東日本大震災 被災地へのエール #3
ゲスト: 平田隆行さん(和歌山大学システム工学部准教授)
2011年4月22日放送
3月11日に発生した東日本大震災の被災地に、和歌山から何ができるのかをテーマにお届けしてきた「パワステ」。
第3回は、近い将来予想されている「東南海・南海地震」と、それによる大津波に和歌山県民がどう備えるべきなのか、まちづくり・むらづくりと防災をテーマに研究されている、和歌山大学システム工学部准教授の平田 隆行(ひらた たかゆき)さんをゲストにお迎えしました。
実は、平田さんは、1995年の阪神淡路大震災を大学生のころ神戸で体験されたことが、現在の研究テーマを選択するきっかけになったそうです。
地震の瞬間、あたりが無音状態に静まり返り、何分後にあちこちから大音量のラジオの音が聞こえ始め、我に返った。そのことをはっきりと覚えておられるということでした。
平田さんは、今回の震災からほぼ1か月後の今月9日から、岩手県の三陸海岸沿いの被災地に入り、防災という観点から検証をしてこられたそうです。その中で、三陸をたびたび襲った大津波を受けて、高い場所に集落を移動した「高所移転」の集落が、被災を免れていたのが印象的だったということです。
しかし、津波や地震にたびたび襲われる場所は、海の幸が豊富だったり、温泉がわき、気候が温暖だったりして、人々が暮らしやすい場所でもあるので、せっかく高所移転した人々が、津波から10年、20年と時がたつにつれ、次第に海沿いへ移動していき、再び被災ということを繰り返してきたことも、今回わかったということです。
平田さんは、「そもそもまちづくり、むらづくりを始める際、災害に見舞われた時どう命を救い、その後どうまちを再生するかという、『復興』まで視野に入れなければならないと思います。」とおっしゃいました。
その上で、「今回の震災は、大規模で被災地の範囲も広く、原発事故というこれまで経験したこともない災害で、復興には相当長時間必要になってくるでしょう。だからこそ和歌山の人たちが、いざというときどう備えるか、という意識を高め、ずっと長く被災地の人々に心を寄せ、ともに復興に向かっていくという思いを持ち続けることが、何より大切だと思います。」と話してくださいました。
平田さんの和歌山大学でも、被災地の学生や、被災地の大学で学んでいた和歌山県出身の学生への支援などを検討しているということです。
この日はもうひとつ、地域のコミュニティーFMが、災害の時にどう機能するのかというテーマで、FM TANABEの取り組みもご紹介しました。
3月11日は、和歌山県にも大津波警報が発表され、海の近くのサテライトスタジオからスタッフを引き上げ、本局からの放送に切り替えたそうです。
中川彩さんは、「スタジオにパソコンを常備し、リスナーからのメール情報を即時に放送できるようにしているのですが、当日の夜、避難所の情報として、車で来るなら運動場が駐車場だという情報が届くなど、助かりました。
反面、『今海が引いている。』などの情報も多く寄せられたのですが、大津波警報中に海沿いにいることがいいことかどうか、迷った末に結局放送しなかった情報もありました。」と、当日の緊迫した様子を話してくださいました。
また、社長の泉 清さんは、「大津波警報が出ていても、どこまで危険なのか実感がわかず、まちの防災放送も出ている中、とりあえず放送を続けているという意思表示で音楽を流し続けました。
しかし、東北の大津波を目の当たりにし、もし和歌山で同じことが起きたなら、今度はひたすら『高いところに逃げてください!』と呼びかけ続けようと思います。」と決意を語ってくださいました。
東北の被災地でも、FM石巻、FMいわきなど、いち早く地元のコミュニティーFMが放送を再開し、生活情報を送り続けているといいます。
いざというときのために、お互い補い合いながら協力し大切な情報を送り届けるため、今後も話し合っていきたいと思います。改めてよろしくお願いします。
とても考えさせられるお話をしてくださった、ゲストの平田隆行さん、どうもありがとうございました!
さて、「パワステ」は、2週間お休みをいただき、次回5月13日(金)からは、装いを新たにお届けします。パーソナリティーは、安里愛美とタウン誌編集部長の松本雅樹さんです。
新生「パワステ」は、リスナーの皆さんからのメッセージとリクエストで構成していく音楽情報番組です。身近なこと、感動したこと、さまざまなメッセージを添えて、リクエストを投稿フォームからお送りください(携帯電話からも投稿できます!)。
引き続き、東日本大震災の被災地へのメッセージとリクエストも募集します。たくさんのリクエストをお待ちしています!
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