
今回は御坊市を訪ねました。花き栽培などで有名ですが、今回の主役は「塩」。
海水を煮詰めて作る、昔ながらの塩作りです。
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塩作りが行われているのは、御坊市塩屋町。町の名前にも「塩」!
これ、ただの偶然ではありません。実は、御坊市は1500年以上も昔に塩作りが行われていたことのわかる遺跡があるなど、塩にゆかりのある土地なのです。

こちらは、地元の尾ノ崎遺跡で出土した製塩土器。3世紀半ばの弥生時代末期(右)と、5世紀後半の古墳時代中期(左)のものだそうです。
土器の表面には焼いた跡が残っていて、塩を作るために何度も海水を煮詰めていたことが推定されます。

地元の塩屋王子神社にも、塩作りの歴史がみられます。
江戸時代後期に作られた石碑には「塩屋村は昔、製塩を仕事にしていた。塩屋という地名のおこりである」とあります。これは、江戸時代の学者によるものだそうです。石碑を眺めながら、1800年代の人々も古代の史跡にロマンを感じていたのかしら・・・なんて思いに浸ってしまいました。
そして今、1500年の時を超えて塩作りを行っているのは、障害者の社会活動を支援している地元のNPO「菜の花会」です。
皆さんが目指しているのは、環境に配慮したエコロジーな塩作り!

昔ながらの、海水を使った塩作り。
海水を煮詰めるのに使用するのが窯。窯を見せてもらうと3つお鍋が並んでいました。「焼き物の登り窯にヒントを得たもの」だそうです。
3つの鍋を並べて、炎の通り道をひとつにすることで、効率よく煮詰めていく仕組みです。
さらに、この窯は地元の廃材を使って火をおこしています。廃材を使えば、よけいな燃料を使わずに済みますね。

海水を煮詰めること30時間。シャーベット状になったら完成間近です。

遠心分離機にかけて水分を飛ばすと、サラサラの塩の出来上がり!!パウダースノーのように真っ白!
そのお味は・・・まろやかで、塩なのですが後味にほんのり甘みが感じられました。料理の下味としてはもちろん、揚げ物やサラダに直接かけてもおいしいのではないでしょうか。
塩作りが行われている作業所は、環境学習の場としても利用され、地元の小学生などが見学に訪れるそうです。環境への配慮と地域が一体となった活動が評価され、この塩は、2月14日に東京で行われる「ストップ温暖化」のコンテストに和歌山県代表として出品されます。
環境への配慮は、地元の歴史や自然を大切に思う気持ちの表れかもしれませんね。
地元の皆さんの思いがいっぱい詰まった塩作り、これからも頑張ってください!
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