あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.250 ペットショップ店員

インタビュー
インタビュー
「小さな家族の仲人役」 犬にも人にも、幸せになってもらいたい
石川県能美市にあるペットショップに勤める加納由布子さん(25歳)は、入社5年目。13人いる店員は、担当がハムスターや鳥などの小動物や魚類、は虫類などに分かれています。加納さんは、犬・猫を担当。販売のほか、飼育に関するアドバイスや販売後のケアなど、飼い主のあらゆるニーズに応えるのが仕事です。
幼いころから動物好きで、高校時代は愛犬を自力で養おうと動物病院でアルバイトした経験もある加納さん。最近一番心配しているのは、もうすぐ生後4か月になるコーギーの買い手が見つかっていないことです。「ずっとケージの中にいては発育のためにも良くない」。出来る限りケージから出して可愛い姿を間近に見てもらうなど、お客と触れあう時間を増やすよう工夫することにしました。
加納さんは、幸せな"家族との出会い"をつくり出せるのでしょうか?小さな命と向き合う、ひと夏を見守ります。

私は人とペットを結ぶキューピッド。あなたにぴったりの新しい家族をご紹介します。「オンリー“わん!”をあなたに」

■ペットショップ店員とは? ■ペットショップ店員になるには?■ 収入・待遇は? ■ 仕事の味

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 犬や猫をはじめ、ウサギや鳥・ハムスターなどの小動物、また、海水魚や淡水魚などの魚類や爬虫類に至るまで、様々な生き物を販売するのが主な仕事。店に勤務し、ペットの世話や販売を担当するとともに、客に飼育に関するアドバイスや情報提供、販売後のケアをするのも大切な仕事です。

 土曜と日曜はお客さんの多い日。1日のほとんどが接客の仕事になります。生き物の販売だけでなく、お客さんに飼育に関するアドバイスもします。
 比較的お客さんの少ない平日にはトリマーの手伝いとしてシャンプーやブロー、ワクチンを接種する際の獣医の手伝いをすることもあります。
 また週に1回、仕入れが行われていて、何の種類を何匹仕入れるかなどの案を出し、店長に提出します。 ◇全国の状況・今の状況  全国にペットショップは約1万3000店。この中には、様々な種類の生き物を扱う総合ペットショップから、犬・猫の専門店、飼育用品のみを販売している店舗も含まれています。
 現在、日本では3軒に1軒がペットを飼っているといわれ、市場全体は需要拡大の傾向にありますが、ペットブーム全盛期ほど売上げは伸びていないようです。そのため、販売だけでなく販売後のケアなどがお客さんを引き寄せる大切な仕事になってくるのです。 ◇どんな人が向いているの?  何より、生き物が好きであることが一番大切。一般的な販売業とは違い、扱っているのは生き物。そのため、毎日たくさんの生き物の世話を根気よく続けていかなければなりません。そのためには「好き」であることが最も重要です。

 また生き物の飼育経験があると、就職してからも仕事の飲み込みが早いようです。全く飼育の経験がない人にとっては、一通りの世話に慣れるまでが大変かもしれません。

 また、接客も大切な仕事。お客さんの相談に乗ることもあります。人と話をするのが好きな人、人に頼られるのが好きな人も、この仕事に向いているでしょう。

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■ペットショップ店員になるには? ■ペットショップ店員とは?■ 収入・待遇は?■ 仕事の味

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◇どうすればペットショップ店員に?  ペットショップ店員になるにあたって特別な資格は必要ありませんが、専門学校のトリマーコース・動物看護コース・アニマルケアコース等を卒業し、「愛玩動物飼養管理士」や「トリマー」の資格、関連の知識や技術を習得していると採用に有利です。

 特に経験がなく高校卒業にすぐ就職する人もいます。求人募集で、アルバイトや正社員として入る方法もあります。 ◇ステップアップの道すじ  店の規模は大型から個人経営まで大小様々。ステップアップの道すじは店舗によって違いますが、まずは生体についての知識を身に付けることから始まります。実際に飼育管理の実経験を積んで身に付けていくしかありません。

 加納さんの場合、ケージの裏で行う生体管理の仕事から始まり、次第に接客も担当するようになり、仕入れの案を出す現在に至っています。
 実経験を積んできた店員でも、今までに扱ったことのない犬種を仕入れる場合などは、更にその個体に関する知識を身に付けることが必要とされます。
 何年も販売を担当していると、販売してきた犬の数は増えていきます。その後のケアによって、常連のお客さんの数も増えていくでしょう。自分を頼って訪れるお客さんがいることが、加納さんのやりがいに繋がっているようです。

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■ 収入・待遇は? ■ペットショップ店員とは?■ペットショップ店員になるには?■ 仕事の味

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◇収入  会社によって収入、待遇は違いますが、加納さんの勤めるペットショップチェーン店の場合、初任給で約13万円です。 ◇ペットショップ店員のある一日

◆ 加納さんの一日
ある一日

◇生活サイクルと休日  ゴールデンウィークやお盆はお客さんが特に多い時期。仕入れる犬の匹数も多くなります。その分、世話をする犬の数が増えます。
 加納さんの勤めるペットショップは年中無休。休みは交代で平日に取ります。加納さんの場合は毎週月、木曜日が定休日。

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■ 仕事の味 ■ペットショップ店員とは?■ペットショップ店員になるには?■ 収入・待遇は?

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◇おいしさ  巣立っていった犬たちが、新しい家族と共に元気な姿を見せにやって来てくれること。これが一番の喜びかもしれません。犬がご縁となり、多くの人たちと知り合い、飼育の相談に応じながら、関係が続いていくのも醍醐味の一つです。 ◇苦さ  朝一番から、排泄物の処理をし、犬が排泄をしたら片付けるという作業を1日中続けなければなりません。
 また、今まで世話をしてきた犬たちとの別れが毎日のように訪れます。加納さんも、最初は寂しくて泣きながら見送ったことがあるそうです。でも今は、幸せを願って笑顔で送り出しています。

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NHK日本放送協会