古民家を憩いの場に!

2014年7月24日 放送

今回は、紀の川市にある築およそ100年の古民家・山崎邸を町の憩いの場に活用しようと取り組む人たちを訪ねました。

紀の川市・粉河駅のすぐそばにある赤いレンガの壁。入ってみると…

紀の川市・粉河駅のすぐそばにある赤いレンガの壁

大正時代に綿織物を製造していた実業家の邸宅・山崎邸です。
近代和風建築と呼ばれる貴重な建造物ですが、実はこの建物がある施設として利用されているのです。

山崎邸

今はこちらの勝手口の奥がある施設として使用されています。廊下が奥へ奥へと伸びていて広いんです。

山崎邸

こちらには地元の若者が働くカフェがあります。
毎週木・金・土曜日の三日間、11時から15時の営業ということですが、地元の人たちの憩いの場になっています。

創(はじめ)カフェ

内装は大正時代のまま。当時の電話機もあります。

大正当時の電話機

こちらには、レトロな絵柄のイラストが飾られていますが、大正時代から昭和初期にかけての雑誌です。
敷地内の蔵から発見された当時の本物です。

大正時代から昭和初期にかけての雑誌

この難しそうな本は、明治時代の英語の辞書!

明治時代の英語の辞書

この山崎邸は広さおよそ1600平方メートル。この敷地の中に2階建ての母屋と二棟の蔵があります。

山崎邸

建物は和風ですが、あちらこちらに当時流行した西洋風のデザインが取り入れられています。

山崎邸

例えば、ちょっと変わった形の照明があります。
現代の物をとりつけたように見えますが、実はこれも当時の物を復元して、今でも使っているんです。

山崎邸

こちらの天井は番傘の裏側のようになっています。

山崎邸

管理していた方が住まなくなっておよそ10年経った去年、県内の社会福祉法人がこの家を借りうけました。

山崎邸

老朽化していた建物を掃除したり、この5月には耐震補強などの改修工事をしたりして実際に使えるようになりました。

山崎邸

現在ではふれあい寺子屋という講座を毎週一回地域の魅力を地元の人たちに再発見してもらおうと開いています。

山崎邸

邸宅を改修した社会福祉法人・麦の郷の野中さんになぜ、この邸宅を改修したのか伺いました。

野中さん
「町の方からこういう家があるということを教えていただきました。取り壊して更地になってしまうかもしれないと聞き、粉河の財産、宝が一つ失われるかもしれないとこの建物を町のみんなと保存していこうという思いです。」

野中さん

横山
「この蔵に新しい施設が完成したそうですね。どういう施設ですか。」

野中さん
「ポングリ図画耕作所(アフリカでゴリラを意味する言葉から作った造語)は、障害者アートって言われるものの活動を行っていて、障害を持たれた方たちの、いろんな書いた作品や絵をデザインして販売していく活動を行っております。」

山崎邸

中に入ってみると、蔵の雰囲気がしっかり残っています。
平日は毎日作業しているということで、この日も皆さんが作業していました。

山崎邸

桜の木やケヤキの木で作ったブローチですとかヘアゴム、皆さんが描いた絵が載っている手ぬぐいもあります。こういったものもこれから販売していくということです。

山崎邸

このポングリ図画耕作所のスタッフの奥野さんにお話を聞きました。

奥野さん

奥野さん
「この蔵は大正時代の蔵らしいので、しっかりした作りをしています。」

横山
「奥野さん自身もアーティストということですが、こういった場所からインスピレーションを受けることはありますか?」

奥野さん
「雰囲気もそうですし、みんなが描いている絵とか見ながら、僕も刺激を受けて作品を作っていきたいなと思っています。」

工房の様子

横山
「この工房を作ろうと思ったきっかけは?」

奥野さん
「影響をお互いに受けて、いいものを作っていくことと、みんな(障害を持つ方々)が仕事する選択肢を一つ作りたいなと思い、始めました。」

横山
「今後、この作業所をどのようにしていきたいですか?」

奥野さん
「今はまだ始まったばかりなので、絵を描いたものが商品とかになっていく喜びを(障害を持つ方々に)感じてもらい、今後みんなの手に渡って元気を与える側になってもらえたらなと思っております。」

紀の川市にある大正時代の古い邸宅からお伝えしました!

山崎邸

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