやけど!

太田:に、逃げよう! 食べられちゃうよ!

白間:って、村瀬さん、

太田:近づいたら、危ないって。


ナレーション:村瀬は、全身が青白く光る半魚人に近づきました。


村瀬:うちゃ!

太田:ちょっと、村瀬さん、やめなって。

白間:こっちに、戻ってきーや。

村瀬:うんちゃ!


ナレーション:村瀬を、大きな瞳でぎょろっと見ていた半魚人は、


半魚人:うんちゃちゃ。


ナレーション:まるで挨拶をするように、頭を下げたのです。


村瀬:うんちゃちゃ。

半魚人:うんちゃちゃちゃ。

村瀬:うーんちゃっちゃ、うんちゃっちゃ。

半魚人:うんうんうんちゃちゃ、

白間:すごい、なんか会話してるみたい。

太田:村瀬さんって、やっぱ、カリスマやねえ。


ナレーション:二人のもとに戻ってきた村瀬に、


白間:なんやて?

太田:なんていうてたん?

村瀬:・・・さあ

白間:さあって、

太田:めっちゃ話してたやん。

村瀬:ただ、なんか言葉を合わせただけ。

白間・太田:えええ?


ナレーション:半魚人は、3人に、ついてこい! と合図をしました。断ることもできずに、3人は、洞窟の奥に、ついていきました。


太田:基本、悪いひとやなさそうやね。

白間:なんでそう思うん?

太田:だって、目が綺麗やから。

白間:え?

太田:昔、おばあちゃんがいうてた。夢莉、ええか、男のひとを選ぶときは、よう目を見るんやで。目には、全て、現れる。目がにごってるひとは、ぜったい、あかんでって。

白間:いやいや・・・いうても、相手は半魚人なんですけど。

村瀬:私も、悪いひとじゃないと思う。

白間:ええ? 村瀬さんまで?

村瀬:話してるとき、嫌な感じはしなかった。

白間:でも・・・でもな、もし、この先に、仲間が100人くらいいて囲まれてしまったら、もう、逃げられへんよ。

村瀬:そんときは、そんとき。

太田:そう、そんときは、そんとき。

白間:スタスタ歩く、太田さんと村瀬さんの後ろ姿を見ながら、私は、思っていた。そういえば・・・私はいつも、ビクビクしていた。

白間:フィギュアスケートの選手として、新しいジャンプを飛ぶときも、・・・怖かった。結果がいいか、悪いか、そればかりを気にしていて・・・。

白間:なるようになれ! 結果より、飛ぶことを楽しもう、そういう気持ちにはなれなかった・・・。

半魚人:うんちゃ、うんちゃちゃ、うーーーんちゃ、うんちゃちゃ。


ナレーション:半魚人が連れて行った場所、そこは、


太田:えええ?

村瀬:す、すごい! すごすぎ!

白間:ま、まさか!


ナレーション:真っ白な石で作られた、素敵な部屋。ふかふかのベッドがあり、テーブルやソファがあり、クローゼットに洋服もぶらさがっていました。


半魚人:うんちゃっちゃ、うんちゃ、うーーんちゃちゃ

太田:きっと島に流れ着いたものを、修繕したり、リフォームしたんやね。

村瀬:えええ? す、すごい! ねえ、ねえ、見て!


ナレーション:そう叫ぶ村瀬に、白間と太田が、近寄りました。


白間・太田:どないしたん?

村瀬:見て、この服・・・。この、ワンピース、

白間:え?

村瀬:この、タグ、

太田:これって、

村瀬:そう、私の、ブランド・・・しかも、これね、私がデザインした中でいちばん気に入って、いっちばん売れた服・・・。

白間:すごい・・・すごいねえ・・・。

村瀬:涙が、出そうだった。この無人島にまで、私の服が流れ着いている・・・。そうか・・・私に欠けていたのは、自信だった。まわりの希望に答えようとして、いつしか、自分がやってきたことを忘れていた・・・。

白間:素敵なワンピースやな。

太田:色が、綺麗だし、このラインも、カッコいい。

村瀬:ありがとう・・・。このデザイン画を描くのにね、一週間、ほとんど寝なかった・・・そう、そんな時期が、私にも、あった。

半魚人:うんちゃちゃうんうんうんうん、

村瀬:うんちゃうんちゃ、

半魚人:うんちゃっちゃ! はははは、

白間:笑ろた。

太田:ほんまや。

白間・太田:半魚人が、笑ろた。

村瀬:今は、ちゃんと話が通じたような気がする。『ここを好きに使っていい』って。『ありがとう』っていうと、『困ったときはお互い様だよ、あはははは』って。

白間:ほんま?

