紀の国みてある記「取材日記」

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「飛び出す!魚の芸術(和歌山市)」 平成20年3月26(水)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子
だいぶ暖かくなってきましたね。今回は釣りに関する話題です。
魚を釣った記念に魚拓をとる方も多いと思いますが、和歌山市の魚拓の職人、中尾繁(なかお・しげる)さん(61)は、海に泳いでいる魚の姿を再現するという「立体色彩魚拓」を制作しているんですよ。
中尾さんの技法は、魚に墨を塗って紙に写す一般的な「平面魚拓」とは違い、魚の部分部分を何回かに分けて紙に写すことで、魚の奥行きや遠近感を出して、より生き生きと表現しています。中尾さんの立体魚拓工房を訪ね、魚拓に対するこだわりをお伝えしました。
門脇

撮影当日はあいにくの雨でした。


でも、この日は、雨でオッケーオッケー!
なぜかというと、「魚拓」をとるからです。


中尾さんいわく、雨の日の方が魚拓をとるのに向いているのだそうです。
魚拓歴30年 中尾繁(なかお・しげる)さん

というのも、湿度が高い日の方が、墨が乾きにくく、魚拓がとりやすいからです。


空気が乾燥している日には加湿器を使って湿度を調整することもあるそうですよ。


(写真:魚拓歴30年の中尾さん)
中尾さんの立体魚拓「サツキマス」 これが、中尾さんの立体魚拓です。


魚が紙から飛び出してきそうでしょ?


中尾さんのこれまでの魚拓作品は2000点近くにもなるそうです!
中尾さんは、平面の紙の上で、どのようにすれば魚が立体的に見えるか、10年以上も試行錯誤してきました。
作業中の中尾さん その結果、尾びれや胴体を別々に写すことで、魚が生き生きと動く様子を表現することに成功しました。


私は、初めて中尾さんの作品を見たとき、絵画のようだと思いました。

本物の魚に近い動きを出すために、孫の真(しん)くんを連れて水族館に行ったりと中尾さんはとても勉強熱心です。
中尾さんの孫の真くん

真くんもそんなおじいちゃんが大好きです。
(写真:真くん)


「じいの魚拓は魚そっくりになるからすごい!」と絶賛する真くん。


中尾さんが真くんに「真も将来、魚拓をやるんよね?」と問いかけました。
すると・・・
「継いでくれよ〜」と苦笑いの中尾さん

真くん「僕はサッカーを習ってるから、プロサッカー選手になりたいと思います。」


真くん!あれだけおじいちゃんのことほめていたじゃないか!


スタッフみんな大笑いです。
「継いでくれよ〜。」と中尾さんも苦笑い…。
魚拓には後から色づけします 中尾さんは、写し取った魚拓に後から絵の具で色をつけていきます。


魚に直接絵の具を塗って魚拓をとればとも考えるのですが、これは中尾さんのこだわりの一つ。


魚拓し終わった魚を「食」としても楽しむために、魚の体に直接絵の具は塗りません。
門脇も魚拓に挑戦! 魚拓をとるには、墨だけを使います。
絵の具と比べて、墨は洗い落としやすいのだそうです。


私も「魚拓」に挑戦しました!


「最初は私の作品をまねしてください。
基盤が出来てきたら自分の味を出してくのがいいと思います。」
門脇の作品

そう言う中尾師匠の言葉を受け、見よう見まねで、見事成功!


なかなかの出来でしょ?
西尾さんの作品 そしてこちらは中尾さんの「立体魚拓」。


うーん、立体魚拓はさすが!!
躍動感がありますね〜!!


中尾さんのモットーは「魚は、釣って楽しみ、魚拓をとって楽しみ、食べて楽しむ」
こと。


西尾さんご夫妻と門脇この日も妻の恵子(けいこ)さんが魚拓をとった後のマダイでお刺身と吸い物をこしらえてくださいました。


私も作品を眺めながら、魚拓をとった魚をいただきました(^^)


「最近は、自分が釣った魚の魚拓をとるよりも、釣り人やお客さんが魚拓を通じて喜んでくれる方がうれしいんです。人が喜んでくれて、自分がそれを喜びに変えられるという考え方に変わってきたのかもしれませんね。」と、おっしゃっていました。


