
みかんに柿に桃…和歌山は1年を通してさまざまな果物が採れる果物王国です。
果物の魅力を最大限に生かした「フルーツアート」を取材しました。
![]()

それは、「フルーツアート」!
その果物をもっとおいしく楽しく食べてもらおうと、ことしの春に考案された新しいアートです。ひと手間でテーブルに花を添えてくれます。

その形のみごとさに、つい食べるのがもったいない!と思ってしまいがちですが、これが「食べるアート」。
果実がむき出しになっているので、その香りのよさに食欲がわいてきます。

フルーツアートを作る「フルーツアートクリエイター」の資格を、関西で初めて取得した太田佳美さんです。

太田さんに、全国1位の生産量を誇る和歌山の柿でフルーツアートを作っていただきました。その工程は…
1. 柿の皮を薄くむく
2. 果実を2ミリほどの薄さに切る
3. グレープフルーツの皮を器にして、切った柿を外側から並べる

完成したのは、なんとバラ!
余った皮も、丸めたら小さなバラになります。
使わなかった果実の部分もスープにするなど余すところなく使い切るそうです。

太田さんが、そんなフルーツアートにひかれる理由。それは太田さん自身が、紀の川市の果樹園で直接生産に携わっていることにあります。
消費者に和歌山の果物のおいしさを知ってもらい、消費率を上げることで生産者へ利益を還元する、いわば「生産者と消費者の懸け橋」になりたいという思いを話してくれました。
地元の農家の人たちも、丹精込めて作った果物がアートとして生まれ変わっているのを見て、とても喜んでいました。

そしていよいよ、一般のお客さんに向けて初めてフルーツアートが披露されます。
実演から楽しめるのもフルーツアートの魅力。お客さんも初めて見るフルーツアートに興味津々でした。
果物の消費アップの立て役者となるかどうか、期待されています!
![]()
朝晩の急な冷え込みで、一気に紅葉が進みましたね。皆さんはもう紅葉狩りに行きましたか。
今回は、木々が色づく県北部かつらぎ町を訪ねました。日本最古の和歌集、万葉集に多く歌われた町に今も息づくふるさとの風景がありました。
![]()
和歌山は京都や奈良の都に近かったことから、古くより多くの歌人によって歌に詠まれたところです。特に、かつらぎ町の妹背山(いもせやま)を題材にした歌が15首あり、万葉集全体で2番目に多く、これは、富士山よりも多いんですよ。

「妹背山」は「妹山」と「背山」を合わせてそう呼ばれています。「妹」を妻や恋人(女性)、「背」を夫や恋人(男性)に例えられました。
当時、都から和歌山を目指した旅人がその途上、街道から見える「妹背山」を眺めつつ、いとしい人を思った愛の歌をたくさん詠みました。

この歌は、仲むつまじく並ぶ妹背山を見て、都に残してきた恋しい人を思った歌です。

万葉集ゆかりの地として、かつらぎ町の魅力を知ってもらおうと、地元で万葉集を研究する「紀伊万葉ネットワーク」の山元晃さんです。
山元さんはかつらぎ町の草花や木を通して、万葉集を身近に感じてもらおうとしています。

万葉集に登場する植物の種類は160種類ほど、見るもの触れるものすべてが万葉植物だと語る山元さん。
歩いていてもすぐ植物を発見して歌を詠んでくださいました。

また、山元さんと一緒に万葉集の研究をする木村哲也さんも、万葉の歴史あるふるさとのことを地元の若い人たちにも知ってもらおうとしています。
そこで、万葉の歌を音楽で表現してみてはと、地元の県立笠田高校の吹奏楽部に呼びかけました。
題材となったのは、
【背の山に】「勢能山に黄葉常敷く神丘の
山の黄葉は今日か散るらむ」 作者未詳
妹背山の紅葉を見て、ふるさとを懐かしんだ歌です。

生徒の皆さんは11月20日に開かれた「紀伊万葉ウォーキング」で、歌とともに演奏を見事に披露されたそうです。
ふるさとの風景と人々の大切な思いが詠まれた万葉集。
1000年以上の時を超えて、このように万葉集の心がいつまでも受け継がれていってほしいですね。
![]()
龍神村には、チェーンソーアートや陶芸など、多くのアーティストが芸術活動をしていることで有名ですよね。そんな龍神村から、また新たなアートが生まれました。
身近な素材を使って作られる驚きのアートです!
![]()

その素材とは…新聞です!

