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歌手の八代亜紀さんが和歌山市内で絵画展を開かれるのを機に和歌山局に来られました。
そして、「わかやまNEWSウェーブ」にも生出演していただき、田中寛人アナウンサーが演歌界の大御所、八代さんのアーティストとしての別の一面をお聞きしました。

NHK和歌山放送局に訪れた八代亜紀さんNHK和歌山放送局に訪れた八代亜紀さん
NHK和歌山放送局に訪れた八代亜紀さんNHK和歌山放送局に訪れた八代亜紀さん

スペシャルインタビュー 「ようこそ 八代亜紀さん“私の絵の世界”」
2011年2月24日(木)「わかやまNEWSウェーブ」(午後6時10分~7時生放送)から

いよいよスペシャルインタビュー、ゲストはこの方、八代亜紀さんです。
こんばんは。ようこそ和歌山にお越し下さいました。私、前熊本にいたものですから、八代さんに勝手に親近感を覚えています。あぁ、もう顔が赤くなってしまいました。(笑)
今日到着されたのですね、それなら、まだ和歌山はあまり・・・何かこちらで召し上がりましたか?
おうどん、いただきました。こんな大きな鍋に入っていましたよ。
麺類だと和歌山はラーメンもありますからね。
和歌山ラーメン、おいしいですね、いただきたいです。
梅干しとかもありますよ。
梅干しはいただきました。甘い、はちみつにつけたのもありました。 とてもおいしかったです。
しょうがもお好きらしいですね。
しょうがも大好きです。和歌山には、もう、好きなものばかり。
和歌山はしょうがの出荷量2位ですから。
1位は私かな。
それは、消費の方でしょう。(笑) ついつい話がそれてしまいました。今流れている曲、「人生の贈りもの」という曲 ですが、先月発売されたばかりの新曲ですね。この歌にこめられているのはどんな ことですか。
これは私の個人的な話なんですけど、若い時、一度死んでしまいたいなんて思ったことがあったのですね。
何をやってもうまくいかない、明日はもうどうなるかわからない、 そういう時があったのですが、今なら、もう少し努力すれば乗り越えられる、 もう少し頑張ればね、と言えるのですね、そういう思いをこめた歌なんです。
若い時ってわからないことばかりでしょう、もうこれで終わりと思って悩み続けてしまう でしょ。そういう時に、励ましの言葉っていうか、生きてみないとわからないねって 言える気持ち、それが持てる年齢、親の年齢に近づいてきた、そういう意味を込めた歌 なんですね。
八代さんといえば、こうした数々の歌を通じて多くの人たちを励ましてこられたと思うの ですが、今回は歌手としてというよりは、画家としていらっしゃったということですね。
えぇ、画家としてです。
で、スタジオにも絵をお持ちいただきました。まずこちらをご覧ください。
かわいいでしょ、「チビタン」、猫の絵です。
これにはどういう思いがあるのですか。
穏やかな時だったのかな、こういう絵を見ていると子どもの頃のことを思い出しませんか。 子どもの頃って、親に守られて穏やかで幸せに包まれているっていうか、だけど大人になるといろいろなことがあってそうはいきませんよね。そんな時にこの絵を見て、子どもに戻って辛さを忘れられたらいいなと思って描いた絵なんです。
この猫は何か八代さんに似ているような・・・
そうなんです、猫は私、八代亜紀。
そして、この絵には紙風船とかしゃぼん玉とかも描かれています。あ、剣玉もありますね。 八代さんの隣にももう1枚絵がありますが、これは白い馬ですね。
「白き馬」です。
フランスの絵画展でも永久会員になられているという八代さんですが、このように画集 「八代亜紀アートの世界」も出版されています。中にある作品、少し拝見してみましょう。 こちら、「陽春」。これは油絵なんですね。だけど何か透明感があって油絵とは思えない ですね。
きれいでしょ、油だから透明感が出るんです。ルネサンス期の、あの絵具を薄く何度も 重ねていく手法です。透明感があるけれども、油の持つ重みが何かずっしりとして いませんか。
この色使い、本当にきれいですね。 そして、次の作品ですが、「夢見る時」です。 ここのハンモックで寝ている猫ですが、また八代さんですか。
そうなんです。寝ている猫は私です。リラックスした表情でね。誰もが可愛いって 言ってくれますね。で、ここに描いているのは、やっぱり、子どもの時に手にしたもの ばかりでしょ。そして、外国にこの絵を出しますと、日本の子どもたちはこのような おもちゃで遊んでいるんだって、何か穏やかなイメージ、日本って素敵だなと思って くれるんです。