魚拓を長年やってきた中尾さんだからこそ言える言葉だと思いました。
ゆくゆくは魚拓教室を開く夢もあるそうです。


中尾さん、これからも魚を釣った人それぞれの思い出に残る魚拓作り、頑張ってください。
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「日本一!すさみのケンケンカツオ(すさみ町)」 平成20年3月19日(水)放送 レポート:柳真希 リポート:柳真希
すさみ町で旬を迎えるケンケンカツオを紹介しました。
カツオは2月〜4月にかけて黒潮に乗って和歌山県すさみ沖に回遊してきます。これを狙って行われるのが 「ケンケン漁」。
船を走らせ疑似餌(ぎじえ)を躍らせることで、カツオを誘惑して取る漁法は、この地方の名物でもあります。
一本釣りで鮮度もよく、中でも3月の初物が一番の美味だそう。
すさみ町の漁を代表する「ケンケン漁」の伝承と環境保全を願って毎年行われるのが「ケンケンかつお祭り」。祭りが3月20日(木)に開かれるのを前に、ケンケン漁に盛り上がる町の様子をお伝えしました。
ケンケン船 すさみ漁協に着くと・・・ケンケン船が港に停泊していました。
漁協の方に伺うと、この日は風が強くて小さな船はカツオ漁に出られなかったそうです。今日はカツオが揚がらないかもしれない。


すさみ特産のケンケンカツオに会えるといいな。ドキドキしながら船の帰りを待ちました。
1メートル近いかつお 午後1時を過ぎたころ、船が次々と帰ってきました。


カツオは取れたかな?
すると、漁師さんが見せてくれたのは体長が1メートル近くある立派なカツオでした。


大きい〜!!
そしてつやがあってキラキラしています。

傷のないかつお



漁師さんたちは、取れたてのカツオの扱いにもとてもこだわっていました。
傷がつかないようにスポンジの上に載せて運びます。

ケンケンカツオは、まさに町の宝なんですね。

ケンケンかつおの本造り(刺身)さて、カツオと言えば、全国的には「たたき」で食べるのが一般的ですよね。
でも、すさみのケンケンカツオは、「本造り(刺身)」で食べるのが一番おいしいそうです。
なぜなら、ケンケンカツオは、釣った魚の鮮度を保つために、その場で生き締めと血抜きをしているので、新鮮なまま生臭さもないからだそうです。
ケンケンかつおのお茶漬け

食べさせていただいたら、モチモチで臭みはまったくありません。
こんなにおいしいカツオは初めてでした。


熱々のご飯で食べたお茶漬けも最高でした。
楠原利一(くすはら・としかず)さん楠原さんの鮮やかな包丁さばき カツオをさばいてくださったのは、「ケンケンかつお祭り」のカツオの早さばき大会で優勝した経験をお持ちの楠原利一(くすはら・としかず)さん。
普通だと20〜30分はかかるところを、鮮やかな包丁さばきで、なんと6分でさばいてくださいました。
坂本信也(さかもと・しんや)

今年初めて大会に参加する、地元のホテルの
経営者の坂本信也(さかもと・し落合まゆみ(おちあい・まゆみ)さんんや)さん、
落合まゆみ(おちあい・まゆみ)さんといっしょに、楠原さんにカツオのさばき方を指導していただきました。


(左写真:坂本さん、右写真:落合さん)

ケンケンかつおをさばく柳




新鮮で身が柔らかいため、包丁に身がまとわりついて骨にたくさん身が残ってしまいました。
柳


大会に参加されるお2人、練習を重ねて頑張ってくださいね。
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「山里でおいしい春みつけた(有田川町)」 平成20年3月12日(水)放送 レポート:堤真由美 リポート:堤真由美
堀江寛子(ほりえ・ひろこ)さん

「春」、草花が芽吹く季節。「おいしい春」を探しに有田川町清水へ出かけました。
幼いころから野草に親しんできたという堀江寛子(ほりえ・ひろこ)さんに摘み草のマナーを教えてもらいながら、春の香りいっぱいの野草料理をご紹介しました。
桜の開花も間もなく。外に出ると、ほのかに春の香りがしてきます。
春って、なぜか気持が浮き立ちますよね。
その春の中でも、今回は「おいしい春」をご紹介しました。訪れたのは、有田川町清水。町のおよそ9割が山林という、とても山の恵みが豊かなところです。
フキノトウ山道でまず発見したのは、「フキノトウ」。かわいいでしょ。
ちょこんちょこんと、あちらこちらに顔をのぞかせていました。


こんなにたくさんあると、うれしくなってついつい摘みすぎてしまいますが、さてここで、マナー講座です。
今回私が学んだのは、こちら。
@来年のために、根こそぎ摘まないようにしましょう。
A食べる分だけ摘みましょう。
B食べない部分は土にかえしましょう。
C野草の種類や場所の下調べをして、詳しい人といっしょに出かけましょう。
セリ・ナズナ・アザミ・ノビル…野草を摘むこと一つにも、来年のことを考えるゆとりが大切なんですね。


清水ではこんな出会いもありました。
畑で摘み草をしている地元のお母さんたちです。
セリ・ナズナ・アザミ・ノビル・・・お母さんたちに交じって摘んでいたらあっという間に、たくさんの種類の野草を摘めました。
地元のお母さんたち 「春が一番楽しいわ。」
「アザミは、おひたしにして食べるとおいしい。」
「昔は、こうした野草が貴重な食料だったのよ。」
野草を摘むお母さんたちの元気なこと元気なこと。3人のお母さんを見ていたら、思わずキャンディーズの歌を口ずさんでしまいました。