村瀬:たぶん。

太田:すごいね・・・洞窟の中に、こんなショールームみたいな部屋があるなんて・・・。

太田:私は、いますぐ、写真を撮りたいと思った。こんな気持ちになるのは、久しぶりだった。ああ、そうだ、私は別に、秘境や絶景ばかりを撮りたいわけじゃない。動いた気持ちを、写真に残したい、それだけだったんだ。大切なのは、自分の気持ちが動くこと。素敵だなあ、楽しいなあ、幸せだなあ・・・だからシャッターを切る。それなのに・・・気持ちが動く前に、シャッターを押していた。

太田:心のシャッターを切った。いいんだ、これで、いいんだ。目に焼き付ければ、いいんだ。


ナレーション:それから、白間、太田、村瀬の3人は、洞窟の奥で、快適に過ごしました。


半魚人:うんちゃうんちゃうんちゃちゃ、

3人:うわああ、ありがとうございます!


ナレーション:数人の半魚人たちが、入れ替わり立ち代わり、美味しい果物、調理した肉や魚を運んでくれました。


白間:めっちゃ、美味しいね、この魚!

太田:この、お肉、ええ? なんのお肉? 脂がのって、めっちゃジューシー!

村瀬:ああ、癒されるわ~このドリンク! なんだろうね、この美味しさ!


ナレーション:夜になれば、ふかふかのベッドで、


白間:あああ、おやすみ~

太田:おやすみ、食べすぎて、眠い、

村瀬:だね、おやすみ

3人:が~


ナレーション:食べては寝て、寝ては、食べて・・・。


白間:う、ううん・・・。


ナレーション:ある夜・・・寝ていた白間が目を覚ましました。


白間:なんやろ、煮物でもつくってるんやろか・・・。


ナレーション:白間が、音のする方向に、歩いていくと、


白間:え? ええええ?


ナレーション:真っ黒な岩でできた部屋の中央に、大きな窯が置かれ、お湯が煮えたぎっています。その窯を囲んで半魚人たちが何やら相談しているのです。


半魚人の相談:うんちゃうんちゃ、うんちゃちゃ、うんうん、


ナレーション:彼らがしているジェスチャーを見て、白間は悟りました。


白間:あの熱湯に、入れられるのは・・・私たち、3人? さんざん食べさせて太らせて・・・や、や、やばい・・・

白間:あ、やばい!

半魚人:うんちゃ!

白間:き、気づかれた!


ナレーション:白間は、慌てて、2人のもとにいき、


白間:早く、起きて、なぁ、早く!

太田:もう、食べられないっすよ、もう、無理っす・・・

白間:太田さん、寝ぼけてないで、村瀬さん!

村瀬:はい! 私は、デザイン、がんばります!

白間:ってデザインはあとでいいから、逃げるよ!

太田・村瀬:え?

白間:逃げないと、食べられるの!!

太田・村瀬:えええ?


ナレーション:3人は、出口を目指して、走りました。濡れた岩肌に足を取られながらも、必死で駆け抜けます。


太田:あああ~、もうなんなの。超怖い!

村瀬:ああ、追いかけてくる!

白間:もういったい誰やねん! あの半魚人が、いいひとだって言ったの!


ナレーション:なんとか、出口にたどり着くと・・・


白間:はぁはぁ、ああ、もう大丈夫かな、

太田:はぁはぁ、ここまで、くれば、

村瀬:・・・大丈夫。はぁ、怖かったね・・・


ナレーション:いつもの、おだやかな海が、目の前に拡がっていました。


白間:助かったね、


ナレーション:白間が振り返ったそのとき、


半魚人:うんちゃちゃちゃ!!

白間:きゃあああああ!

白間:私は、意識を失っていたんだろうか・・・気がつくと・・・私は・・・。

白間:う、ううん・・・。

白間:客室のベッドに寝ていた。

白間:え? ゆ、夢?

白間:あれは全部・・・夢だったんだろうか・・・。

白間:はい。

船のスタッフ:すみません、白間さま、

白間:はい。

船のスタッフ:白間さまにお会いしたいというお客さまがいらっしゃいまして、

白間:私に、会いたい?

白間:ドアを開けると、そこに、

太田:どうも、太田夢莉です。

村瀬:こんにちは、村瀬紗英です。

太田:なんか・・・不思議な夢を見て、

村瀬:洞窟から逃げる、

太田:怖い夢、


ナレーション:そこで白間は、言いました。


白間:どうぞ、部屋に入ってください。ゆっくり、お話、しましょう・・・

収録後のワンショット

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