日本の文化そのものを見ているような・・・
そうなんです。こういうものが外国では喜ばれるんです。
八代さんは、絵は小さい頃から描かれていたんですか。
子どもの頃から描いていました。歌より古いんです。父が絵を描いていまして、 ずっと父の背中を見ていて、父が描くときに水を代えたり、筆を洗ったりするのが 大好きでした。それで八代亜紀になってからもずっと絵は描いていました。そして、 15年くらい前に、改めて絵の先生に教わってぐんと伸びました。 自己流もいいのですけど、ちょっと勉強、習うといいですね。
本当に作風も様々で、もう1枚、こちらをご覧ください。「我人生」。この絵を見ると、 ほとんど画家八代亜紀ですね。一方では、歌手の八代亜紀。私なんかは演歌歌手八代 亜紀というイメージが強くて。それで、歌と絵のバランスというのはどう取られて いるのですか。
歌は絵と一緒なんです。歌うと絵がスクリーンのように頭に浮かんでくるの。 そしてシチュエーションが頭の中に浮かんでくるんです。イントロからそういう風に なるんです。逆に、絵を描いていますと、メロディが何となく出てくるんです。 音楽が流れてくるんです。だから、歌も絵も一緒なんです。
八代さん、本当にお忙しいと思うのですけど、描いている時間などあるんですか。
時間を作らないと絵は描けない、時間がちょっとできたからということでは 絵は描けません。だから、スケジュールはちゃんとギアチェンジするんですよ。
箱根にアトリエをお持ちですもんね。
コンサートが終わると、箱根に行って3日間絵を描くとスケジュールを決めてます から。その間は絵描きさんになるわけです。そして、3日間描いて箱根の山を下りる 時は、もう歌手のモードです。心わくわくします、歌手、絵描き両方ともに。
両方の世界があって、すごくいい切り替えができているわけですね。
いいですよ。田中さんはギアチェンジしてますか。
ミカン食べている時とか、甘いもの食べている時とかは少しほっとできるんですけどね。 八代さんとは次元が違いますね。
いえいえ、それもギアチェンジですよ。そんな時は幸せを感じるでしょ。それが必要だ と思います。幸せを感じることがギアチェンジだと私は思いますよ。 楽しいということでしょ。楽しくないとだめですよ。
今、私、八代さんと話していてとても楽しいです。(笑) それで、画家として、歌手として、つまり広い意味でアーティストとして、 これから目指していくもの、挑戦していくこととはどんなことなんでしょうか。
それはもう、歌と絵と両方です。私の絵の先生で石川先生っていう方がいるのですが、 同年代の方で、いつも一緒に絵を描いています。 おばあちゃんになっても同じように絵を描いていたいねって話しています。 父親代わりなんです。
子どもの頃ずっと、父親と一緒に描きたいと思っていたのですが、 今は先生といつも一緒にそういうことを語りながら描いています。 おばあちゃんになったら、今のように頻繁にはコンサートはできないじゃないですか。
そうなったら、先生に「時には私歌ってくるよ」と言って、月に2度くらいは箱根の山から 下りてコンサートに出るんです。そしたらね、若者が生「舟唄」を聞きに来てね、 もうロビーは若者でごった返しているの、それが目標です。いいでしょう。
いいですね、もうほんとうに。楽しみですね、これからも。 さぁ、こんなパワフルな八代さんですが、明日からJR和歌山駅前の百貨店で絵画展を開きます。明日は八代さんも実際に会場に行くんですね。
行きます。参加させていただきます。
多くの和歌山のファンの方も来られると思いますよ。
ぜひいらしてください。お待ちしています。
それでは和歌山のみなさんに一言お願いします。
待ってま~す。遊びに来てくださ~い。
テレビよりも美しいですよ。すみませんでした。(笑) ということで、今日のスペシャルインタビュー、八代亜紀さんでした。 どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
NHK和歌山放送局に訪れた八代亜紀さん

八代亜紀

熊本県出身。1971年歌手デビュー。「なみだ恋」「舟唄」「雨の慕情」などヒット曲多数。「NHK紅白歌合戦」出場23回。また画家としても1998年フランス「ル・サロン展」で初入選。その後5年連続入選し、永久会員となる。

八代亜紀絵画展は2月25日(金)から3月2日(水)まで、近鉄百貨店和歌山店の5階画廊で開かれています。入場は無料です。