あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.98 広告代理店 営業

インタビュー
インタビュー
「モノを伝えて ハートを伝えて」 単に商品の魅力を伝えるだけではモノが売れなくなった現代、
広告は、新たな価値観やトレンドを生み出すことがますます求められています。

営業部門は、広告会社の中核。広告主の依頼を受け、商品の特徴を掴み、社内のマーケティング、クリエイティブ、メディアなど様々な部門のスタッフを動員して、個性あふれる魅力的な広告を作ります。注文や依頼を待つばかりではなく、自ら、新たな広告プランの提案を広告主に働きかけていくこともあります。
広告代理店に入社して6年目の宇野顕則(うの・あきのり)さん(27歳)は、いま大手警備会社に広告プランを提案中。テーマは“子どもの安全”。しかも防犯機器を売るだけでなく防犯意識を高めるキャンペーンを展開し、企業イメージを高める提案を目指しています。しかし企業のPRだけでなく、社会的活動を中心にすえるプランに、企業は乗ってくるのか。会社内で魅力あるプランをまとめることができるのか。TVCMだけでなく、イベントやホームページなど多様化する広告手段を駆使して、魅力的な価値観を創造することに情熱を燃やす若手社員の仕事を紹介します。

「クライアントとスタッフと一つになって新しい価値を世に送り出す。広告代理店の営業は広告作りのまとめ役。

■ 広告代理店 営業とは? ■ 広告代理店 営業になるには?■ 収入・待遇は?■ 仕事の味

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 広告代理店の営業は、いわば“オーケストラの指揮者”です。オーケストラのメンバーは、マーケティング、クリエイティブ、メディア、プロモーションといった社内スタッフ。広告作りの専門家である個性豊かなメンバーたちの演奏(意見、アイデア、デザインなど)をうまく一つにまとめ上げ、美しいハーモニーとして、聴衆(消費者)に響かせなくてはいけません。
 大切なのは、演奏会の主催者である企業(クライアント)としっかり打合せ、その狙いを的確に理解してスタッフに伝えることです。時には、クライアント(企業)の意向とスタッフの意見の狭間で悩むこともありますが、皆の考えと気持ちを一つにして、世の人々の心をつかむ、魅力的な広告を作らなくてはいけません。
 こうして生まれた音楽(広告)は、人々の暮らしを豊かにし、一人一人の心の中に感動となって響き渡ります。 企業の作ったモノやサービスをPRすることに加え、時には新たな価値観やメッセージを発信していく。苦労は多いけれども、感動のある仕事です。
◇どんな人が向いてるの?  人と関わることが好きで、物事を投げ出すことなく、最後までやりきることができる人。
 また、社会の動きに興味を持ち、世間の人々が何を求めているのかを敏感にキャッチする感覚も必要です。

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■ 広告代理店 営業になるには? ■ 広告代理店 営業とは?■ 収入・待遇は?■ 仕事の味

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◇どうすれば広告代理店 営業に?
 ◆広告代理店に入るには?
持っていると有利な資格は特にありません。学歴は、会社によって様々ですが、宇野さんの会社の場合、4年生大学(大学院)卒業見込みの方です(学部・学科は問いません)。
 ◆営業部門に就くには?
入社後、研修期間を経て、本人の希望及び、適性によって、営業、マーケティング、クリエイティブ、プロモーションなど、各部門に配属されます。


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■ 収入・待遇は? ■ 広告代理店 営業とは?■ 広告代理店 営業になるには?■ 仕事の味

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◇収入のめやす  初任給は、宇野さんの会社の場合、23万9900円。 ◇広告代理店 営業のある一日

宇野さんの一日(10月)
ある一日

◇生活サイクルと休日  昼の時間は、クライアント対応及び社内スタッフとの打合せが多くを占め、自分の仕事は夕方・夜になってから取り掛かる事がほとんどです。そのため、定時に仕事が終わる事はほとんどありません。
 また、基本的に週休2日制ですが、土日にイベントなどを実施する際や急な対応時には、曜日に関係なく仕事をすることもあります。

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■ 仕事の味 ■ 広告代理店 営業とは?■ 広告代理店 営業になるには?■ 収入・待遇は?

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◇おいしさ  クライアントに対しては社内の代表者、スタッフに対してはクライアントの代弁者、どちらに対しても責任を持って取り組み、成果として世の中にその広告が流れ、話題になったり、クライアントから良い評価を得たときには、それまでの苦労がふき飛びます。
 また、成果だけでなく、広告の制作過程でスタッフ全員と「クライアントのために何がベストなのか?」を考えていくその時間・空気を味わえること、そして、それを糧に自分が成長できること、これらがこの仕事の魅力です。
◇苦さ  営業は、経験や年齢に関係なく、スタッフから常に判断を求められる責任のある立場にあります。自分の判断が正しかったのか?クライアントにこれで提出してよいのか…?悩むことばかり。自分に自信が持てるようになるまで時間はかかりますが、焦らず、様々な経験を重ね、一つ一つ勉強をして力をつけていくことが、結局は一番の近道となります。
 ここに至るまでの期間は、怒られたり、スタッフに迷惑をかけたりしながら、日々努力と経験あるのみ。しかし、それは、誰もが通る道なのです。

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NHK日本放送協会