龍神村のデザイナー・溝端秀章さんは、新聞紙を使って野生動物を作っています。
きつねの足の肉づきがかなりリアルですよね。しかも、実物大なのです。動物が大好きな溝端さんは、実際の大きさの方が、その動物の雰囲気や投げかけられる気持ちが感じ取られると話しています。
確かに、動物が警戒する様子や自由に飛びまわる様子が、その動きに表れていますよね。

その作り方ですが、かなり気になりましたのでさっそく教えていただきました。
今回の溝端さんのテーマは、お隣の家の愛犬・セブン君です。まず、横から見た犬の姿を段ボールに描きます。
次に、針金を絵に合わせて形作ります。その針金を骨格に見立てて、新聞紙を巻いていきます。

セブン君一匹を作るのに、新聞紙およそ30枚が必要とのこと。この新聞紙は、地元の人が協力して持ってきてくれるそうです。
溝端さん、実際のセブン君を前にして仕上げに入ります。

こうして完成させたのが、新聞アートです。
表面は、しわの多い新聞を使っています。これは、新聞を何度も広げたり丸めたりを繰り返すことで柔らかくなった方が、動物の細かい表情やふわふわとした毛の質感を表現するのに適しているそうです。
完成した新聞のセブン君、比べてみるとそっくりですよね。
簡単に作ることができる新聞アートは、学校教育にも取り入れられており、上山路小学校の1~3年生の31人が挑戦!作るのは、「龍」!なんとも龍神村らしいですよね。想像上の生き物なので、溝端さんは子どもたちの想像力と創造力に任せたいと、作業を見守ります。

どうですか、子どもたちの龍!とてもユニークですよね。
龍神村の空にいそうな龍を想像しながら作ったと、うれしそうに話してくれました☆

龍神村の新アート、次の新聞からどんな生き物が生まれるのでしょうか。
![]()
秋が深まり、根菜類のおいしい季節になりましたね。今回は、ごぼうについてお伝えしました。橋本市に古く伝わる「畑(はた)ごんぼ」と呼ばれるごぼうです。
ここ50年ほど栽培がとだえていたのですが、地元の人たちが、復活させようと頑張っています。
![]()

採れたての畑ごんぼです。江戸時代~明治時代にかけて、現在の橋本市西畑地区で盛んに栽培されていました。「西畑」の「畑」の字をとってその名が付けられたそうです。
南紀徳川史や橋本市史などにも特産だったことが記されているんですよ。
伝統ある畑ごんぼですが、昭和に入ると柿の栽培に切り替える農家が増えるなどして、畑ごんぼの栽培が減ってしまいました。

その畑ごんぼを復活させようと立ち上がったのが、西畑出身の徳田勝治(かつじ)さん。雑木林と化した休耕田を、地元の仲間といっしょに整備して畑ごんぼの畑を作りました。
栽培を始めてから2年。ようやく本格的な収穫を迎えることができました。

わたしも収穫させてもらいました。西畑の土は粘土質。硬くて重たいので、一本掘るだけでも重労働でした。硬い土を押しのけ、ごつごつとした形になるのが畑ごんぼの特徴なのだそうです。
畑が山の斜面にあるため農業用の機械の利用が難しく、作業はすべて手作業ですから、そのご苦労がわかります。
さて、そんな畑ごんぼを、手軽に味わってもらおうという取り組みもあるんです!

こちらは、畑ごんぼを育てているメンバーのひとり、増田充裕さんです。
あられ工場を営む増田さん、畑ごんぼのあられを作りました。一般的なごぼうに比べると、畑ごんぼは、蒸してもち米と混ぜた時やそのもち米を乾燥させる時に、いっそう香りが豊かなのだそうです。
工場内は、畑ごんぼを蒸すおいしい香りの湯気、そして、焼きあがった時の香ばしい香りがたちこめていました。

一度はとだえてしまった畑ごんぼ。
再び、橋本の特産として注目される日がやってくるのか、期待がふくらみます!!
![]()