春の野草



そしてタンポポ、ツバキ、ノビルにヨモギなど8種類の春の野草が彩り豊かにそろいました。


清水で、摘み草料理の店を営んでいる堀江さん。

摘み草の天ぷら



堀江さんの手にかかると、これらの野草があっという間においしそうな摘み草料理に変わります。


野草といえば、やはり天ぷら!!
摘み草の天ぷらの盛り合わせです。
春の緑がきれいでしょ。
タンポポの天ぷらその中で私がいただいたのは、タンポポ。
小さいころ、タンポポで遊んだことはありますが、食べるのは初めてです。


どんな味がしたかというと・・・
何と、甘かったのです。
香ばしくて、ほのかに甘い。お菓子のような味でした。
堀江さんと「自然に生かされている日々ですよ。中でも春は一番忙しい季節です。1週間たつと野草が伸びて、使えなくなって、また次の食材が出て・・・と結構騒いでいるのが楽しいです。」と堀江さん。


摘み草は、地元の方たちにとって生活に密接しているんだなと感じました。
堀江さん、お母さん方ありがとうございました。
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「真っ赤に色づいた実 赤とんぼ(印南町)」 平成20年3月5(水)放送 レポート:門脇瑛子 リポート:門脇瑛子
印南町(いなみ)で生まれたミニトマト「赤糖房(あかとんぼ)」。
高い糖度と皮が薄いのが特徴です。糖度を上げるには栽培が難しく、現在取り組んでいるのは36戸。この赤糖房を、印南町のミニトマトブランドとして確立させようと、生産者グループは、安定供給と増産に意欲を燃やしています。
一方、地元の女性たちもミニトマトの新しい食べ方を研究しています。
赤糖房を栽培する農家の杉本勝則(すぎもと・かつのり)さんを訪ね、丹精込めて作られる赤糖房と、地元の思いをリポートしました。
印南町のミニトマト

印南町のミニトマトをそんなに甘く見ないでください!


しかし、その実はあくまで甘〜い。
赤糖房(あかとんぼ)

「赤糖房」は、その名の通り、赤くて、甘い糖が鈴なりの房。


私がスーパーでよく見かけるミニトマトは一粒ずつパックに入っていますが、この赤糖房は収穫も出荷も房つきで行うそうです。
杉本勝則さん トマト栽培農家の杉本さんは、初めて赤糖房を食べたときに
杉本雅幸さん「なんて甘いんだろう、息子と二人でやってみたいな」と思ったそうです。




(左写真:杉本さん 
右写真:息子の雅幸さん)
実が割れたトマト 一般的なミニトマトの糖度が6〜8度なのに対し、赤糖房の糖度は最低でも8.5度。平均糖度は10〜11度で、中には12度というものもあります。
これはみかんのポンカンと同じくらいの糖度なんですよ。
しかも房全体が8.5度以上ないと赤糖房として出荷出来ません。
その上、実が割れてもだめ。
ヘタが黄色くなったトマト



ヘタが黄色くなってもだめ。


房全体の糖度を上げるために、水の管理が徹底されていました。


地面に張り巡らされたパイプで水をあげるんですが、その量はごくわずかで、なんと週に1〜2分しかしないそうです。
放送ではご紹介できませんでしたが、杉本さんのお宅では、おじいさんとおばあさん、そして息子の雅幸さんの奥さんと家族みんなでパック詰めの作業を行っています。
これからもさらにおいしいミニトマト「赤糖房」作りを目指して、がんばってくださいね!
ミニトマト大福作りの様子
一方、地元の女性たちもミニトマトの新しい食べ方を研究しています。

今回ご紹介したのは、6人のお母さんがたといっしょにミニトマトの甘さを生かしたイチゴ大福ならぬ「ミニトマト大福」です。
(白あんの中にミニトマトを丸ごと入れて、さらにこのあと、おもちで包みます)
白あんの中にミニトマトを丸ごと入れます

正直なところ、どんな味になるのかちょっと心配だったのですが、お世辞ではなく本当においしかったです!

ミニトマト大福

ミニトマトは柔らかな皮に包まれたジャムのようで、切っても果汁が流れ出ません。
糖度とわずかな酸味が白あんにマッチして、すっきりとした甘さになります。

これは大発見だ!と思いました。

印南町のトマト赤糖房(あかとんぼう)作り手の思いが一粒一粒に込められていることがわかった今、私はお店でミニトマトを見かけると、産地の方々の努力に思いをはせるようになりました。


印南町のみなさん、ありがとうございました!
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