あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.13 グラウンドキーパー

インタビュー
インタビュー
「なんども なんども 踏みかためて」 グラウンドで華麗なプレーを見せるプロ野球選手。
その舞台を裏方としてささえるのがグラウンドキーパーです。

土の乱れが、イレギュラーバウンドや選手のけがの原因になり、試合の流れをも大きく左右しかねないとあって、グラウンド整備はなくてはならない仕事です。
福岡ドームで働く稲益瞳さん(24)は、グラウンドキーパーになって二年目。様々なアルバイト経験を経て、大好きな野球の世界に飛び込みました。
グラウンドキーパーに求められるのは”足の感覚”。整備では表面を少しのでこぼこもないよう、平らに仕上げれば良いというわけではなく、土の中まで“適切な硬さ”にする必要があります。硬すぎるとボールが跳ねすぎたり、逆に柔らかすぎるとボールの勢いがなくなったり、また選手が足をとられたりする場合があるからです。グラウンドキーパーは、その硬さの調節を自分の足の感覚のみで行うのです。微妙な硬さの違いを感じ、調整しながら何度も、何度も踏み固めていきます。
土に対する稲益さんのこだわり。稲益さんのひたむきな姿を通して、グラウンドキーパーの仕事を見つめます。
■ 「グラウンドキーパー」になるには

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◇グラウンドキーパーの仕事  この仕事に就くには、球団、もしくは球団によって委託された民間の会社(造園業など)、または、球場を運営する会社に所属する必要があります。
 全国のプロ野球の球場で、社員として働くグラウンドキーパーはおよそ60人。社員として働くには、各会社の入社試験を受けなければなりません。試験は面接だけの場合が多いのですが、中には筆記試験をするところもあります。特別な資格は要りませんが、野球の知識や経験が重視される場合もあります。
 採用は不定期です。しかし、会社によっては若い人材を積極的に採用しようとしています。
 ほかに、アルバイトとして雇われる場合もあります。福岡ドームの場合、6人の社員以外に、アルバイトとしておよそ25人が働いています。
◇グラウンドキーパーになってから  まず土をならしたり、削ったりする「トンボ」と呼ばれる道具に慣れることから始めます。一〜三塁ベース周辺の整備から携わり、そこで経験を積んだ後、整備が難しい、ホームベースやマウンドの整備を行うようになります。
 一通りの仕事を出来るようになるには、個人差がありますが、三年前後だと言われています。
◇プロ野球が行われる球場以外でも  自治体などに所属して、市民球場などでグラウンドキーパーとして働く道もあります。

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