あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.37 野菜農家

インタビュー
インタビュー
「おいしい野菜をこの手で作る」 ここ数年、農家出身でない若者が農業を始めるケースが増えています。
茨城県八郷町(やさとまち)で野菜を作る荒木亮太郎さん(29)も、そんな一人です。
 東京出身の荒木さんが農業の世界に飛び込んだのは、4年前のこと。八郷町農協による研修を終えて独り立ちした今は、自分の畑で、野菜作りに精を出しています。育てている野菜は年間60種類以上。野菜が大きくならなかったり、虫に食われたりと苦労も多いのですが、充実した毎日です。いま力を入れているのは、畑の土作り。おいしい野菜が育つようにと、腐葉土やたい肥を自分で仕込み、せっせとまいています。
 手間ひまかけて野菜を作る若手農家の仕事を追いかけます。
■ 野菜農家になるには

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◇野菜農家になるには 〜荒木亮太郎さんの場合〜  実際に農業を始めるまでには、いろんなパターンがあります。
 荒木さんのケースをみてみましょう。

「農業をやりたい!」

 

情報収集・知識の習得

  • まず訪れたのは、「全国新規就農相談センター」の相談窓口。農業を始めるための具体的な方法について、相談員に尋ねました。全国各地の市町村に新規就農者のための支援制度があることや、いくつかの農家が農業実習生を受け入れていることなどを知りました。
  • 東京、大阪などで年に数回開かれる「新・農業人フェア」(主催:全国農業会議所)に参加しました。会場では、都道府県や市町村ごとに設けられたブースを回り、具体的な支援体制などについて調べました。併せて開かれていた農業法人の合同会社説明会にも顔を出し、従業員を募集している農業法人経営者の話を聞きました。
  • 農業の基礎知識を身につけるために、東京の「就農準備校」(全国農村青少年教育振興会)に通いました。(※全国各地にある就農準備校では、多様なレベル・期間のコースが用意されています。勤めながら通えるように、夜間や土日に開講しているコースがほとんどです)
  • 家庭菜園を借りて、小規模ながら、実際に野菜作りを始めました。
  • 全国各地の農家に足を運び、見学・体験をさせてもらいました。
 

ビジョンの明確化

  • 情報が集まってきたところで、自分が目指す農業経営の形を明確にしました。
    「やっぱり野菜作りがおもしろそうだ! 多品目少量栽培、有機栽培、露地栽培、独立自営の方向でいきたい!」
    ビジョンを固めたうえで、改めて、どんな気候の土地が適しているか、どれだけの資金を用意しなければならないかなどについて、検討し直しました。
 

資金の確保

  • 農業を始めるときには、農地・農機具・肥料などを手に入れるために、ある程度のおかねが必要です。また、農業を始めてから数年間は、利益が上がらないことも多いため、当面の生活資金もあったほうが安心です。荒木さん夫妻の場合、貯蓄額の目標を「二人で400万円」と決めて、就農地が決まるまでの2年間、食品工場で働きました。
(必要な資金額は、作目によって違います。自己資金だけでは足りない場合には、公的な融資制度を活用することもできます)
 

就農地を決定

  • 農地探しをする中で知ったのが、茨城県のJAやさとが行う新規就農研修事業「ゆめファームやさと」でした。研修を受けるための条件は、39歳以下の妻帯者で、八郷町で有機農業を続けることでした。
    「自分にぴったりの条件だ」と思った荒木さんは、すぐにこの研修事業に応募し、茨城県八郷(やさと)町に移住しました。 ◎JAやさとと茨城県の支援制度を利用して農業研修(2年間)
    貸与された研修農場、農機具、ビニールハウスなどを使って、野菜の栽培を始めました。
    研修中にやったことは・・・
    技術の習得
    わからないことがあると、先輩農家を訪ねて質問しました
    農地・住宅の確保
    地元の人に紹介してもらって、農地と住宅を探しました
    機械の確保
    軽トラック、中古のトラクターなどを購入しました
    営農計画の作成
    独立後の生産計画、販売計画をたてました
 

農地の取得

  • 町の農業委員会で農地取得(賃借を含む)手続きをし、農地法の許可を受けました。
 

就農

  • 野菜農家として独り立ち。


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